高校一年――7月灼EX

【高校一年 ―― 7月灼EX】

京太郎「(それから玄は少しずつ寝息を立て始めた)」

京太郎「(あらかた話して少しは不安もなくなったのだろう)」

京太郎「(多少寝苦しそうではあったけれど、その表情は落ち着いていた)」

京太郎「(悪夢とかを見ていた様子はないけれど…俺の手をつなぐ玄の力は思ったよりも強くて…)」

京太郎「(結局、宥さんたちが帰ってくるまで、そのままずっと繋いだままだった)」

京太郎「(ま、結局、お泊りなんて許されるはずもなくそのまま帰ったんだけど…)」

京太郎「(それでも日付が変わる時間までずっと玄と一緒にいた訳で…)」

京太郎「(んで…俺自身久しぶりのバイトで疲れていて…それで結局…)」

京太郎「げほ…ごほ…っ」

京太郎「(見事にこうなった訳で…)」ハァ

京太郎「(あー…くそ…こんな時期に風邪なんて引いてる場合じゃねぇってのに…)」

京太郎「(つか、これが玄にバレたらあいつまた変なふうに自分を責めかねないし…)」

京太郎「(何やってんだ俺…)」ゴホッ






ピンポーン

京太郎「(あー…くそ…インターフォン止めてくれよ…)」

京太郎「(その音でも今は滅茶苦茶頭に響くんだからさ…)」

京太郎「(流石に意識が朦朧するレベルじゃないけど…ベッドから動く気がしねぇ…)」

京太郎「(ま…今日はお袋もいるし…別に動く必要もないんだけど…)」

京太郎「(やっぱり風邪の時は…不安になる…)」

京太郎「(家事とか色々あるから分かるけど…でも、少しくらい側に…)」

ガチャ

京太郎「…ん…?」

灼「…京太郎、大丈夫?」

京太郎「あ…れ…?灼…?」

灼「…うん」

京太郎「ばか…お前何やって…」

灼「何ってお見舞い」

京太郎「…違…そうじゃなくて…俺なんかに構ってる場合じゃないだろ…」

京太郎「そんな事するよりも…一局でも多く打たなきゃいけないし…」

京太郎「それにインターハイ近いんだし…伝染ったらどうするんだよ…」

灼「…大丈夫」スッ

灼「…京太郎から貰えるものなら…なんだって嬉しいから」

京太郎「お前…な…冗談言ってる場合じゃ…」











灼「冗談なんかじゃないよ」

灼「…と言うか結構、大変だったんだから…」

京太郎「…大変…?」

灼「そう。どの道玄がいなくて人数足りないから…」

灼「誰かお見舞いに行くって話しになったんだけど…」

灼「…憧や穏乃も行きたがって…結局、麻雀で決着つける事になって…」

京太郎「…それで…勝った…のか?」

灼「…うん」ニコッ

灼「穏乃が本気出せるようになる前に飛ばして終わらせたよ」

京太郎「(…あぁ、これは憧もしずの奴狙い撃ちにしてたパターンだな…)」

京太郎「(しずの奴…可哀想に…またこんど慰めてやるか…)」

京太郎「…で、経緯は分かったけど…だからって…」

灼「…良いから。もうお母さんには許可も貰ってるし…」

灼「それに…風邪の時は誰かに居てもらいたいものでしょ?」

京太郎「そんな…事…」

灼「さっき、一瞬嬉しそうな顔をしたのに?」クスッ

京太郎「ぅ…」

灼「…ふふ。図星刺されると言葉に詰まっちゃうところ…変わらないね」ナデナデ

灼「可愛いよ、京太郎」

京太郎「うあー…」











京太郎「お前はもう…ホント…」

灼「ふふ…風邪で言葉も出てこない京太郎も良い…」クスッ

京太郎「このドS…め…」

灼「ありがとう。最高の褒め言葉」ニコッ

灼「それに…ちゃんと看病するつもりはあるから…」

灼「来る前に色々買って来たし…それが無駄になっちゃうのは悲しいよ…」

京太郎「あー…分かった…よ」

京太郎「…好きにしろ…でも…」

灼「…大丈夫。体調管理はしっかりしてるから」

灼「じゃあ…とりあえず…はい。これ」スッ

京太郎「ん…これって…」

灼「白桃のゼリー。好きでしょ?」

京太郎「…あぁ…、ったく…こういうところじゃちゃんと気が利くんだから…」

灼「だって、優しくする時は優しくしないとただの性格悪い女になっちゃうもの」クスッ

京太郎「自覚あるんだったらもうちょい普段から優しくしてくれよ…」

灼「…じゃ、優しく…」ビリリ

灼「はい。あーん…」

京太郎「え?」








灼「だから、あーん…」

京太郎「…いや、それくらい…自分で…」

灼「…でも、優しくして欲しいんでしょう?」

京太郎「そうだけど…でも、それは…」

灼「あーん…」

京太郎「…」

灼「…あーん」

