高校一年――8月インターハイ千里山戦

【高校一年 ―― 8月インターハイ】

京太郎「(流石にこの人数で東京まで行くのに車は使えない)」

京太郎「(そう訴えた俺達にレジェンドは渋々と電車での上京を許した)」

京太郎「(それに何人か寂しそうな顔を見せていたけれど…)」

京太郎「(αとβは心の底から安堵した様子だった)」

京太郎「(ま…俺としても車で移動する最中ずっと憧やらしずだきあげるのは辛いし…)」

京太郎「(電車移動ってのは割りとまじめにありがたい)」

京太郎「(俺はどれだけ疲れてもあんまり結果には関係ないけど…)」

京太郎「(でも、決して仕事がない訳じゃないしなぁ)」

京太郎「(ともあれ…こうして電車で移動して東京に来て…)」

京太郎「(初戦終わって…今日は二回戦…なんだけど…)」

















京太郎「二回戦…相手は千里山かぁ…」

憧「まさかこの時点でもう優勝候補と当たるなんてねー…」

穏乃「でも、どの道変わんないよ!」

穏乃「決勝行くのには白糸台も倒さなきゃいけない訳だし!」グッ

宥「穏乃ちゃん…」

灼「でも…事実。そもそも…こっちは予選では最初に晩成とあたっているし…」

灼「…くじ運の悪さは折り紙つき…ごめん」シュン

玄「わ、わわ!灼ちゃんの所為じゃないよ!」

晴絵「うんうん。灼は何も悪くないよ」

晴絵「それに…今はまだ二位抜け出来るんだ」

晴絵「早い内に白糸台の前に千里山に当たれたのは寧ろ幸運かもしれないね」

京太郎「…対策の対策か」

晴絵「そ、やっぱり京太郎は分かってるんだね」

玄「…対策の対策?」












京太郎「千里山には全国でも有数の分析者がいるんだよ」

京太郎「一部では妖怪データ啜りとかそんな風にも呼ばれてる」

宥「よ、妖怪…」プルプル

玄「データ啜り…」ゴクッ

京太郎「ま、実際は何処にでもいる普通の女の子だけどな」

憧「…」ムッ

京太郎「ま、でも、千里山がここ数年良い成績を残せているのは彼女の影響も大きい」

京太郎「準備期間のなかった一回戦とは違って、二回戦はガチガチで対策固めてくるだろう」

玄「…その中でどうするかって事だよね?」

京太郎「あぁ。玄の能力はほぼバレていると思った方が良い」

京太郎「宥さんも…正直、かなり危ないと思う」

宥「あ…わわ…」プルプル

京太郎「ま…脅かすような事言ったけれど…俺は相手が格上だとは思っていない」

京太郎「対策されてもその上を行く力が玄にはあるって信じてる」

京太郎「だから…」

玄「…うん」

玄「大丈夫…もう晩成の時みたいにボロボロになったりしない」

玄「今度こそ…皆の点棒…しっかり護ってくるから…」

玄「先鋒戦…この松実玄にお任せあれ!」グッ


>>玄(雀力7+能力37)44
>>怜(雀力5+能力40)45
>>ソフィア(雀力9+能力20)28
>>美幸(雀力8+能力20)29

































>>玄 136
>>怜 123
>>ソフィア 32
>>美幸 39

玄「(一回戦は…やっぱり私の防御力のなさが露呈しちゃった…)」

玄「(でも…二回戦までの間…京太郎君に一杯特訓して貰ったんだもん…)」

玄「(それに…この人の傾向も…京太郎君からしっかり教えてもらってる)」

玄「(例え…千里山の人相手だって…!)」

玄「…ツモ。4000オールです」

ソフィア「は…い」

美幸「いきなり親ツモで満貫とかついてないし…もー…」

怜「…」スッ

玄「(稼ぎ負けたりなんて…しない!)」

玄「(あんな思いは…予選の時だけで十分なんだから…!)」







>>+2玄(雀力7+能力37)44
>>+3怜(雀力5+能力40)45
>>+4ソフィア(雀力9+能力20)28
>>+5美幸(雀力8+能力20)29





















>>玄97 → 43
>>怜138
>>ソフィア96
>>美幸97


玄「(大丈夫…やれてる…)」

玄「(私…千里山の人から稼ぎ勝ててる…!)」グッ

玄「(そうだよ…例え手が重くたって…)」

玄「(それ以上に稼げば…問題ないんだから)」

玄「(よし…もっともっと皆の為に点棒…)」

怜「…リーチ」スッ

玄「~~っ!」ゾッ

玄「(き、来た…お、園城寺さんのリーチ宣言…)」

玄「(な、なんとか鳴かないと…で、でも、もう手の中、ドラで一杯だよぉ…)」

玄「(他の人…ダメ…鳴けそうにない…)」スッ

玄「(お願い…通って…!)」

怜「…ロン。7700」

玄「は…はい…」シュン


>>+2玄(雀力7+能力37)44
>>+3怜(雀力5+能力40)45
>>+4ソフィア(雀力9+能力20)29
>>+5美幸(雀力8+能力20)28

































>>玄 52 → 0
>>怜 114
>>ソフィア 102
>>92


玄「(あ…あうあう…せっかく稼いだ分が…ごっそり目減りしちゃったよ…)」

玄「(まだ何とか追いつけない訳じゃないけど…)」

玄「(でも…完璧に逆転されちゃった)」

玄「(京太郎君は別に二位抜け目指して良いって話だったけど…でも…)」

玄「(…もう諦めて…ただ打つだけになるのなんて…絶対嫌だから…!」

玄「(最後まで…絶対に諦めない…!)」

玄「(手も良いし…ここは…突っ張る!)」スッ

怜「…リーチ」スッ

玄「(っ!ま…またぁ…!)」ビクゥ

玄「(せっかくの跳満だったのに…)」

玄「(崩さないと…でも…ドラ一杯で…崩せる部分が…)」

玄「(どれも危険牌ばっかりだよ…これ…どうすれば良いの…)」スッ

怜「…ロン」

玄「は…い…」


>>+2玄(雀力7+能力37)44
>>+3怜(雀力5+能力40)45
>>+4ソフィア(雀力9+能力20)29(こそっと修正)
>>+5美幸(雀力8+能力20)28(地味に修正)


































