高校一年――8月インターハイ特訓編

【高校一年 ―― 8月インターハイ】

「「「「「かんぱーい」」」」」

憧「かーっ!オトナの味だねー」

灼「麦茶だけどね」ズバァ

京太郎「あったりまえだっての。酒なんて飲ませるか」

晴絵「えー…」

京太郎「えーじゃねぇよ。問題になったらどうするんだ…」ハァ

穏乃「でも、麦茶でも夏は格別…っ!」

宥「ひ、一人だけ暖かいのでごめんね…」ポカポカ

玄「おねーちゃんは仕方ないのです」

京太郎「だな。宥さんは身体を冷やす訳にはいかないし」

京太郎「ま、何はともあれ、皆お疲れ様。勝ててよかったよ」








灼「…でも」

京太郎「ん?」

灼「私…全然ダメだった…」

京太郎「その辺は仕方ないっての」

京太郎「相手は格上なんだって分かってた話だろ」

京太郎「寧ろ、あの程度で抑えてくれて助かったって」

穏乃「そ、そうだよ!お陰で私、なんとか最後捲れたし…」

灼「でも…」ギュッ

玄「…私たちも…えっと…」

宥「…ごめんなさい…」シュン

京太郎「おいおい、せっかくの祝勝会なのにそんな暗くなったりすんなって」

憧「そうそう。今は勝った事を喜ぼうよ」

晴絵「…でも」

晴絵「…次の相手、分かってる?」

穏乃「…白糸台」

晴絵「そう。今日ギリギリ勝てた千里山と…それより強い白糸台」

晴絵「そして…準決勝には福岡の強豪、新道寺が出てくるんだ」

京太郎「…レジェンド」スッ

京太郎「…眉間にしわ寄ってんぞ」グリグリ

晴絵「…ぅ…」

京太郎「気ぃ揉むのは分かるけど…もうちょいはっきり言わないと分かんないって」

晴絵「……」












晴絵「…皆…その…ごめんね」ペコッ

穏乃「だ、大丈夫だよ」

灼「…うん。ハルちゃんの気持ち…皆分かってるから…」

玄「次は…あの準決勝なんだもんね」

宥「こ、今度は…がんばり…ます。絶対…負けたりなんてしません…」

晴絵「…皆、ありがとう。でも…」

晴絵「でも…今日の対局を見る限り…今のままじゃ…決勝まで行くのは厳しい」

晴絵「やっぱり…何かしら対策は必要だよ」スッ

京太郎「…レジェンド?」

晴絵「ごめん。私、監督会議に出ないと行けないから…」

晴絵「そのついでに何とか…準決勝までに練習出来るように掛けあってみる」

晴絵「難しいと思うけど…必ず…何処か約束取り付けてくるから…」

晴絵「今日は皆、ルームサービスでも取って…ゆっくり休んでおいて」バタン

穏乃「あ…」









憧「…ハルエ…」

京太郎「ま、レジェンドも色々考える事があるんだろ」

灼「…京太郎…」

京太郎「ん?」

灼「ハルちゃんの側に…」

京太郎「…行かねぇぞ」

灼「でも…」

京太郎「レジェンドはレジェンドで良い大人だし…あいつは仕事しに行ったんだ」

京太郎「そこに子どもの俺がついてったところで何も出来ねぇよ」

京太郎「それよか今はお前らの方が…俺は心配だ」

玄「…心配って…」

灼「そんな事…」

宥「な、ない…よ」

京太郎「さっきまで借りてきた猫みたいにおとなしかった癖に何言ってるんだっての」クシャクシャ

玄「ひゃぅ…っ」

京太郎「ま…色々と思うところがあるのは分かるけどさ」

京太郎「でも、一戦終わった後で疲れてるだろうし、ゆっくり休んどけ」

京太郎「その間にきっとレジェンドが何とかしてくれるだろうからさ」

灼「う…ん…」


















穏乃「ぅ~…」ムズムズ

憧「…しず?」

京太郎「どうした?」

穏乃「…ね、食べるのってやっぱりルームサービスじゃないと…ダメ?」

京太郎「まぁ、それが一番、楽なのは確かだろ」

京太郎「今日は皆疲れてるだろうし…あんまり夜の街出歩くもんじゃねぇよ」

穏乃「…そう…だよね…」シュン

京太郎「…ま、行きたいところがあるなら俺が付き合ってやるけど…」

穏乃「え…い、良いの?」

京太郎「お前一人くらいなら別に構わねぇよ」

京太郎「俺は皆ほど疲れてる訳じゃないし…」

穏乃「じゃあ…私、ラーメン食べたい!」ガタッ

京太郎「ラーメン?」

穏乃「うん!ラーメン!!」ニコー















京太郎「あー…まぁ、無性に食べたくなる時があるよな、アレ…」

穏乃「うん!今その波が来てるの!こうぐわーって」グワーッ

京太郎「はいはい。分かった分かった」

京太郎「仕方ないからついてってやるよ」スッ

