高校一年――11月合コンイベント

【高校一年 ―― 11月】

京太郎「(アレから俺たちは念入りに打ち合わせを続けた)」

京太郎「(其の最中、見えてきた問題点も逐次修正し)」

京太郎「(その全てを頭に叩き込んだんだ…!)」

京太郎「(俺たちには最早…気負いも緊張もない…!)」

京太郎「(ただ、成功への確信だけが…俺達にはある)」

京太郎「(さぁ…行くぞ、合コン)」

京太郎「(勝利の為に…成功の為に)」

京太郎「(必ず…合コンを攻略して…)」

やえ「…あ、ごめん。お待たせ」

京太郎「いや、今来たところだから大丈夫」

やえ「ふふ…」

京太郎「ん?」

やえ「あ、ごめん…なんか恋人みたいで良いなって…」カァ

「あの…小走先輩??」

やえ「あ…わ、悪いな。こっちだけで盛り上がってしまって」キリッ

やえ「こっちの二人が二年のα子ちゃんとβ子ちゃんだ」

α子「…よろしく」

β子「よろしゅうなー♪」

京太郎「よろしく。俺は須賀京太郎。で、こっちの二人が…」

α「あ、αです!」ガチガチ

β「べ、βです!会えて光栄です!!」カチカチ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

α子「……」ジッ

α「え?」

α子「…」プイッ

α「あ…あれ…?」

β子「そんな緊張せんでええよ。実はうちも合コン初めてやねん」

β「そ、そうなんですか?」

β子「うんうん。だから、緊張しとるのはうちも同じやし、あんまりガチガチにならんで欲しいかなーって」ニコ

β「は、はい!わ、分かりました!!」

京太郎「(…とりあえず掴みは…どうなんだろうな)」

京太郎「(βの方は良い感じだけど…αの方はあんまりよくはなさそうだ)」

京太郎「(αを見た時のα子さんの目が輝いたから…好感触だと思ったんだけどな…)」

京太郎「(ま…それよりもまずは…)」

京太郎「んじゃ、先に注文しましょっか」スッ

やえ「うん。そうだね…二人はどうする?」

β子「まずはかるーくウーロン茶にするつもりです」

α子「私は黄金果実の血を…」

α「…っ!」ピクッ

京太郎「(あ、これダメな奴だ)」

 

 

 

 

 

 

α「では、我はこの太陽神の恵みを頂こう!」ドヤァ

京太郎「(あぁ…αのスイッチが…)」

京太郎「(それだけは…それだけは絶対にするなって言ったのに…!!)」

α子「…」ニコッ

京太郎「…あれ?」

α子「やっぱり思った通りの人…」

α「…え?」

α子「…私…ずっと前から…貴方の事知ってた」

α子「テレビで見てから…ずっと」

α「テレビ…ってもしかして…インターミドルの…?」

α子「うん…あの大舞台で…深淵の名を聞けるとは…思わなかった」

α子「でも…堂々と其の名を口にする貴方に…私はずっと憧れて…」

α「え…もしかしてファン…?須賀じゃなくて…お、俺に!?」

α子「う…ん…」カァ

α「…深淵の騎士…一度…お会いしたかった…」カァ

β子「α子ちゃんはα君が来るって聞いたから合コン参加したんやでー」

α子「や…そ、それ言わないって約束…」マッカ

β子「ふふー初い奴初い奴~♪」ナデナデ

 

 

 

 