>>玄109
>>怜47
>>ソフィア67
>>美幸109

玄「(やった…!またドラが一杯来てくれてる…)」

玄「(最低でも跳満…待ちもドラでかなり早めに和了れるはず…)」

玄「(これさえ和了れればまた逆転…収支としても良い感じで…次へと繋げる…けど)」スッ

美幸「(…阿知賀と千里山の独壇場じゃないのよ…もー)」

美幸「(一応、細かいの上がってるとは言え…完全に稼ぎ負けちゃってる…)」

美幸「(こんなので…胸を張って帰る事なんて出来ない…)」

美幸「(相手は千里山…先鋒以外だって全国区ばっかりなんだから…)」

美幸「(他の二校も油断出来ない以上…エースの私がここで何とかしないと…!)」

美幸「(お願い神様…これだけは何とか…和了らせて…!!)」



>>+2
末尾偶数:玄が和了った
末尾奇数:美幸が和了った





































>>美幸の和了

怜「(このままじゃ直撃すんなぁ…)」

怜「(劔谷はそれほど点数は高くないけど…問題は…)」

怜「(こっちの阿知賀の子やろ…)」

怜「(事前情報通りこの子にドラが集まるんやったら…)」

怜「(どれだけ警戒してもしすぎる事はないやろし…って)」

怜「(危なっ…!次親跳やん)」ビクッ

ソフィア「ん?」

美幸「え?」

怜「あ…な、なんでもあらへんよー」ホホッ

怜「(…まさかオーラスギリギリでこんな大物手引っ張ってくるなんてなー…)」

怜「(でも…悪いけど…そのツモずらさせて貰うで)」

怜「ポン」

怜「(そして…一巡先…)」

怜「(剣谷の子が和了る…けど)」



怜の一巡先を見るもの発動
・一回だけ最下位を回避出来る



怜「(悪いけど…危険牌はそっちにポイーで)」

ソフィア「げ…こ、これ…とか…」

美幸「あ、それロン!」

ソフィア「うあー…マジかぁ…」















玄「あう…ぅぅ」

京太郎「大丈夫か?玄」

玄「き、京太郎君…迎えに来てくれたの…?」

京太郎「あぁ、また半べそ書いてないかって思ってさ」

玄「そ、そんな事ないよ…!」

玄「私もう泣かないって決めたんだから…!」

京太郎「はは。そっか…偉いな」ナデナデ

玄「あ…」

京太郎「じゃあ…一人で帰るか?俺、飲み物も買ってくるつもりだったし」

玄「…やだ」

京太郎「ん?」

玄「…もうちょっと…このまま…」

京太郎「あぁ…分かった」

京太郎「ま…お前は良くやったよ」

京太郎「あの千里山のエースにこうやって食らいついてきてる訳だし」

京太郎「後は皆に任せれば大丈夫だよ」

玄「…うん…」


>>+2宥(雀力7+能力37)
>>+3泉(雀力7+能力20)???
>>+4花子(雀力7+能力20)
>>+5澄子(雀力8+能力20)



