憧「あ…じ、じゃあ…あたしも…」

京太郎「ん?憧も?」

憧「う、うん…だって二人っきりにさせたくない…じゃなくて…あたしもラーメンが良いかなーって」

灼「あ…じ、じゃあ私も…」

玄「え、えっと…私は…その…」チラッ

宥「…うん、ラーメンもあったかくて良いよね」ニコッ

玄「あ…じゃあ…わ、私達も一緒に行くよ」

京太郎「なんだ。結局、全員行くのか」

京太郎「んじゃ個人戦で疲れてるαとβも起こして夜の東京見物と行きますか」

穏乃「おーっ!」















α「あー…なんかごめんな」

憧「別に…皆で食べに行く時まで気を遣わなくても良いって」

β「ま…流石にこの大所帯だと須賀一人じゃ不安ってのも分かるけどさ…ただ…」

京太郎「ん?」

α「…お前さー…もうちょっと皆の気持ち汲んでやろうぜ…」

京太郎「え?いや…でも、皆ラーメン食べたいって…」

β「あぁ、そうだよな…まぁ、そうなんだけど…」

β「でも、どうしてそう言い始めた理由とかさ…」

京太郎「ラーメン食べたい以外に何か理由あるのか?」キョトン

α「…あぁ、もうこれだから…」

β「ま…良いや。とりあえずにんにくとかあんまりないところ選ぼう」

穏乃「え…にんにくダメなの?」キョトン

憧「あー…あ、あたしはちょっと…抑え目の方が良いかなー…って」

玄「わ、私も…」

灼「…うん…臭いとか思われたくないし…」

穏乃「うーん…じゃあどうしようかなって…」

穏乃「あ、赤土さんだ」

京太郎「ん?レジェンド?」















憧「あ、ホント…ハルエと…えーと…誰だっけ?あの人」

穏乃「熊倉さんだよ。ほら、先生のスカウトしに来た…」

京太郎「もうちょっと情報付け加えると…今はインターハイ出場校の宮守女子の監督でもあるぞ」

穏乃「え?って事はスカウト辞めちゃったの?」

京太郎「ま、会社も傾いた訳だし実業団も解散した訳だから、スカウト雇ってる余裕もないだろ」

京太郎「ただ…あの人が宮守に行って…一年でインターハイ出場だ」

京太郎「レジェンドも連絡取ってるし…かなりのやり手であるのは間違いないな」

穏乃「へー…」

憧「って…こっち来た…!」スッ

玄「か…か…隠れなきゃ…」ワタワタ

京太郎「いや…別に隠れる必要なんて…」

憧「か、カップルの振りよ…!」

京太郎「え?」

憧「こ、こういう時は…カップルの振りするのが一番…!」

穏乃「さ、流石!憧はやっぱり頭良い!」

京太郎「そんな事したって格好ですぐバレ…」

灼「…それは名案」ポン

玄「う…うん…し、仕方ないよね…隠れる為だもんね…!」

京太郎「え…ーって、αとβは…」

α「あ、俺らこっちの茂みに隠れてるから」トオイ

β「頑張れよ、須賀」カクレー

京太郎「お前ら…」

穏乃「あ…き、来ちゃう…もうすぐ来ちゃうよ…!」

京太郎「あー…くそ…!じゃあ…」



+2
末尾16 憧と
末尾27 しずと
末尾38 灼と
末尾49 玄と
末尾50 宥さんと
































灼と

京太郎「…ほら、灼、こっち来い」グイッ

灼「あ…っ♥」

灼「…ふふ、私の事…選んでくれたんだ…」

京太郎「仕方ないだろ…お前の服が一番特徴的なんだし…」

京太郎「んで…壁寄って…んでちょっと詰めるぞ」

灼「…ん…」ドキッ

京太郎「どうした?」

灼「な、何でも…ない…」カァ

京太郎「何でもないって言う割りには…顔真っ赤だぞ」

灼「そ、そういう事言うの…は、反則…」メソラシ

京太郎「知るかよ、普段、人のこと可愛いとか色々言ってる仕返しだよ」

京太郎「…ほら、もうちょい顔をあげろよ、気づかれるぞ…」

灼「え…な、何す…ひゃぅ…」














灼「(あ…京太郎の顔が近づいてくる…)」

灼「(足の間に…京太郎の足があって…)」

灼「(ダメ…逃げられ…ない…)」

灼「(うう…ん…逃げたく…ない)」

灼「(絶対…されないって分かってるのに…)」

灼「(そんな未来…絶対ないって分かってるのに…)」

灼「(期待とドキドキが止まらなくて…後で肩透かし喰らうの分かってるのに…私…)」スッ

灼「は…ぁ…♥京…太郎ぉ♥」

京太郎「可愛いぞ、灼」ソッ

灼「は…ぁ…♪ダメ…首筋…ぃ♪」

京太郎「弱いのか?じゃあ…もっと撫でてやらないとな…」サワサワ

灼「や…く、くすぐった…」ゾクゥ

京太郎「でも…さっきから背中の手…離れないぞ」