β「…なぁ、須賀」

京太郎「どうした?」

β「これはやっぱり俺も何かキャラづけした方が良いんだろうか!?」

京太郎「落ち着け!錯乱するな!!」

β子「あ、キャラ漬けなら関西弁とかオススメやでー」

やえ「こらこら…β子も乗るんじゃない」

β「いや…寧ろお願いします!俺、このままじゃαにまで先を越されて…」

α「俺に…俺にファン…?俺に…?」ハッ

α「君の…いや、お前の名前は…」

α子「…あ、α子…」

α「そっちじゃない。魂の名前の方だ」

α子「あ…っ♥」

α子「…よくぞ聞いてくれた」

α子「我が真名は神域の蘭姫…エウシュリア」

エウシュリア「エウシュリアだ」

α「エウシュリア…良い名前だ」

エウシュリア「…はぅ」カァァ

京太郎「…なんだか思ったよりスムーズに行ってる…?」

やえ「…そのみたい…ちょっと緊張したけれど…上手い事会話も出来てるみたいだし…」

京太郎「αたちの方は噛み合いすぎてて怖いくらいだけどな…」

やえ「まぁ…色々と相性が良かったって事なんだろうね、それにα子は本当にαの熱心なファンだったから」

やえ「出た試合は全部スクラップにして記事にしてるくらいだし」

京太郎「…凄いなー…」

 

 

 

 

 

 

 

やえ「…私も…だよ」

京太郎「え?」

やえ「私も京太郎君が出た記事…ちゃんと全部スクラップにして置いてあるから」カァ

京太郎「はは。光栄だな」

京太郎「でも、俺なんかの記事残しておいても…さ。あんまり意味ないと思うぞ」

京太郎「俺は当分…公式戦になんて出れないからさ…それが増える事はきっと…」

やえ「…それでも良い」

やえ「例えそれでも…私は京太郎君が歩んできた足跡を全部残しておきたいの」

やえ「京太郎君が頑張ったって事は…そこに残るから」

やえ「例え…京太郎君が麻雀に復帰できなくても…私の手元には…残るから」

やえ「…何時か君が疲れて…その歩みを止めそうになった時…もう良いんだよって言ってあげられる為にも…」

京太郎「やえさん…」

やえ「ふふ…まぁ一番は純粋にそうやって京太郎君の情報を集めるのが好きって事なんだけどね」

京太郎「え…?」

やえ「あ…べ、別にストーカーとかそういう意味じゃないよ!?」カァ

やえ「ただ…なんていうの…やっぱり…知りたい気持ちはあるっていうか…」

やえ「知った事を全部…情報にして残しておきたいっていうか…あの…」マッカ

やえ「ぅ…ぅぅ…私…何言ってるんだろ…わ、忘れて…」

京太郎「あ、あぁ…うん」

 

 

 

 

 

 

 

 

京太郎「でも…その俺、嬉しかったよ」

やえ「え?」

京太郎「やえさんにそんな風に言ってもらえて…ちょっとドキっとした」

やえ「…本当?引いてない?」

京太郎「こんな事で引いたりしないって」

京太郎「そもそもそうやって記事をスクラップにするのは俺の為でもあるんだろ」

やえ「…うん」

京太郎「だったらそんな事で一々引いたりしないって」

京太郎「寧ろ、そこまでやってくれて俺は嬉しいよ」

京太郎「ありがとうな」

やえ「あ…ぅ…」カァ

 

 

 

 

 

 

 

 