>>宥129
>>泉105
>>花子78
>>澄子125


宥「(玄ちゃん…とっても頑張ってくれた…)」

宥「(最後まで諦めずに…一杯一杯…頑張って…)」

宥「(最後はギリギリ和了れなかったけれど…逆転するチャンスまで作ってた)」

宥「(だったら…私も…頑張らないと…)」

宥「(玄ちゃんがあんなに頑張ったのに…何も出来ませんでしたなんて言いたくない…)」

宥「(おねーちゃん…玄ちゃんに負けないように…一杯、頑張るから…!)」

宥「(だから…あったかいの…一杯来て…)」スッ

宥「(あ…来たぁ…)」ポワァ

花子「…」スッ

宥「あ、それ…ロンです。満貫…」

花子「あー…マジかぁ…そっちかよー…」

宥「ご、ごめんなさい…」

花子「あ、良いの良いの。それより次行こ」



>>+2宥(雀力7+能力37)44
>>+3泉(雀力7+能力20)27+???
>>+4花子(雀力7+能力20)27
>>+5澄子(雀力8+能力20)28


































>>宥130
>>泉55
>>花子37
>>澄子55


泉「(…船久保先輩…話が違うやないですかー…)」

泉「(楽にカモれる相手って話だったけど…この人…)」

宥「…」ゴッ

泉「(すげー強いんですけど…)」

泉「(事前に言われてた対策とはちょっと違う打ち方してるし…)」

泉「(…これはちょっと危ない…かもなぁ…)」」

宥「…ポン」

泉「…っ!」

泉「(攻めてきた…まずい…)」

泉「(こっち現物なんて殆どあらへんってのに…!!)」

泉「(とりあえず降りひんと…)」

宥「…ツモ」

泉「~~っ!!」

宥「2000・3900」

泉「(あー…船久保先輩…後でジュースの一つでも奢ってもらいますからね…)」



>>+2宥(雀力7+能力37)44
>>+3泉(雀力7+能力20)27+???
>>+4花子(雀力7+能力20)27
>>+5澄子(雀力8+能力20)28

































>>宥 46 → 対策発動 26
>>泉 116 
>>花子63
>>澄子38



泉「(さーて…ようやくこっちの手も良くなってきたなぁ…)」

泉「(しかも…船久保先輩のが活かせるクイタン系)」

泉「(ようやく運が向いてきたって所かな…)」

泉「(ま…こんな分かりやすい待ち…よっぽどやないと振り込まへんやろうけど…)」

泉「(でも…)」

泉「…リーチ」パッ

花子「う…ここでリーチかよ…」スッ

澄子「…うぅ…」スッ

宥「…え…えっと…」スッ

泉「…それロン」

宥「ふぇっ」ビクッ

泉「お…裏乗って…満貫か」

宥「ふぇぇぇ…」プルプル

泉「(…ま、手に取る牌に偏りがあるそっちは分かっててもどうにもならんやろ)」

泉「(ようやく一発返せたところで…)」

泉「(…さぁ、ここからが本番やで)」ゴッ



>>+2宥(雀力7+能力37)44
>>+3泉(雀力7+能力20)27+???
>>+4花子(雀力7+能力20)27
>>+5澄子(雀力8+能力20)28


