灼「それは…ぁ…♪」

京太郎「もっと…して欲しいって事だよな」サワサワ

灼「くぅ…っ♪触り方…え、えっち…ぃ…♥」

京太郎「普通に撫でてるだけだっての…お前が敏感過ぎんだよ」

京太郎「ま、そういうところも好きだけどさ」ボソッ

灼「~~~っ♥♥」ビクンッ

京太郎「ふぅ……そろそろ行ったか?」

灼「あ…き、京太郎…ぉ♥」トローン

京太郎「あぁ…灼、悪いな」

京太郎「もうそろそろ離れ…」グイッ

京太郎「え…ちょ…っ!」













灼「ん…っ♥」ムチュー

京太郎「ふぐっ!?」

憧「ちょ!な、何やってるの!!」

玄「だ、ダメだよ灼ちゃん!こんなところで…!」

穏乃「き…京ちゃん離してー」グイー

京太郎「うあ…っと!」

灼「ふふ…はふぅ…♪」ニジリニジリ

京太郎「…ま、待て…灼。良くわからんが落ち着け」

京太郎「お前は今、冷静じゃないんだ。良いか…分かるな?」

灼「うん…大丈夫、分かってるよ…」

灼「分かってる…けど…」

灼「火をつけた京太郎が悪いんだよ…♥」

灼「そんな気も無いくせに…女の子を…その気にさせるんだから…」

灼「お仕置き…必要だよね…♥」

京太郎「い、いや…アレは不可抗力で…!」

京太郎「っていうか、その気って何!?」

憧「しず!」

穏乃「うんっ」ギュー

灼「ぅー京太郎…京太郎ぉ…」ジタバタ

??「わたっ!!」

京太郎「…ん?」
















ユラァ

??「いたた…」

灼「あ…」ハッ

灼「ご、ごめんなさい…大丈夫…?」

??「いえ…こっちも急いでいたので…」

??「どしたーモモ?」ワハハー

モモ?「あ…人とぶつかってしまって」

ワハハー「それはいかんなー」ワハハー

穏乃「(…って…あれ?今、何もないところから人が現れたような…)」

モモ?「もうしわけございません」ペコリン

灼「い、いえ…暴れていたのはこっちなので…こっちの方こそごめんなさい…」シュン

憧「…って、え?ちょっとまって…もしかして貴女…とーよこさん?」

モモ?「ろ?なんで名前…」

京太郎「あぁ…本当だな。あの長野で和相手に稼ぎ勝った…」

モモ?「和…おっぱいさんと知り合いっすか?」

穏乃「うん!幼馴染みたいなものなんです!」ニコッー
















桃子「へー。なるほど。おっぱいさんが奈良に居た時の友達なんっすね」

憧「はい。で…そのおっぱいさんって…」

京太郎「まぁ…誰の事言ってるかすぐ分かるけどさ」

桃子「アレだけのものをおもちな人は滅多にいないっすからねー」

玄「おもち!?」ガタッ

京太郎「反応すんなっての」ペシ

玄「ひぅ…」

玄「で、でも…東横さんも立派なものをおもちで…」グヘヘ

桃子「あはは。ありがとうっす」

桃子「ま、こんなものあっても誰も気づいてはくれないんっすけど…」ポソッ

京太郎「ん?」

桃子「何でもないっす。それより知り合いならおっぱいさんの宿に案内しましょうか?」

ワハハ「車もあるぞー」ワハハ
















憧「有難い申し出ですけど…その」

穏乃「私達…会うならやっぱり試合会場が良いんです」

玄「うん…其の為にインターハイに来たようなものだからね」

灼「…試合前に会ったら…気持ちが鈍るかもしれない」

宥「でも…」シュン

桃子「ん?」

京太郎「あー…和のいる清澄に当たるには決勝に行かなきゃいけないんですけど…」

京太郎「…次にうちと当たるのは…白糸台と新道寺なんですよ」

桃子「なるほど…そりゃ強敵っすね…」

ワハハ「んー…じゃあ、ちょっとうちと打ってみないか?」ワハハー

京太郎「え?」

桃子「…部長?」

ワハハ「インターハイ出場校ならうちよりも格上だしなー」

ワハハ「来年の為にも少しでもモモたちに経験を積んでもらいたいし」

ワハハ「何より個人戦出場者だけが集ってるうちなら規約にも引っかからないぞ」ワハハ

京太郎「こっちとしては有難い申し出ですけど…良いんですか?」

ワハハ「勿論、こっちもメリットがあるしなー」ワハハ

ワハハ「それにうちには今、強い人が一杯泊まってるから、ちょっとした修行にはなるんじゃないか」ワハハー

京太郎「…どうする?」

憧「…うん。あたしは…願ってもない事だと思う」

玄「今から対戦相手見つかるとは思えないし…」

宥「それに…ボロボロだったから…次の為にも練習したい…」