京太郎「…はぁ…あーん…」

灼「はい。どうぞ」スッ

灼「…美味しい?」

京太郎「…あぁ、俺の好きな…メーカーだからな…」

灼「そういう時はお世辞でも灼が食べさせてくれたからって言わないと…」

京太郎「無理矢理食べさせたくせに何を言うんだお前…」

灼「…じゃ、言わないと次あげないから」

京太郎「お前…看病しに来たんじゃないのかよ」

灼「正確には看病兼弱った京太郎を楽しみに…」

京太郎「こいつ…」









灼「ね…だから…ほら」

京太郎「…言わねぇっての…」

灼「じゃ…言ってくれたら今日一日看病してあげる」

京太郎「いや…それは」

灼「一杯尽くしてあげるよ…」

灼「たった一回…それだけで…後の全部…優しくしてあげるから」

灼「それでも…ダメ?」

京太郎「…あー…くそ…」

京太郎「こっちは頭回ってないんだぞ…それなのにそんな事言われたら…」

灼「…言われたら?」

京太郎「…言うしか…ないだろ」

灼「…ふふ」ナデナデ

京太郎「くそ…お前なんか大嫌いだ…」

灼「私は京太郎の事大好きだよ」

灼「思わずいじめちゃうくらい…京太郎の事…好き」

灼「京太郎は…?私の事…本当に嫌いなだけ?」

灼「…鬱陶しいだけかな?」

京太郎「…分かってて聞いてるだろ」

灼「ふふ…さぁ…どうかな」









京太郎「…好きだよ…」

京太郎「最初からずっとお前の事…頼りにして…」

京太郎「…今も…好きだ」

灼「素直に言えたね…良い子良い子…」ナデナデ

灼「…だから、ご褒美…あげる」

京太郎「え…灼…」

灼「…ちゅっ♥」

京太郎「…あー…」

灼「…ふふ…唇にされると思った?」

京太郎「流石にそれなら全力で拒否してるぞ」

灼「その割には反応追いついてなかったみたいだけど?」クスッ

京太郎「あんまりいじめんなよ…こっちは病人なんだぞ…」

灼「苛めたくなるくらい可愛い京太郎が悪いの…じゃ、はい」スッ

京太郎「…あむっ」

灼「…美味しい?」

京太郎「…あぁ。灼が食べさせてくれると何時もよりも美味しいよ」

灼「…良かった…」クスッ








灼「風邪薬は?」

京太郎「もう昼に飲んでるよ」

灼「じゃ…お薬は今はいらないね…」

灼「じゃ…今度は身体拭いてあげる」スッ

京太郎「良いよ…別にそこまでやらなくても…」

灼「でも、熱は39度越えてるんでしょ?」

京太郎「それは…そうだけど…」

灼「ベッドだってぐしょぐしょだし…一回着替えないといつまでも治らない…」

京太郎「う…」

灼「…それとも京太郎は裸見られたくないってだけで…」

灼「いつまでも体調を悪化させる要因を放っておくの…?」

京太郎「…あー…くそ…分かった…わかったよ・・」

京太郎「…じゃあ…頼むけど…あんまり…イジメるなよ」

灼「ふふ…大丈夫」

灼「私だって病人相手にやって良いラインはわきまえてるから…」








灼「…どう?気持ち良い?」フキフキ

京太郎「…あぁ、丁寧に拭いてくれてるからな」

灼「ふふ…どんどん素直になっていってるね…」

京太郎「…仕方ないだろ…下手に拒んでも…お前が調子のるだけだし…」

灼「これも調教の成果…」

京太郎「馬鹿な事言ってるなっての…」

灼「…でも、普段の京太郎なら…こうして絶対に裸見せなかっただろうし…」

京太郎「ま…風邪だからな…」

灼「…だからこそ…悪戯しがいがある…」チュッ

京太郎「ふぁっ!?ちょ…おま…っ」

灼「…京太郎の胸板…ちょっとしょっぱい…」ペロッ

京太郎「やめ…ば…く、くすぐった…」

灼「大丈夫…すぐ気持ち良くしてあげるから」レロォ

京太郎「ひぃう…や、やめ…イジメるなって…言った…」

灼「女の子みたいな声…京太郎、可愛い…」

京太郎「うあ…こいつもー…もー…!」








灼「京太郎が美味しいのがいけない…」

灼「こんなに良い匂いプンプンさせて…私の事絶対に誘ってる…」

京太郎「んな訳…ある…か…」

灼「でも…抵抗しない…」

京太郎「出来ないだって…ひくぅ…」

灼「良い声で鳴いてるし…」

京太郎「擽ったいから…」

灼「何より…乳首…立ってる…」ペロンッ

京太郎「~~~っ!」

灼「…でも、ここまで」スッ

京太郎「…はぁ…」

灼「…残念?」クスッ

京太郎「んな訳…あるかって…の…」

京太郎「そもそも…風邪なのにそういう気分になるか…」

灼「…その割には…下の方大きくなってない?」

京太郎「なってねぇよ…それが通常サイズだっての…」