>>宥67 → 対策発動 → 47
>>泉 121
>>花子 101
>>澄子 69



宥「(ダメ…この人…私の打ち方バレちゃってる…)」

宥「(どうしよう…どうしたら…良いの…)」プルプル

宥「(何時もは…どうしてた…?)」

宥「(私の打ち方しってる皆相手なら…どうしてたの…?)」

宥「(ダメ…頭の中イッパイで…思い出せない…)」

宥「(こんなの…ダメなのに…)」

宥「(私…おねーちゃんだから…しっかりしないとダメなのに…私…)」

泉「…ロン」

宥「ひぅ…」ビクゥ

泉「跳満…っと…これで終わりですね」

宥「あ…っ」プルプル











憧「…まさか宥姉がここまでやられるなんて…」

晴絵「…ま、実力差ではないだろうね」

晴絵「完全に相手の対策に嵌っちゃったんだろう」

晴絵「宥の能力は対策しづらいものではあるけれど」

晴絵「でも、決して出来ないって訳じゃないんだから」

晴絵「ま…その辺り、早い段階で分かって良かったって思おう」

憧「…そうね」

憧「実際、宥姉の能力知ってるあたしたちは宥姉に勝てる事もあるんだし」

憧「…どんな人だって決して絶対じゃない…そういう事なんでしょ?」

晴絵「うん。特に…インターハイは…ね」

憧「…じゃ、今度はこっちが…千里山にそれを教えてやりましょ」スッ

京太郎「憧…頼んだぞ」

憧「とーぜん。あたしを誰だと思ってるの?」

憧「これでもあたしはあんたと一緒に阿太中でレギュラー張ってたんだからね」

憧「千里山から一位を取り返して…それ以外からリードを広げてきてあげるから」

憧「…だから、安心して待ってなさい」

京太郎「…おう」


>>+2 憧(雀力9+能力補正30)39
>>+3 セーラ(雀力8+能力補正40)48
>>+4 史織(雀力8+能力補正20)28
>>+5 梢(雀力7+能力補正20)27



































>>憧 112 → 対策発動(-20) → 加速世界+能力発動(+30) 142
>>セーラ 139 → 反転世界発動(-46) → 93
>>史織 47
>>梢114


セーラ「(確かこいつは鳴き速攻型…)」チラッ

セーラ「(仕掛けるときの速さはかなりのもんやけど…)」

セーラ「(でも、そんなの千里山には掃いて捨てるほどおるで)」

セーラ「(そんな中でひたすら打ち続けてエースをやってきたのは伊達じゃない)」

セーラ「(対策もあるし…ここは…)」

憧「……ポン」

セーラ「…っ!」ゾッ

セーラ「(…なんや今の…まるで背中に蛇が這いずりまわったようなのは…)」

セーラ「(…いや…気のせいやろ…だけど…)」

セーラ「(…今の鳴きで状況が大きく変わってもうた…)」

セーラ「(…これは降りひんかったら…やばいやろな…)」

憧「…それロン。7700」

史織「やぁん!」ビクッ




>>+2 憧(雀力9+能力補正30)39
>>+3 セーラ(雀力8+能力補正40)48
>>+4 史織(雀力8+能力補正20)28
>>+5 梢(雀力7+能力補正20)27


