灼「…私も…今は少しでも強くなりたい気分」

穏乃「うんうん。ラーメンよりもそっちの方が今は大事だよね」

京太郎「そっか…。じゃあ…蒲原さん、それお受けします」

ワハハ「わはは。良かった。じゃあ、ちょっと車に」

桃子「え゛っ」



















桃子「こ、この人数で乗るんっすか?あ、アレに?」

ワハハ「ん?だって、ここからじゃおばあちゃんちは遠いからなー」ワハハ

ワハハ「大丈夫。ワンボックスで来てるから詰めれば何とかなるって」

α「…またワンボックスか…」

β「嫌な予感しかしないな…」

ワハハ「大丈夫大丈夫」

ワハハ「これでも私はイニシャルKの名前で呼ばれたくらいなんだぞー」ワハハ

ワハハ「試験も一発で実技合格出来たし安全運転するぞー」ワハハ

桃子「それがかなり私的には謎なんっすけど…

ワハハ「ワハハ?」

桃子「…いや、いいっす…止められる理由も思いつかないっすから…」

京太郎「えーっと…じゃあ、とりあえず…」

α「…あ、俺らはタクシーか何かで行くわ」

β「あぁ…もうあの時みたいに巻き込まれるのは嫌だしな」

京太郎「え?じゃあ…」

憧「…っ!じゃあ京太郎の隣はあたし…」

穏乃「わ、私も…隣が良いかなって…」

玄「この中で一番大きいのはおねーちゃんと私だから…私達で両側挟むのが一番苦しくないと思うよ!」

灼「…ハルちゃんがいないなら…隣は譲れない…」

桃子「わーモテモテっすね…」

ワハハ「女の敵って奴だなー」ワハハ













穏乃「きゃあああああああっ♪」

憧「ひぃぃぃぃい」

玄「やぅうううぅぅぅぅぅぅう!」

宥「ひああああああああぁぁんっ!」

京太郎「ぬおおおおおお!?」ムギュウ

京太郎「(さっきから車体が減速してない…!!)」

京太郎「(速度そのものはやばい訳じゃないのに…カーブでも減速しないから…)」

京太郎「(遠心力で身体が左右に揺れて…!!)」

玄「きゅんっ♪」ムギュン

憧「や…ぁっ♪」フニュウ

宥「あんっ♪」ポヨーン

灼「…ん…♪」フニー

穏乃「えへっ」ムニムニ

ワハハ「さらにギアをあげるぞー」ワハハー

京太郎「か、勘弁してくださいいいいいいっ」












京太郎「あ゛ー…死ぬかと思った…」フラフラ

宥「あぅ…あぅぅぅ」プルプルギュー

玄「怖かったぁ…怖かったよぉぉ…」ギュー

憧「死んでない…?あたし…これ夢じゃないよね…?」ギュゥ

京太郎「だ、大丈夫だから…死んでなんかないから」ナデナデ

京太郎「皆無事だ…大丈夫…生きてるんだ俺たちは…」

灼「…意外と楽しかった」

穏乃「ねージェットコースターみたいだったし」

桃子「…あっちも色んな意味で凄いっすけど…こっちも中々凄いっすよね…」

穏乃「ぅ?」

桃子「いや…アレをジェットコースターと呼べるのに少し驚いただけっす」

ワハハ「酷い言い様だな、ジェットコースターよりも事故は少ないんだぞー」ワハハ

桃子「そりゃあんな風な運転してたら事故即死っすからね…」

ワハハ「ま、ともかく、ここがばーちゃん家だぞー」ワハハ


















【ワハハ家】

穏乃「わーひろーい…」ヒャー

京太郎「憧の家と良い勝負だな」

憧「あ、あたしの家でもここまで大きくないわよ…多分」

ワハハ「ただいまーゆみちん」ワハハ

桃子「~~っ♥」タタターギュ

ゆみちん?「こらこら…ってそちらは?」

ワハハ「阿知賀学院の皆さんだ」ワハハー

ゆみちん?「あぁ、奈良県代表か」

ゆみ「鶴賀学園、加治木ゆみだ。よろしく」

ゆみ「で、インターハイ出場校がどうしてここに?」

穏乃「…端的に言うと…強くなりたいんです!」

ゆみ「…強く?」
















ゆみ「…なるほど、確かにそれは厳しいな…」

穏乃「よろしくおねがいします…!」

ゆみ「…確かにうちは地区大の区間一位が二人いるが、県三位」

ゆみ「こちらが格下だ」

桃子「それにたった一日じゃ劇的な変化は望めないと思うっす」

穏乃「それは分かってるんですが…うちもこのままじゃ…」

ゆみ「それに…何より…」

ゆみ「…そっちにはインターミドルチャンプの須賀京太郎や彼のチームメイトがいるじゃないか」

京太郎「あー…気づかれてました?」

ゆみ「当然だ。これでも私は君のファンなんだから」

京太郎「え?」

ゆみ「驚いたよ、まさか全国放送であんな告白をするなんてな」