やえ「…京太郎君って時々、卑怯だよね」

京太郎「え?なんで?」

やえ「…そういう無駄に器の大きいところとか…ホント、卑怯…」

京太郎「そうか…?と言うか俺は別にそういう大層なもんじゃないと思うけど…」

やえ「…少なくとも私にはそう見えるの」

やえ「…だから、そういうの他の子の前で出しちゃダメだからね」

京太郎「え?」

やえ「…そういうところ見せられると…よ、余計に…気になっちゃうって言うか…」

やえ「…とにかく…嬉しすぎて…ダメになるのよ」

京太郎「そう…なのか?」

やえ「うん。絶対、新子辺りはそうなるから…だから、ダメだからね

京太郎「ん…分かった。気をつけるよ」

やえ「よし」

やえ「それじゃ…そろそろ幹事としての仕事しましょうか」

やえ「他の二人も話が一段落したみたいだし…」

やえ「ジュース頼んでそろそろ乾杯といきましょ」

京太郎「そうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

京太郎「(それからの合コンは意外と盛り上がった)」

京太郎「(合コンが初めてという事もあって最初こそ緊張していたものの)」

京太郎「(急速に仲良くなっていくαとα子さんに引きずられる形でそれもほぐれた)」

京太郎「(エウシュリアことα子さんとαに関する話題で全体的に盛り上がり)」

京太郎「(会話の盛り上げ役としてβとβ子さんが結構、グイグイと突っ込んでいったってのもあって)」


京太郎「(お互いの失敗談とか活躍のエピソードとか…まるで友達のように話す事が出来て)」

京太郎「(時間が終わってそれでも物足りないとなった俺達はそのままカラオケに突っ込んだんだけれど…)」

β子「いやー…楽しいな」

β子「合コンってこんな楽しいもんやねんなー」

京太郎「そっちも合コン初めてなんですか?」

β子「うん。そもそもうちはこういうのやるつもりなかったんやけどねー」

やえ「β子は一応、うちの生徒会長だからな」

β「せ、生徒会長!?」

β子「あはは。まぁ、当選したばっかりで殆どなんも実績あらへんし影も薄いんやけどね」

京太郎「でも、生徒会長が合コンとか良いんですか?」

β子「うちの校則は休日の使い方まで指定しとる訳ちゃうし…」

β子「それにα子ちゃんが心配やったからねー」

β「…心配?」

β子「そ。悪い男に引っかかったらどうしようって」

β子「α君がダメそうやったら無理やりにでも引き離そうと思ってた」

α「もう…深淵の騎士は…そんな事ないって言ったのに…」スネー

β「…な?」

β「あー…これは確かに心配かもしれない」

 

 

 

 

 

 

 

 

α「わ、我…いや、俺はエウシュリアの事ちゃんと大事にしますから…!」グッ

エウシュリア「わ…ぁ」ポッ

やえ「まぁ…α子が幸せそうで良かった」

やえ「それだけでもこの合コンセッティングした甲斐があるな」ウンウン

β子「…それだけ?」

やえ「ぅ…」

β子「気になる子に合コン頼まれたからって何とかして欲しいって泣きついたの誰だったやろなー」

やえ「~~っ!β子…!」カァァ

β子「ふふ。やえちゃんの好きな子って誰なんやろうねー」ジィー

京太郎「…ん?」

β子「…あ、こっちはあかんわ…ちょっと鈍感過ぎ…」

やえ「そ、それ以上に一杯、良いところあるから良いの!!」

エウシュリア「…小走先輩ベタボレ…」

やえ「α子には言われたくない…っ」カァァ

β「とりあえずお前らもげろよ…ホント、もげろよ…」

α「その…ご、ごめんな、β…」

京太郎「げ、元気だせよ…よく分かんないけど…」

 

 

 

 

 

 

β子「ふふふ…大丈夫やで、β君」

β「え…?も、もしかして…」

β子「合コンには古来より一発逆転の素敵なゲームが伝わっとるんやで…」

β「ま、まさかそれは…!」

β子「そう…!それこそこの王様ゲームや!」バ-z_ン!

京太郎「…王様ゲーム?」

やえ「…と言うかβ子…ノリノリ過ぎじゃない?お酒入ってる?」

β子「大丈夫。うち最初から最後までジュースしか飲んどらへんし」

β子「一応、生徒会長やしね。そういうのはしっかりしとるよ」

京太郎「…じゃあ、なんで王様ゲーム?」

β子「さっきからな…うち…思っとってん…」

β子「この時間は楽しい…楽しいけど合コンっぽくないって」

やえ「…まぁ、最初から話す相手殆ど確定してたからな」

京太郎「それでも仲良くなれてるんだし、わざざ地雷を踏みにいかなくても良い気が…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