>>憧61 → 対策(-20) → 反転+能力 91
>>セーラ 132 → 反転世界発動(-46) 96
>>史織 54
>>梢 90



セーラ「(んー…やっぱ…あの阿知賀の奴おかしい)」

セーラ「(対策が効いてるどころか…寧ろ裏目ってるくらいや…)」

セーラ「(おかしいな…経験的にも…間違ってる訳やないんやけど…)」

セーラ「(まるでこっちの網をすり抜けるようにして…先に行かれてしまう)」

セーラ「(これは…一旦、対策使うのは止めた方がええやろうな…)」

セーラ「(あいつには悪いけど…でも…)」

憧「…」ズズッ

セーラ「(…油断出来る相手やないし…な)」

セーラ「(一手の間違いが…そのまま致命的になりかねん相手やし…)」

セーラ「(一年でこれとはどんな化物やねん…ま…それでも…)」

セーラ「…ロン」

史織「ひぐぅっ」ビクッ

セーラ「(…稼ぎ勝つ。それだけは譲らへんで)」


>>+2 憧(雀力9+能力補正30)39
>>+3 セーラ(雀力8+能力補正40)48
>>+4 史織(雀力8+能力補正20)28
>>+5 梢(雀力7+能力補正20)27

































>>憧115
>>セーラ 69
>>史織49
>>梢106 → 反転世界発動(-54) 52


憧「(あっちゃぁ…でかいの和了られちゃった…)」

憧「(一番、警戒しなきゃいけない相手だったってのに…)」

憧「(…ま、直撃でなかっただけまだマシか)」

憧「(それに…一回じゃどうしようもないくらいに…稼ぎ勝ててるし…)」

憧「(逆転までもう少し…!)」

憧「(油断も無理も禁物だけど…ここは…!)」

憧「ポン!」

憧「ポン!」

憧「それチー!」

憧「…やった!…ツモ。満貫!!」

セーラ「あー…」


>>+2 憧(雀力9+能力補正30)39
>>+3 セーラ(雀力8+能力補正40)48
>>+4 史織(雀力8+能力補正20)28
>>+5 梢(雀力7+能力補正20)27

































>>憧 77
>>セーラ 80
>>史織 97 →反転世界発動 (-54) 43
>>梢59



セーラ「(まさかあそこで一気に勝負掛けてくるなんてなー…)」

セーラ「(一年らしい逸り方やと思ってたけど…そのままツモるなんて…)」

セーラ「(場の流れは今…完全にあっちにあるみたいやな)」

セーラ「(せやけど…流れ云々でどうにかなるようじゃ…インターハイ出場なんかしとらへんで)」

セーラ「(流れがないんやったら引き寄せる…!)」

セーラ「(強引に…滅茶苦茶に…そして…!)」ゴッ

セーラ「ツモ」

憧「えっ…!」

セーラ「3000・6000…これでまた勝負は振り出しやな」

憧「く…っ!」














憧「くぅぅ…稼ぎ負けたあああぁぁ…!」

穏乃「だ、大丈夫だよ!二位は維持出来てるし…」

玄「そ、そうだよ。殆ど接戦って言っても良いくらいだったし…」

宥「それに…他の二校が沈んだから…殆ど二位抜けは確実…だよ」フルフル

憧「でも…悔しい…!もっと勝ててもおかしくなかったはずなのに…!」

京太郎「…ま、伊達に名門の元エースじゃないって事だな」

京太郎「実力的には格上なんだ。そんなに気にするなよ」

憧「う…ん…」シュン

京太郎「それに…後ろには灼がいるんだしさ」

灼「…うん」キュッ

灼「副将戦…大将戦への繋ぎみたいなものだけど…」

灼「油断して…三位堕ちなんてしたくないし…」

灼「頑張って…くるね」

京太郎「あぁ、頼んだぞ」

灼「うん…あ、でも…」

京太郎「ん?」

灼「…別に千里山を倒してしまっても良いんだよね…?」

京太郎「そりゃ出来るならやった方が良いけど…」

京太郎「(…何故だろう…すげー不安だ…)」






>>灼(雀力7+能力30-能力(船Q)20)17
>>船Q(雀力8+能力20)28
>>玉子(雀力7+能力20-能力(船Q)20)7
>>友香(雀力7+能力20-能力(船Q)20)7



