ゆみ「私がこの子を見つけた時もそれを参考に…あ、いや…これは関係ないか」

桃子「…むぅ」ムスー

ゆみ「こらこら、拗ねるな」ナデナデ

ゆみ「ま…何はともあれ、実力的には恐らく私達は誰一人須賀君には及ばない」

ゆみ「私達と打っても得られるものは少ないと思うが…」














京太郎「…それでも…お願いします」

ゆみ「…ん?」

京太郎「俺…色々な事情があって…今、麻雀出来ないんです」

ゆみ「麻雀が…出来ない?」

京太郎「はい…詳しい事情は話せませんけど…でも…」

京太郎「俺は今、こいつらにアドバイスするしか出来ない立場で…」

ゆみ「…ふむ…」

ゆみ「…どうやら君にも色々な事情があるようだな」

ゆみ「ま、それなら…こちらとしても断る理由はない」

ゆみ「相手が奈良一位なら後進の育成にも役立つしな」

ワハハ「それはもう私が言ったぞー」ワハハ

ゆみ「ぅ…べ、別に良いだろう。二回言って困るものじゃないんだから」カァ

ゆみ「それより…そっちは個人戦出場者はいますか?」

穏乃「ううん…一人も…」

ワハハ「おっ。じゃあ、呼んでくるぞー」

ゆみ「…あぁ、頼む」

憧「…呼んでくるって…?」

ゆみ「あぁ、今ここにいる中で最高の打ち手をだよ」


















灼「最高の打ち手…それって…」

ゆみ「あぁ。長野県個人一位…」

ゆみ「名門風越高校キャプテンの福路美穂子」

美穂子「こんばんは」ニコー

美穂子「あ、お夜食作ってきたんですけど…まずはどうですか?」スッ

穏乃「お夜食…!?」ジュル

憧「な…なんと気が利く県一位」

穏乃「あ…で、でも…時間…無いですし…」グゥゥ

穏乃「あ…あぅぅ…」カァァ

美穂子「大丈夫ですよ、別に私達は逃げたりしませんから」クスッ

美穂子「それよりまずはお腹いっぱいになって…体調を整えないと」

美穂子「そんな状態じゃ得られるものも得られませんよ」ナデナデ

穏乃「はぅ…」カァァ

京太郎「…んじゃ、お言葉に甘えようか」

京太郎「結局…飯もまだなままだしな」

玄「うん…もうお腹ぺっこぺこ…」

宥「お腹…暖かくない…」スリスリ

京太郎「…という訳で申し訳ないですが…お呼ばれになります」

美穂子「はい。どうぞ」ニコッ
















京太郎「(さて…そんな訳で始まった長野の人たちとの練習試合が始まったけれども)」

京太郎「(けれど、それは地区大会ほど優しいものじゃなかった)」

京太郎「(チームとしての総合力は高くて、奈良一位であるはずのこっちがタジタジになる事もあった)」

京太郎「(特に名門風越の先鋒と大将の二人は強く…隙も少ない)」

京太郎「(正直、どうしてこの人たちが決勝で四位だったのか理解出来ないくらいである)」

京太郎「(鶴賀も東横さんだけのワンマンチームかとおもいきや…役満連発する凄い人がいたりと決して油断出来ない)」

京太郎「(大将の加治木さんも順当に強く、能力発動前のしずじゃろくに太刀打ち出来ない)」

京太郎「(こんな人たちが四位と三位なんて…一体、長野ってどんな魔境なんだよ)」

京太郎「(そして、そんな中でインターハイ出場を勝ち取った和がどれだけ成長しているのか)」

京太郎「(俺には分からない。分からない…けど…)」

京太郎「(…とりあえず…この中で俺が出来る事…やっていかないとな)」

京太郎「(とりあえず人数的に一人余るから…俺が一人見ててやる事が出来るし)」

京太郎「(まず誰から見てやろうかな…)」



+2
末尾16 憧と
末尾27 しずと
末尾38 灼と
末尾49 玄と
末尾50 宥さんと































玄と練習

京太郎「よし。玄、お前はこっちだ」

玄「え?なになに…?」

京太郎「お前はこっちで俺と特別レッスンだ」

玄「と、特別…!?」カァァ

京太郎「あぁ。それに…お前を福路さんや東横さんや妹尾さんに近づける訳にはいかないからな」

玄「そ、そんな…あのおもちを確かめちゃいけないの…!?」

京太郎「当たり前だっての」ペシッ

玄「はぅ…」

京太郎「まったく…それで相手の機嫌損ねて全部破談になったらどうするんだ」

玄「そ、それくらい分かってるよ…で、でも、お、おもちマイスターとしての血が…」

京太郎「そんなにおもちを触りたいなら自分の触っとけよ」

玄「き…京太郎君のえっち!」カァzァ

京太郎「え…えぇぇ…」