β子改めオオサカ「しゃらっぷ!幾ら正論でも鈍感な君の意見なんて聞いてへんよ」

京太郎「えー…」

オオサカ「で…やえちゃんはどうするん?」

やえ「いや…別に王様ゲームとかそういうのしなくても…」

オオサカ「…ゲームやったら合法的にあんな事やこんな事出来るで?」

やえ「ぅ…」

オオサカ「…アプローチせえへんかったらあかん相手なんやろ?ライバルも多いんやろ?」

やえ「ぅ…ぅぅ…」

オオサカ「だったらここで一つ攻めた方がええんとちゃう?」

やえ「……う…ん」

京太郎「や…やえさん…?」

やえ「ごめんね…京太郎君…私…」

オオサカ「よし。一人陥落。で、次は…」

エウシュリア「やだ」

オオサカ「え…ちょ…何も言うとらへんで…?」

エウシュリア「…それでもやだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

エウシュリア「王様ゲームって事は…私も他の人とそういうのやらされるかもしれない…」

エウシュリア「…何より深淵の騎士が他の女の子とそういうのするの…見るのは嫌…」プイッ

α「…エウシュリア…」

オオサカ「あ、大丈夫。別に番号とかで言うタイプやないし」

オオサカ「名前で指定するタイプやから、変な相手と変な事させられる事はないで」ニコッ

京太郎「それもう王様ゲームじゃないじゃないですか…!」

エウシュリア「…じゃあ、やる」

α「…良いのか?」

エウシュリア「…うん。私ももっと深淵の騎士と仲良くなりたいし…」

エウシュリア「あ…で、でも…キスとかはまだ…ダメだよ…?そ、そういうのはちゃんと…つ、付き合ってから…」カァァ

オオサカ「よし。二人目…まぁ、α君も含めて三人やね。で、これにうちと含めて四人」

オオサカ「過半数は取ったで」ドヤァ

京太郎「それが…それが生徒会長のやる事かよ…!」

オオサカ「知らんのか?どんな形でも支持する人が居ればトップってのは成り立つんもんなんやで」ニコッ

β「やだこの人意外と黒い…」

 

 

 

 

 

 

オオサカ「じゃあ、王様ゲームやるでー」

京太郎「…ぅう…」

β「…ま、諦めろ。俺が取ったら出来るだけ被害の少ないものにしてやるから…」

京太郎「…すまない、β…お前だけが頼りだ…」

オオサカ「はーい。じゃあ、やるでー」

オオサカ「王様だーれだ?」


>>+2
末尾16 α
末尾27 エウシュリア
末尾38 β
末尾49 オオサカ
末尾50 やえさん
※京太郎?馬鹿め!奴は死んだわ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


>>エウシュリア

エウシュリア「今こそ我が身に宿る神明の力見せる時…来て…王権の証…!!」スッ

エウシュリア「やった…王様…っ」ニコッ

α「良かったな、エウシュリア」

エウシュリア「うん…深淵の騎士が居てくれたお陰…」

エウシュリア「ありがとう…」

α「そんな事はないよ。エウシュリアが頑張ったからだよ」

β「…王様ゲームで頑張る事ってなんだろうな?」

京太郎「わからん…俺にはまったく…何もかも…」

エウシュリア「…じゃあ…女王エウシュリアが…絶対遵守の力をもって…命じます」

エウシュリア「小走先輩と…須賀京太郎は…」

 

>>+2
やえ京太郎コンビにやらせたい事
※ただしあんまり過激過ぎると下にズレます、キスとかならイイヨ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


>>以降ゲームは膝上で行う

エウシュリア「以降、ゲームは膝上で行うように」

やえ「ひ、膝上…!?」

エウシュリア「…勿論、小走先輩が上」

やえ「い、いや…そ、それは分かってる…分かってるけど…」チラッ

京太郎「あ、俺は構わないよ」

やえ「だ、だけど…も、もし、重いとか言われたら…」モジモジ

京太郎「大丈夫だって。やえさんが重いなんて訳ないし」

京太郎「だから…おいで」ポンポン

やえ「~~っ♪」キュン

やえ「じゃ…じゃあ…し、失礼…して…」スッ

やえ「だ、大丈夫?重く…ない?」

京太郎「あぁ。大丈夫」

京太郎「でも…椅子の所為でちょっと不安定だな…」

京太郎「固定するのに腕回した方が良いと思うんだけど…その…」

やえ「ぅ…あの…」カァァ

やえ「お…おね…がい…」フルフル

 

 

 

 

 

 