>>灼 96
>>船Q 110
>>玉子 17
>>友香 17



灼「(…流石、千里山の中核…)」

灼「(並の相手じゃないと分かっていたけれど…)」

灼「(打ち方…完全に研究されてる…)」

灼「(まさか二回戦…殆ど無名のうちまで対策してるなんて…)」

灼「(…これがインターハイ常連の実力…か)」

灼「(でも…だからと言って…そうやすやすと…負けるつもりはない)」

灼「(例えここで追いつけなくても…必ず…)」

船久保「ツモ、4000オールや」

灼「…はい」

灼「(そこに…たどり着いてみせる…)」

灼「(ハルちゃんの為にも…京太郎の為にも…)」

灼「(…必ず)」ゴッ


>>灼(雀力7+能力30-能力(船Q)20)17
>>船Q(雀力8+能力20)28
>>玉子(雀力7+能力20-能力(船Q)20)7
>>友香(雀力7+能力20-能力(船Q)20)7


































>>灼52
>>船Q56
>>玉子47
>>友香106

友香「ツモ…!8000オールでー!」

灼「っ…!」

灼「(親倍…!)」

灼「(それほど痛い訳じゃない…けど…)」

灼「(それは皆が稼いでくれた点棒のお陰…)」

灼「(…このままじゃまずい…)」

灼「(劔谷は…今、乗りに乗っている…)」

灼「(流れを完全に持って行かれて…其の上、千里山の対策まで…)」

灼「(苦しい…辛い…けど…!)」

灼「(穏乃の為にも…コレ以上点棒を奪われる訳にはいかない…!)」



>>灼(雀力7+能力30-能力(船Q)20)17
>>船Q(雀力8+能力20)28
>>玉子(雀力7+能力20-能力(船Q)20)7
>>友香(雀力7+能力20-能力(船Q)20)7


































>>灼 113
>>船Q 96
>>玉子23
>>友香42


灼「(…よし…ダマ跳テンパイ…)」

灼「(今までの分…帳消しには丁度良い…)」

灼「(後は…これを誰に当てるかだけど…)」チラッ

船久保「……」スッ

灼「(…千里山には多分、気づかれてる)」

灼「(こっちがテンパイした瞬間、打ち方が明らかに変わった)」

灼「(決してベタオリではないけれど…)」

灼「(こっちの和了牌近くは明らかに避けている…)」

灼「(まさか…対策ってだけでここまで押さえ込まれるなんて…)」

灼「(妖怪データ啜りって言うのも…伊達じゃない…か)」

灼「(だけど…)」スッ

灼「…ツモ。跳満…」

船久保「…っ!」

灼「(…それならツモってしまえばいい)」

灼「(…これで逆転…とはいかないけど)」

灼「(…でも、追いついたよ…千里山…)」ゴッ


>>+2灼(雀力7+能力30-能力(船Q)20)17
>>+3船Q(雀力8+能力20)28
>>+4玉子(雀力7+能力20-能力(船Q)20)7
>>+5友香(雀力7+能力20-能力(船Q)20)7































