小学4年生――2月

【小学四年 ―― 2月】

穏乃「ねぇねぇ、京太郎」

京太郎「おう」

穏乃「今日は何の日か知ってる?」

京太郎「バレンタインだろ?分かってるって」

憧「学校中が浮かれてるもんね」

京太郎「特に五年や六年の浮かれっぷりったらもう…なぁ…」

憧「バスの中でもそわそわしてるし…まぁ、仕方ないと思うけど」

穏乃「そう?」

憧「だって、バレンタインでしょ?そりゃ男の子も女の子も気になるってもんでしょ」

京太郎「じゃあ、憧も気になってたのか?」

憧「う…いや…それは…その…」

穏乃「うん。憧ったら昨日からすっごいそわそわしてたよ」

憧「ち、ちょ!!し、しず!?」

穏乃「いいじゃん別に。そんな風に構えなくっても」

穏乃「京太郎なら大丈夫だって」

憧「う…う…ん…」

京太郎「ん?」






憧「ほ…ほら」

京太郎「…え?」

憧「ち、チョコレート。…アンタだって義理チョコの一つくらいは貰えないと格好つかないでしょ」

京太郎「…良いのか?なんか凄い…その…手作り感があるんだけど」

穏乃「うん。憧の手作りなんだよ」

憧「ちょ!?だ、だからしずぅうう!!」

穏乃「別に開ければ分かる事なんだから隠さなくても良いじゃん」

憧「そ、それはそうかもしれないけど…」

穏乃「で…こっちも…はい」

京太郎「おぉ…高鴨ももしかして…」

穏乃「うん。昨日、憧と一緒に作ったの」

穏乃「美味しく出来てるかは分からないけど…食べてくれる?」

京太郎「…おう。今、開けて良いか?」

穏乃「うん。どうぞー」

憧「う…うぅ…」









京太郎「お互い形は違うんだな」

穏乃「中身もちゃんと違うんだよ」

憧「一緒に作るからって同じのじゃ…アンタが食べ飽きると思って…」

京太郎「そっか。二人ともありがとうな」

穏乃「えへへ…♪ね、それより早く食べてみてよ!」

京太郎「おう。じゃあ、折角だし…頂きます…っと」


>>+2(憧)
>>+3(穏乃)

00~30 何とも微妙な味だった。
31~60 ちゃんとチョコレートの味がした。
61~99 美味しかった。

※王子様が適当されます。






















>>二人とも美味しかった。

京太郎「…うん…うん…」モグモグ

憧「ちょ…ちょっと…何とか言ってよ…」

京太郎「いや…その…なんつーか…」

穏乃「…美味しくなかった?」シュン

京太郎「いや、すげー美味かった」

憧「…は?」

京太郎「つか、寧ろ、美味すぎた。なんだこれ」

京太郎「美味すぎてつい感想考える前に食いきっちゃったぞ…!」

穏乃「って事は成功?」

京太郎「成功も成功。大成功って感じだな」

穏乃「えへへ…♪そっかー…良かった」

憧「な、何よ…もぉ…心配させないでよね…」

京太郎「はは。悪い悪い」

京太郎「でも…本当に美味かった。ありがとうな、二人とも」

憧「まぁ…美味しかったなら良いけど…」

穏乃「うん!こっちこそありがとう、京太郎!」

京太郎「…で、これ、もう一個くらいない?」

憧「ある訳ないでしょ」

穏乃「ごめん。もう私達で食べちゃった」

京太郎「そんなぁ…」

憧「あー…もう。そんな情けない声出さないの。また作ってきてあげるから」

京太郎「ほ、本当か!?」

憧「本当本当。ま、だから…その代わり…」

穏乃「うん。その代わり…」


















憧「ホワイトデーは期待してるわよ、王子様」ニコッ

穏乃「お菓子いーっぱい返してくれるよね?」ニコー

京太郎「oh…」














【System】
高鴨穏乃の思い出が4になりました。
高鴨穏乃の好感度が5(1+5)あがりました。
現在の高鴨穏乃の好感度は17です。

新子憧の思い出が8になりました。
新子憧の好感度が9(1+8)あがりました。
現在の新子憧の好感度は39です。
最終更新:2013年09月21日 15:29