玄「そ、そんな私のおもち触ったら…え、えっと…あ、アレに…なる…し」プシュゥ

京太郎「良く分かんないけど、お前はそれを人にやってるんだろうが」

玄「うぅ…でも…ぉ」

京太郎「とにかく…お前はこっちで俺と練習な」

京太郎「幸いにして今日のお前の牌譜はもう出来上がってるし」

玄「う゛…」

京太郎「…まずはこれを添削するところから始めるぞ」ニコッ



+2
00~50 成功
51~99 大成功
※雑用8ラキスケ3で+11


























大成功

京太郎「よし…とりあえずは大分マシになったな」

玄「はぅぅ…」

京太郎「…でも、お前、どうしてここでイーソーを切ったんだ?」

京太郎「結果的には園城寺選手のかく乱になったけど…」

京太郎「普段のお前じゃこんな打ち方しないだろ?」

玄「それは…なんとなく次にドラが来るような気がして…」

玄「そっちの方がいいかなって思ったの」

京太郎「ふんふむ…」

京太郎「(…公式戦のお陰かな)」

京太郎「(ドラが来るタイミングまで分かるようになり始めたのか)」

京太郎「(そうだな…玄の奴も着実に成長しているんだ)」

京太郎「(今なら…もしかしたらスキルアップも出来るかもしれない…)」

京太郎「…よし、玄」

玄「え?」

京太郎「ものは相談なんだが…」



+2
1 さらに火力に特化する
2 とりあえずデメリットをなくす
※数字でお選び下さい



































デメリットをなくす

京太郎「とりあえずお前の防御力の低さは課題だな」

玄「あうぅ…ごめんなさい…」

京太郎「気にすんな。お前がそうする…いや、そうしたいと思ってる理由は分かるしな」

京太郎「それ込で俺もレジェンドもお前を先鋒に起用してるんだ。謝る事じゃないって」

京太郎「だけど…ドラが来るタイミングが分かるならどうにかなるかもしれないぞ」

玄「え…?」

京太郎「あぁ、つまるところお前の弱点はドラが手に入って終盤窮屈になるからな」

京太郎「だけど、ドラが来るタイミングが分かるなら、こっちでそれを調整出来る」

京太郎「勿論、口で言うほど簡単じゃないし、大規模な打ち方の変化が必要だろうけど…」

玄「…るよ」

玄「今回も…こんなにボロボロだったの私の所為だもん…」

玄「私が園城寺さんに狙われなかったら…皆こんなにボロボロにならなかったから…」シュン

玄「だから…私、ぜったいにそれを覚えてみせる」

玄「準決勝までに…もう足を引っ張らないようになるから…教えて…」

京太郎「…分かった。じゃあ…ちゃんとついて来いよ」

京太郎「今更、出来ませんでしたなんてそんな事言わなさいからな」

玄「うん!」







玄「ふ…ぅ」

京太郎「どうした?もうギブアップか?」

玄「ううん…大丈…」ウツラウツラ

京太郎「まったく…全然、大丈夫じゃないよな」

玄「ぅ…まだ…やれ…」

京太郎「良いから。もう休んどけ」ナデナデ

玄「で…も…」ウトウト

京太郎「今、福路さんが片っ端から連絡して…何とか明日の予定を立てようとしてくれてる」

京太郎「今日は疲れてるし…本番は明日だ」

京太郎「だから、今日は早めに眠っとけ」

京太郎「体調を万全にしとくのもフォア・ザ・チームに必要な事だぞ」

玄「ふぉあ…ざ…ちーむ…」

京太郎「おう。ちゃんと覚えてるか?」

玄「覚えて…るよ…」

玄「チームの皆の為に…最善を…尽く…す…の…」

玄「皆の為…私が…出来る事絶対…頑張る…から…」

京太郎「…あぁ。そうだな」

京太郎「…お前はすげー頑張ってるよ」

京太郎「だから、今は休んどけ」

京太郎「その間…お前がちゃんと休めるように俺が側に居ててやるからさ」

玄「ホント…?」

京太郎「あぁ、本当だ」スッ

玄「えへ…嬉し…な…」スゥ

玄「京太郎君…だい…き…」クゥ

京太郎「…まったく…最後に何を言ってるんだか…」

京太郎「…お疲れ様、玄。…良く頑張ったな」ナデナデ


























【System】
合宿の効果で松美玄の雀力が4あがりました
松美玄の能力がランクアップし【ドラゴンロード】からデメリットがなくなりました
松美玄はスキル【???】を手に入れました
松美玄はある覚悟を固めたようです









