>>灼17
>>ふなきゅー55
>>玉子63
>>友香51


灼「(よし…今回も高め…)」

灼「(オーラス親だし…直撃は無理でも…和了れれば…)」

灼「(千里山に逆転出来る…一位になれる…)」

灼「(そうなったら…きっとハルちゃんも…京太郎も褒めてくれる…)」

灼「(穏乃の能力を考えると…点差はあった方が良い…)」

灼「(何より…玄や宥さんも安心するだろうから…)」

灼「(ここは…和了る…)」

灼「(皆の為に…多少突っ張ってでも…!!)」

玉子「あ、それであーる」

灼「…え?」

玉子「親被りであーるな」スッ

灼「…あっ…」ブル













灼「(オーラスで親被り…)」

灼「(…ちゃんと見てたら…分かってたはずなのに…)」

灼「(私…勝つ事だけしか見えてなくて…)」スッ

灼「(収支…-…)」

灼「(二位から転落してはいないけど…)」

灼「(劔谷に…詰められて私…)」

京太郎「…灼」

灼「っ!」ビクッ

京太郎「大丈夫か?」

灼「あ…あ…わ…私…わた…」ブルブル

京太郎「灼…?」

灼「ごめんなさい…ごめんなさい…」フルフル

京太郎「…大丈夫だって…気にするなよ」

灼「でも…私…こんなの…良い子じゃ…ない…」

京太郎「…え?」

灼「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…っ」

京太郎「……灼…」ギュッ

灼「…」ビクッ

京太郎「大丈夫…大丈夫だから」

京太郎「灼は…すげー良い子だよ」

灼「ほん…とう?」

京太郎「あぁ。俺が保証する灼は良い子だ」ナデナデ

京太郎「…だから、俺と一緒に…しずの事応援しような」

京太郎「大丈夫…あいつならきっと点差護って勝ち抜いてくれるからさ」

灼「…う…ん…」



>>+2穏乃(雀力7)
>>+3竜華(雀力9+能力20)
>>+4景子(雀力8+能力20)
>>+5r莉子(雀力7+能力20)


































>>穏乃 106
>>竜華 117 → 未来線発動(+40) → 157
>>景子 77
>>莉子 101


※竜華の特殊能力【未来線】
 判定後コンマで自身が二位以上の場合、さらに二倍の能力補正を得る


竜華「(阿知賀の子…はりきっとるなぁ)」

竜華「(副将でボロボロやった子の分まで立て直そうと必死なんやろうね)」

竜華「(その気負いは買うし…立派やと思うよ)」

竜華「(二位抜けをよしとせず上を狙うんはええことや)」ウンウン

竜華「(でも…)」ゴッ

穏乃「っ…!」

竜華「(…悪いけど…うちは一人で打っとる訳とちゃうんよ)」

竜華「(うちの側には…何時も怜が居てくれる)」

竜華「(ここに…膝の上に…怜を感じる以上…)」

竜華「(…うちがそれを許すはずがない)」

竜華「(二回戦…全部見せる訳にはいかへんけど…)」

竜華「(調子に乗られるのも癪やし…ここで…突き放す…!)」

竜華「…ロン」

景子「ぅ…」

竜華「倍満や」

穏乃「…っ」ゴクッ



>>+2穏乃(雀力7)
>>+3竜華(雀力9+能力20)
>>+4景子(雀力8+能力20)
>>+5莉子(雀力7+能力20)

