京太郎「…えっと…じゃあ…」ギュッ

やえ「ん…ぅ♪」

京太郎「大丈夫…?」

やえ「あ…う、うん。大丈夫…」

やえ「…た、ただ…こ、こうして抱き寄せられると…あの…」

京太郎「ん?」

やえ「背中一杯に…京太郎君を感じて…私…」

京太郎「…嫌か?」

やえ「い、嫌な訳あるもんか…!」

京太郎「え?」

やえ「…あっ」カァァ

やえ「だ…だから…あの…その…」

やえ「す…凄い…ドキドキしちゃうって事で…私…」プシュゥ

京太郎「あー…なんかごめんな」

やえ「い、良いから…ほ、ほら…次…やろう次…!」

 

>>+2
末尾16 α
末尾27 エウシュリア
末尾38 β
末尾49 オオサカ
末尾50 やえさん
※京太郎?馬鹿め!奴は死んだわ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


>>β

β「俺かー…」

京太郎「べ、β…その…」

β「あぁ。分かってるって。大丈夫。安心しろ」

β「、もっと過激なのが良いって事だよな?」

京太郎「ちょ…!お、お前、裏切るつもりか…!」

β「悪いな。お前らがいちゃついてる間にオオサカさんにデート一回で手を打ったんだ」

オオサカ「ふふ…つまり君の周りはもう全部、敵だらけって事やで」

京太郎「…その割にはオオサカさん顔赤いんですけど」

オオサカ「う、うっさいな…!で、デート誘うのなんか初めてなんやもん…しゃあないやん!!」

β「え?」

オオサカ「あ…ぅ…」カァァ

β「ま、マジっすか?」

オオサカ「あーぅーぅー…お願い…聞かなかった事にして…」マッカ

β「…わ、分かりました…あの…お、俺…出来るだけオオサカさん満足させられるようにしますから…」

オオサカ「そ、そういう事…皆の前で言わへんの…!!」カァ

 

 

 

 

 

 

β「という訳で俺は自分の恋の為にお前らに引かれない程度の命令をしなきゃならん」

京太郎「こいつ…ナチュラルに人の事売りやがって…」

β「うっせ。現在進行形でいちゃついてるお前には言われたくないっての」

β「そもそも、お前も嫌じゃないんだろ?」

京太郎「う…い、いや…その…」

β「…小走先輩の抱き心地はどうだ?」

京太郎「腕の中すっぽりおさまって安心する」

やえ「はぅ…っ♪」ギュッ

β「よーし。ぱぱそれじゃもっと激しいのやっちゃうぞー」

京太郎「てめぇ…!!」

β「諦めろ須賀。それじゃ…命令は…」


>>+2
やえ京太郎コンビにやらせたい事

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

>>ポッキーゲーム

β「ここにポッキーがあります」スッ

京太郎「お、おう」

β「…食べろ」

京太郎「えっ?」

β「両端からお互いに食べて折った方が負けのアレだよ」

やえ「そ、それって…」

オオサカ「俗に言うポッキーゲームって奴やな」ウンウン

オオサカ「流石β君や、合コンの醍醐味を分かっとるやないか」

β「お褒めに預かり極越至極…」スッ

京太郎「い、いやいや…!ちょ、ちょっと待てよ…!それって」

β「ちなみに今回は特別ルールとして途中で折った場合はこの一袋が尽きるまで延々とチャレンジするって事で」

京太郎「無茶苦茶じゃねぇか…」

β「仕方ないだろ、一回だけでとか折った方に罰ゲームありで、とか言ったらお前すぐに折って終わらせるだろ」

京太郎「う…」

β「そういう事されたら興ざめだしな。ま、諦めろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京太郎「いや…だけどさ…」

やえ「…良い…よ」

京太郎「え?」

やえ「京太郎君だったら…私…良い…から」モジモジ

京太郎「い、いや…だけどさ…」

やえ「それに…そういう事はもう…してる…でしょ?」カァ

オオサカ「えっ」

エウシュリア「えっ」

α「え…」

β「なん…だと…」

京太郎「あ、い、いや…その…」

やえ「…だから…ね…」スッ

京太郎「あ、あの…や、やえ…さん…?」

やえ「…こうして向き合うと…さっきと違ってドキドキしちゃう…」

やえ「でも…もっとドキドキする方法…ある…んだよね…」カリッ

京太郎「う…」

やえ「…ほりゃ…きょおたろぉくんも…」

京太郎「は…い」カリッ

 