【高校一年 ―― インターハイ準決勝前】

京太郎「(さて…昨日、玄にも言ったけれど…)」

京太郎「(今日が本番…だな)」

京太郎「(幸いにして秋大会二位の荒川さんが練習試合受けてくれたお陰で)」

京太郎「(相手がいないなんていう事態は避けられた)」

京太郎「(レジェンドの方は捕まらなかったようで、申し訳なさそうに許可を出してくれたし…)」

京太郎「(憂いなく今日一日を特訓に充てられる)」

京太郎「(勿論、それであがるものなんてたかがしれてるけど…)」

京太郎「(でも、俺の目の前には今までの牌譜や対戦相手のデータがある)」

京太郎「(これを効率的に使えば…少しは皆の雀力をあげるのにも役立つはずだ)」

京太郎「(…白糸台や新道寺の牌譜全員分作るのに殆ど寝てないけど…)」

京太郎「(でも、俺に出来るのはこれくらいだからな…)」

京太郎「(明日になると殆ど何も出来ない以上…俺にとって勝負は今日だ)」

京太郎「(だからこそ…悔いがないようにしないと…な)」


+2
末尾16 憧と
末尾27 しずと
末尾38 灼と
末尾49 玄と
末尾50 宥さんと
































玄と

玄「あ…京太郎君…」

京太郎「お、玄。どうした?」

玄「えっと…昨日はごめんね…ずっと膝貸してもらってて…」

京太郎「大丈夫だって俺もやる事あったしさ」

京太郎「それよりどうした?」

玄「あ…えっと…良ければ今日も私の練習付き合ってくれないかなって…」

玄「そろそろ…ね。何か…掴めそうな気がするの」

玄「それが何かは分からないけど…でも、京太郎くんと一緒ならきっと…」

京太郎「…そっか。じゃ、しかたないな」

玄「…良いの?」

京太郎「良いも悪いもお前しだいだよ」

京太郎「お前がそれで何か掴めるなら良かったし」

京太郎「効果が無いなら悪かったって事だ」

玄「ぅ…凄いプレッシャー」

京太郎「はは。まぁ、大丈夫だろ」

京太郎「何か掴めそうって直感は俺たちのような雀士には重要だしな」

京太郎「まして俺が一緒ならって事まで分かってるなら一皮むけるまでもうすぐなんだろ」

京太郎「だから、まぁ、麻雀の合間合間になるけれど…しっかりやっていこうぜ」

玄「うんっ!!」


+2
00~50 成功
51~89 大成功
90~99 覚醒
※雑用8ラキスケ3で+11
ゾロ目でも覚醒しますよ(小声)

































