高校一年――10月学園祭

【高校一年 ―― 10月学園祭】

京太郎「(さて…学園祭当日になった訳だけど…)」

京太郎「(思ったより人が居て…忙しい)」

京太郎「(中学の頃の二倍三倍は人が着てるぞ…)」

京太郎「(正直、こんなに人が来るとは思ってなかった…)」

京太郎「(中学の頃は簡単に捌く事が出来たけど…)」

京太郎「(でも、今回は結構ガチでやらないときつい)」

京太郎「(こりゃ…休憩取れるようになるまでは結構、見とかないと厳しいかもな)」

京太郎「(ま、その分、やりがいがあるのは確かだけどさ)」

京太郎「(っと…アレは…)」


>>+2
末尾偶数:やえさんか
末尾奇数:レジェンドか
































>>レジェンドか


晴絵「こんにちはー」ヒョコッ

京太郎「…」コーホー

晴絵「…ぷっ…」

晴絵「な…な…何…それ…」プルプル

京太郎「…」コーホー

晴絵「なんで…そんな黒尽くめなの…」

京太郎「…そりゃここ仮装喫茶だからな」コーホー

晴絵「いや…それはパンフ見て知ってるけど…でも」プルプル

晴絵「他の子は魔女とかミイラ男とかなのに…」

晴絵「なんで一人だけウォーズマンなの…!!」バンバンッ

京太郎「うっせー!くじで負けたんだよ!!!」ウガー

晴絵「ほらほら、仮装ならちゃんとキャラ作らないと…」

晴絵「ウォーズマンはそういう事言わないよ?」

京太郎「くっそ…覚えてろよ…」














京太郎「で…注文はどうするんだ?」

晴絵「んーどうしよっかなぁ…正直、冷やかしに来ただけなんだよねー」

京太郎「おい」

晴絵「冗談冗談…ってそうだなー…」

晴絵「…京太郎のオススメとかはある?」

京太郎「パロ・スペシャル・ベアクロー盛りとか」

晴絵「…一体何なのよそれ」

京太郎「試作段階で男子が悪乗りした結果出来上がった産物だ」

晴絵「そんなもの食べさせようとしないでよ…」

京太郎「レジェンドなら食ったって腹壊さないっての」

晴絵「あんた私を何だと思ってるの」

晴絵「これでもか弱い乙女なんだよ?」

京太郎「……乙…女…?」

晴絵「オッケー。分かった。良い度胸だ」

晴絵「携帯で動画取ってネットでアップしてやるから覚悟しなさい」

京太郎「すみません。俺が悪かったです。うら若きレジェンド様」

晴絵「よろしい」










京太郎「ま、腹減ってるならパンケーキとかが良いんじゃないか?」

京太郎「しずと憧が作ってるから結構美味しいぞ」

晴絵「なるほど。じゃあ、それとコーヒー頂戴」

京太郎「了解。んじゃちょっと待っててくれ」

晴絵「超特急でねー」


………

……




京太郎「お待たせしました。こちらパンケーキとコーヒーです」

晴絵「へぇ…結構、本格的じゃない」

京太郎「そりゃ初めての学園祭な訳だしな」

京太郎「全員全力投球して良いもの提供しようとした結果だよ」

晴絵「へー…あむっ」

京太郎「どうだ?」

晴絵「…うん。美味しい」

晴絵「シェフに美味しかったって伝えといて」

京太郎「それくらい自分で言えよ、どうせ後で会えるだろ」

晴絵「えー、だって教え子の手料理食べて美味しいとか…恥ずかしいじゃん」

京太郎「…あぁ。そうか。レジェンドは料理出来ないから…」

晴絵「か、カップラーメンくらいなら作れるわよ!」

京太郎「悪いけど、それ料理って言わないからな」










京太郎「まったく…社会人の時はどうしてたんだよ」

晴絵「試合の時は大抵、お弁当出たし…それ以外の時は大抵、外食だったから…」

京太郎「で、貯金もあんまり溜まってない…と」

晴絵「ぅ…な、なんで分かるの…?」

京太郎「当たり前だろ。そんな風に外食してたらいくら給料よくても金尽きるわ」

晴絵「い、いいでしょ別に…!誰にも迷惑掛けてないんだから…!」

京太郎「今は、な。その内、迷惑掛けられる奴が出るかもしれないんだぞ」

晴絵「迷惑って…?」

京太郎「レジェンドだってずっと一人でいるつもりじゃないんだろ?」

晴絵「ぅ…それはそうだけど…」

京太郎「だったら今のうちに料理の一つでも作れるようになっとけ」

京太郎「じゃないと貯金も出来ないぞ」

晴絵「えー…でも、その時は灼に来て料理作ってもらえば良いかなって…」

京太郎「…お前、それ冗談でも灼の前で絶対言うなよ」