 

 

 

 

 

 

京太郎「(お、おおお俺はどうすれば良いんだ…)」

京太郎「(いや…勿論、これはゲームなんだし…深く考えるべきじゃないんだけど…)」

京太郎「(これ条件的にはほぼキスしろって言ってるもんじゃねぇか…!)」

京太郎「(い、いや…一応、一袋なくなるまで全部折れば良いんだけど…)」

京太郎「(でも…それが何本あるか分からないし…)」

京太郎「(そもそも…それが惜しいと思う俺もいて…)」

京太郎「(あーくそ…頭の中纏まらねぇ…)」

やえ「…」カリ…カリ

京太郎「(その間も…やえさんの顔近づいてきて…)」

京太郎「(少しずつ…赤く染まった…やえさんの顔…)」

京太郎「(…やっぱり…可愛い…よな)」

京太郎「(普段は格好良いって感じだけど…女の子らしいところ一杯あって…)」

京太郎「(本当はとても可愛くて…優しいだけじゃなくって…)」

京太郎「(赤くなった顔で…こうして迫られると…)」ギュッ

やえ「ぅっ…♪」ビクン

京太郎「(どうしても…抱きしめたくなる…)」

京太郎「(んで…もっと可愛い顔見たくて…俺も…)」カリ

 

 

 

 

 

 

 

 

やえ「はん…♪は…むぅ…♪」

京太郎「(やえさんの顔…どんどん近づいて…赤くなって)」

京太郎「(それに吸い寄せられるように俺の顔も近づいて…)」

京太郎「(そろそろ折らなきゃいけないのに…)」

京太郎「(もう…キスしてもおかしくない距離まで近づいてるのに…)」

京太郎「(やえさんが可愛すぎて…どうしても折れない…)」

京太郎「(もっとやえさんの可愛い顔が見たくて…俺…逃げられなくて…)」

京太郎「(恥ずかしいのに…αとβが見てるのに…俺…)」


チュッ


やえ「ん…っ♥」

京太郎「(あぁ…やっち…まった…)」

京太郎「(…キス…やえさんと人前で…)」

京太郎「(でも…気持ち…良いな)」

京太郎「(もっとしたい…けど)」

京太郎「(もう…これで終わり…か。ちょっともったいない…)」


ポキッ


京太郎「…え?」

やえ「…んふ…♪折れちゃった…」

 

 

 

 

やえ「…折れちゃったし…もう一回しないといけないよね…♪」スッ

京太郎「や…やえさん…?」

やえ「ルールだから…王様ゲームだから…仕方ない…し」ハムッ

京太郎「そ…うだな…ルールだし…」スッ

やえ「ん…」カリカリ

京太郎「ふ…」カリカリ

チュッ…ポキッ

やえ「…また折れちゃった…ね…♪」

京太郎「あぁ…じゃあ、もう一回…だな」

エウシュリア「わ…わぁ…」カァァ

α「エウシュリアはまだ見るもんじゃない」スッ

オオサカ「な、なんでなん?そこは恥ずかしがって一回で泣きつく流れやないの…?」

β「…まぁ…あの二人だからなー…こうなるのもある種、必然というか…」

β「ま、ああなったら中々、帰ってこないだろうし…カラオケらしく歌おう」

エウシュリア「あ…じゃあ…私、深淵の騎士とデュエット…してみたい」

オオサカ「ええなーそれ。じゃあ…お互いデュエットで点数競ってみるか」

やえ「ん…また…折っちゃった…ね…♪」

京太郎「大丈夫…まだポッキー沢山あるし」

やえ「…そっか。じゃあ、一杯キス出来る…ね」スッ

やえ「チョコレート味の…優しいキス…もっと…もっと…♥」ンー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


【System】
小走やえの愛情度がLv4になりました
須賀京太郎と小走やえは結局ポッキーまるまる一袋食べきってしまったようです
小走やえはその日の夜、自分の痴態を思い出し、ベッドの上で転がり続けました
αとβは案外、それなりにうまくやっているようです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終更新:2014年01月27日 22:13