大成功

玄「うーん…」

京太郎「ん?どうした?」

玄「もうちょっとで何か掴めそうだった気がしたんだけど…」

玄「消えちゃった…」シュン

玄「ごめんね…せっかく、つきあって貰ったのに…」

京太郎「構わねぇよ」

京太郎「そもそも昨日今日で簡単に掴めるもんじゃないしな」

玄「でも…」

京太郎「良いから、気にすんなって」

京太郎「それより…ほら、次お前の番だぞ」

玄「あ…」

京太郎「ん?」

玄「……ううん。何でもない」

玄「じゃあ…行ってくるね」

京太郎「おう。気をつけてな」


























【System】
松美玄の雀力が2あがりました


























【午後】

京太郎「(よーし…飯も食ったし…折り返し…!)」

京太郎「(準決勝までに皆の練習を見てやれるのもこれがラストだな…)」

京太郎「(これが終わったら…俺はもう準決勝の最中…あいつらにしてやれる事はなくなる)」

京太郎「(準決勝が超えられたらまた一日休みはあるけど…)」

京太郎「(それを手に入れられるかは…まだ微妙なところだ)」

京太郎「(いや…微妙じゃない…よな)」

京太郎「(皆、こんなに頑張っているんだ)」

京太郎「(準決勝の先…決勝戦へと進む為に)」

京太郎「(それを絶対のものにしてやる為にも…俺も頑張らないと…な」



+2
末尾16 憧と
末尾27 しずと
末尾38 灼と
末尾49 ↓にズレる
末尾50 宥さんと



































灼と

京太郎「灼」

灼「あ…京太郎」

京太郎「大丈夫か?また顔色悪いぞ」

灼「…大丈夫。心配ない」

京太郎「…そうは見えないんだけどな」

灼「…本当に大丈夫なの。体調も決して悪い訳じゃないから」

京太郎「…じゃあ、精神的にはどうなんだ?」

灼「…」

京太郎「…二回戦の時、お前の様子は明らかにおかしかった」

京太郎「あの時はお前を落ち着かせるのを優先したけれど…」

京太郎「何かあったのか?」

灼「何も…ないよ。本当に何も…」フルフル

灼「…私は大丈夫」

京太郎「…そっか。それなら…」スッ

灼「…え?」

京太郎「…心配だしな。お前の事…見ててやるよ」

灼「心配って…」

京太郎「変なところで強情っぱりなお前の事が心配だって言ってるんだよ」ペシッ

灼「はぅ…」

京太郎「…ま、そこまで言うなら深くは聞かないけどさ」

京太郎「でも…もし少しでも誰かに言いたい気持ちになったのなら…遠慮なく言えよ」

京太郎「そういうケアも含めて…俺の仕事なんだからさ」

灼「…私の事大好きだからって言ってくれないの?」

京太郎「そんな事実があった事は当方では一切、確認出来ておりません」

灼「酷い…また弄ばれた…」

京太郎「どの口で言うんだ、どの口で」

京太郎「それよりほら、練習するぞ練習」

灼「…うん」


+2
00~50 成功
51~99 大成功
※雑用8ペアルック3で+11


































成功

京太郎「(やっぱり…灼の奴…集中出来てないな)」

京太郎「(何時もならもっと上手く出来てるはずなのに…気もまばらだ)」

京太郎「(さっきは少し何時もの調子に戻ったと思ったけれど…)」

京太郎「(でも…まだダメみたいだな…)」

京太郎「(それでもちゃんと上手くなっていっているのは流石だけど…)」

京太郎「(でも、今は…)」

京太郎「…よし。ここまでにしようか」

灼「…ぅ」ビクッ

京太郎「はは。驚き過ぎだろ」

灼「…ごめ…」

京太郎「ん?」

灼「ごめんなさい…私…」グッ

京太郎「何を謝る必要があるんだ?」

京太郎「ちゃんと成長もしてるし、ミスもなくせてるだろ」

灼「でも…」

京太郎「でもじゃないっての」ムニー

灼「あぅ…」ノビー

京太郎「…誰にだって集中出来ない時くらいあるって」

京太郎「今日がたまたま灼にとってそういう日だった」

京太郎「そういう事だろ?」

灼「……ぅぅ…」











京太郎「ま、それでも…灼が気にするって言うんならさ」パッ

京太郎「ここにいろよ」

灼「…え?」

京太郎「お前が側にいてくれるとさ。何でも出来るような気がするんだよ」

京太郎「簡単な話一つで…心が軽くなる気がする」

京太郎「だから…お前さえ良ければ…さ」

京太郎「俺の側にいてくれよ」

京太郎「別に急がなくても良い…焦らなくても良いから…」

京太郎「…其の背中を預けてくれればそれで良いんだ」

灼「…京太郎」

京太郎「…はは。なんか…臭い事言って悪いな」

京太郎「でも…俺にとっては…本心だからさ」ナデナデ

灼「…ずるい」

京太郎「ん?」

灼「…京太郎の癖に…そんな格好良い事言うなんて…」ギュッ

京太郎「はは、ま、俺にも一年に一回くらいはそういう日があるんだよ」

京太郎「惚れたか?」

灼「…もうそうやってすぐとぼける所は減点…」クスッ

灼「でも…惚れ直しちゃった…かも」スッ

京太郎「ん…?」










灼「…もうちょと…このまま…背中貸していてくれる…?」

京太郎「あぁ、構わないぞ」

京太郎「いくらでも寄りかかって来いよ」

京太郎「俺もその方が嬉しいからさ」

灼「…うん…ありがとう…」スッ

京太郎「ん」

灼「…ね、京太郎」

京太郎「どした?」

灼「…私ね…ハルちゃんの事…大好き」

京太郎「あぁ、知ってるぞ」

灼「…でもね…私は絶対に…ハルちゃんにはなれないんだよね…」

京太郎「…何を当たり前の事を言ってるんだお前」

灼「ふふ…そうだよね…うん…そうなんだけど…」

灼「…私…ダメな子だからそんな事にもずっと気づけなくて…」

灼「…自分の中のハルちゃんを…ずっと追いかけてたの」

灼「…だけど…それは…ダメ…なんだよね」

京太郎「……灼、それは…」

灼「ダメなの…それじゃ…私じゃなくて、ハルちゃんでもないから…」

灼「蜃気楼をずっと追いかけるような無意味な行為だって…」

灼「…分かってた…ずっと分かってたけど…でも…諦めきれなくて…」

灼「それで失敗して…ダメになって…」

灼「だから…」

京太郎「…うん?」

灼「…次からはちゃんと…私らしい打ち方を探していく」

灼「まだ…形にはならないかもしれないけど…それでも…」

灼「私らしいやり方を探していくから…」

灼「…準決勝には…まだ間に合わないかもしれないけれど…」

灼「…応援…してくれるかな?」

京太郎「…あぁ、勿論」

京太郎「俺を灼が応援してくれた分…そっくりそのまま返してやるよ」

灼「…うん、ありがとう」

























【System】
鷺森灼の雀力が2あがりました
鷺森灼は【憧憬――赤土晴絵】を失いました。
鷺森灼は【尊敬――赤土晴絵】を手に入れました。
このスキルは自身のコンマに+40し、また相手のコンマに-20するスキルです。
最終更新:2014年01月27日 20:58