灼「えっ」

京太郎「えっ」

灼「…なにそれこわい」

京太郎「…いや…俺は…お前のほうが色々な意味で怖いぞ…」








灼「ま、まぁ…その…」ゴホン

灼「…京太郎がもっとして欲しいって言うならしてあげても良いよ…」カァ

京太郎「…顔赤いぞ…」

灼「~っ!」バッ

灼「だ、だって…こんな大きいの…さ、流石に入るか分かんないし…」

京太郎「…つか…そういうの良いっての…」

京太郎「緊張解すにしてもやりすぎ…」

京太郎「何より…風邪の時にそういう事出来る訳ないだろ」ハァ

灼「…残念…良い案だと思ったのに…」

京太郎「何が良い案だよ…いや…言わなくて良いけど」

灼「…京太郎を私の奴隷にするアイデア…」

京太郎「だから言わなくて良いって…いや、もう良い…」ハァ

灼「じゃ…次は後ろ…」

京太郎「ん…」モゾモゾ

灼「…動けない?」

京太郎「…悪い…」

灼「…良いよ。手伝うから…はい」スッ

京太郎「うあ…」コロン









灼「あ…痛かった?」

京太郎「いや…大丈夫…」

京太郎「それより…」

灼「…こっち脱がすね…」

京太郎「あぁ…」

灼「…なんだかとってもいけない事してる気分…」

京太郎「…いや、さっきの時点ですでにいけないことだっただろ…」

灼「でも…こうして京太郎を脱がしていると…」

京太郎「脱がしてると…?」

灼「…押し倒して無理矢理、私のものにしたくなる…」

京太郎「…やめろよマジでそういうの…」

灼「だったら…もうちょっと色っぽいのなんとかして…」

灼「じゃないと私…本当にいけない気分になっちゃうよ…」

京太郎「男が色っぽいとか…そんなオカルト…ありえません…」フラフラ

灼「まったく…全然、気づいてくれないんだから…」

京太郎「ん…?」

灼「…良いよ。それより…次はうつ伏せにするから」

京太郎「うつ伏せ…?いや…でも…」

灼「そうじゃないと拭きにくいから…ほら」コロン








灼「…京太郎のお尻…可愛い…」

灼「むしゃぶりつきたいくらい…プリンってして…引き締まって…」ゴクッ

京太郎「いや…お前…な…」

灼「…パンツ越しで良いから触っちゃダメ…?」

京太郎「ダメに決まってるだろ…つか…これ一応、拭くのが目的なんだし…」

灼「…残念」フキフキ

灼「…ん、これで終わった…」

京太郎「…あー…ありがとう…な」

京太郎「大分…すっきりした…」ヨロッ

灼「あ、まだそのまま」

京太郎「え…?」

灼「大丈夫…すぐ済むからね…」ビリビリ

京太郎「灼…何やって…」スッ

京太郎「…え゛っ」

灼「…あ、見つかっちゃった…」

京太郎「なんだ…それ…」

灼「これ?ミキプルーンの苗木…」

京太郎「いや…お約束は…良いから…マジでそれ…」

灼「もう分かってる癖に…そんなに聞きたいんだ…」クスッ

灼「良いよ…そんなドMな京太郎に教えてあげる…」

灼「これはね……」









灼「座薬って言うんだよ…」ニコッ

京太郎「~~~~~っ!」ゾッ










京太郎「ちょ…ま、待て…そ、それはやばい…!」

灼「はい…じゃあ、お尻あげて…パンツ下ろしちゃうね…」

京太郎「馬鹿…そ、それだけはやめろ…!ほ、本気だからな…!本気で俺…」

灼「ふふ…そう言いながら殆ど抵抗できてない…」

灼「そんなに辛いなら余計に座薬入れないと…ダメ…」

京太郎「だ、だからってお前…男相手に…」

灼「大丈夫だよ…」ペロッ

灼「京太郎のお尻なら…全然、汚くないから…」ニコッ

京太郎「そういう意味で言ってるんじゃ…や、止めろ…怒るからな…」

灼「怒ってる暇があるなら…覚悟を決めたほうが良いよ…」ズルズル

京太郎「や、やめ…お、おい…やめろって…やめてください…!」フルフル

灼「可愛い声…でもやめてあーげない…」

灼「あぁ…京太郎のお尻…やっぱり可愛い…♪」ナデナデ

京太郎「ひぅう!」

灼「ここに今から大きいの打ち込むって想像しただけで…ゾクゾクしちゃう…♪」

京太郎「ちょ…あ、灼…灼…!」

灼「じゃ…行くね…一杯…可愛い声…聞かせて……」










ズブッ


アッーーーーーーー!!!
































【System】
鷺森灼の愛情度がLv1になりました
須賀京太郎の雀力上限が10上昇しました
鷺森灼は色々な意味で須賀京太郎の初めての人になったようです
最終更新:2014年01月27日 20:09