>>穏乃 91
>>竜華 31
>>景子 99
>>莉子 125


竜華「(って…あらぁ…)」

竜華「(うーん…また急に見えへんようになってしもうた…)」

竜華「(見える時は凄い鮮明に見えるんやけどなぁ…)」

竜華「(当たり外れが激しいのがどうにもネックやね…)」

竜華「(ま…うちが和了れへんって事だけ分かれば儲けモン…)」

竜華「(和了れへんのやったらベタ降りすれば…)」

莉子「あ、それだ。満貫」

竜華「ふぇぇ!?」ビックゥ

竜華「(まさか配牌時点でテンパってたとか…そんなん考慮しとらへんよぉ…)」

竜華「(和了れへんのはこういう事ってちゃんと言ってぇなぁ…)」シクシク











穏乃「(…やっぱり…千里山の人…強い)」

穏乃「(それに他の人も…私よりも格上だ…)」

穏乃「(其の証拠に…さっきから手が良いはずなのに…)」スッ

穏乃「(和了れて…ない。追いつけていない…)」

穏乃「(もうちょっとってところで…先を越されちゃう)」

穏乃「(…悔しいなぁ…)」

穏乃「(皆大きくて…凄くて…)」

穏乃「(だけど…だからこそ…)」グッ

竜華「…っ!」ゾッ

景子「…え?」

莉子「…ひ…っ」ビクッ

穏乃「(…チャレンジする気持ちになれるってもんだよね…!)」

穏乃「(能力的にも…ここからが本番…!)」

穏乃「(さぁ…ギアあげていくよ…!)」


>>+2穏乃(雀力7+能力60)67
>>+3竜華 0
>>+4景子 0
>>+5莉子 0































>>穏乃 132
>>竜華 55
>>景子 32
>>莉子 41



竜華「(なんなん今の…)」

竜華「(このちんまい子から…今、一瞬、巨人のようなものが見えたような…)」

竜華「(幾ら見上げても届かないようなアレは一体…)」

竜華「(気にしない…なんて事出来ひん…やんな)」

竜華「(全国には…そういうおかしな能力持ってる子がいくらでもおるんやから)」

竜華「(自分の感覚は大事にせんと…名門言うても簡単に負ける…)」

竜華「(それに……さっきから…配牌が酷い…)」

竜華「(あの朧気ながらに未来が見える感覚もなくて…)」

竜華「(まるで何にも出来ひん初心者の頃に戻ったみたいや…)」

竜華「(何も分からへん…霧みたいなものに迷わせられるように…方向性も定まらへんで…)」

穏乃「…ツモ」

竜華「っ!!」ゾッ

穏乃「跳満です」

竜華「(…やっぱり…この子か?)」

竜華「(この子が…この薄ら寒い感覚の原因なんか…?)」








>>+2穏乃(雀力7+能力60)67
>>+3竜華 0
>>+4景子 0
>>+5莉子 0
































>>穏乃 145
>>竜華 78
>>景子 74
>>莉子 22


穏乃「(…よし…やれる…)」

穏乃「(皆に私の能力が効いてる…!)」

穏乃「(あんなに強かった千里山の人も…他の二人も…)」

穏乃「(自由に打てなくて…手が遅くなっているのが伝わってくる…!)」

穏乃「(でも…ここで油断なんかしない…)」

穏乃「(だって…私はこの中で一番、弱いんだから)」

穏乃「(本来の実力で言えば…きっとここにいられないんだから)」

穏乃「(そんな私を…信頼して大将においてくれた皆の為にも…)」

穏乃「(そして…阿知賀にわざわざ戻ってきてくれた…憧や京太郎の為にも…)」

穏乃「(必ず…勝つ…!!)」

莉子「…っ…これ…!」スッ

穏乃「それ!16000!」

竜華「っ!」ゾッ

竜華「(捲…られた…!)」

竜華「(まさか…ここでこんなやばいのが出てくるなんて…)」

竜華「(…うちなんか話にならんような…マジもんのバケモンやないか…)」

竜華「(一年に何人か女子の方では魔物と呼ばれる規格外の子が出てくるって言うけれど…)」

竜華「(…この子はきっと…その中のひとりなんやろうね…)」

竜華「(でも…準決勝では負けへんよ)」

竜華「(千里山には…うち以外に頼りになる子がたくさんおるんやから)」

竜華「(次はきっと勝つ…)」

竜華「(だから…今日は…)」

竜華「…お疲れ様…でした」

竜華「(…素直に負けを認めておかへんと…な)」




























【System】
松実玄の雀力が1あがりました
松実宥の雀力が2あがりました
新子憧の雀力が2あがりました
鷺森灼の雀力が1あがりました
高鴨穏乃の雀力が2あがりました
千里山に勝利した事によりチームの雀力がさらに2あがりました
最終更新:2014年01月27日 20:47