京太郎「あいつなら本気でそれやりかねないからな」

晴絵「うん…私もそう思った…」












晴絵「って言うか京太郎はここで話してて良いの?」

京太郎「あぁ、もう交代時間で俺の代わりに一人入ってくれてるからな」

晴絵「…じゃあ、なんでその仮装解かないの?」

京太郎「まず面倒だってのがひとつ。もう一つは…」スッ

晴絵「もうひとつは?」

京太郎「この姿の俺と一緒に居たら、レジェンドも白い目で見られるだろ」

晴絵「うわーさいってー」

京太郎「うっせー。散々笑った罰だ。少しは恥ずかしい思いもしろよ」

晴絵「んー別に私は恥ずかしくないけどね」

京太郎「え?」

晴絵「だって、それ以上に恥ずかしいのウォーズマン京太郎だし」ニヤニヤ

晴絵「私は別に恥ずかしい格好してないしー?何時ものスーツだしー?」

晴絵「いやーウォーズマンには負けるわー私なんてラーメンマンだわー」

京太郎「…やっぱ俺よりもお前の方が最低だわ」











晴絵「さっき料理の事でからかった仕返しよ」

京太郎「からかったっていうか一応、本気で心配してるんだけどな」

晴絵「そういうの余計なお世話って言うのよ?」

京太郎「でもさー…実際、その年でカップラーメンが料理はまずくないか?」

晴絵「良いのよ、それならそれで料理出来る男を捕まえるし」

晴絵「例えば、京太郎とみたいな…ね」バチコーン☆

京太郎「…ないわー」

晴絵「えー…」

京太郎「そこで教え子の名前出てくる時点で、レジェンドの交友関係の無さが分かるわー」

晴絵「ちょ…!わ、私だって男の知り合いくらいいるわよ!!」

晴絵「ただ、分かりにくかったから京太郎の名前をあげただけで…」

京太郎「じゃあ、その名前をあげてみろよ」

晴絵「ぅ…っ、い、いや…今は個人情報保護とかうるさい時代だし?」

京太郎「やっぱいねーんじゃねぇか」

晴絵「う、うぅ…」












京太郎「つか、お前、それで親に何か言われないのか?今、実家ぐらしなんだろ?」

晴絵「…実はそろそろ近くで良いから、一人暮らししろって言われてる…」

晴絵「それが嫌ならお見合いしろって…お見合い…しろって…」フルフル

京太郎「…お前、それよっぽどだぞ…?」

晴絵「だ、だって…しかたないじゃん!」

晴絵「私、実業団で忙しかったし…!今も皆の面倒見なきゃいけないし…!」

晴絵「だから、帰ったらご飯が出来てる生活に慣れたら洗濯一つしなくなるのが当然じゃん…!」

京太郎「うわぁ…」

晴絵「ちょ、ちょっと…そんなマジ引きしないでよ…」

京太郎「ま、まぁ…うん。とりあえずマジで一人暮らしした方が良いんじゃね?」

京太郎「後、お見合いもさ…あんまり若い訳じゃねぇんだから…」

晴絵「ぬぐぐ…京太郎まで望と同じ事を言う…」

京太郎「そりゃ望さんだって気が気じゃないだろー…」














京太郎「ま、どうせお見合いとかするつもりないんだろ?」

晴絵「だ、だって、私、まだピチピチだし?お見合いするほど焦るような年じゃないし?」

京太郎「…知ってるか。三十路になっても結婚出来ない女性の半分は未婚のまま人生を終えるらしいぞ」

晴絵「きーきーたーくーなーいー!」フルフル

京太郎「まったく…現実逃避すんなっての」

京太郎「ま、それならそう遠くないうちに引っ越ししそうだし…その時は荷物運びやら手伝ってやるよ」

晴絵「ホント?」

京太郎「あぁ。男友達いないレジェンドの為に一肌脱いでやる」

晴絵「お、男友達いないは余計だよ!」

京太郎「はは。ま、そういう訳だから気軽にたのめよ」スッ

晴絵「あ…っちょ、ちょっと」

京太郎「面白い話聞かせて貰ったお礼にここの支払いしといてやるよ」

晴絵「ま、待ちなさいよ。教え子の癖にナマイキ…」

京太郎「うっせ。人のこと散々笑った罰だっての」

京太郎「おとなしく奢られて恥ずかしい思いしとけ」

晴絵「…ね、京太郎ってさ」

京太郎「ん?」

晴絵「…もしかしてMなの?」

京太郎「ふざけんな!!!」
























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赤土晴絵の思い出が9になりました
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最終更新:2014年01月27日 22:04