中学三年――2月晴絵編

【阿知賀麻雀部室】

京太郎「ただいま」

灼「…た、ただいま」

晴絵「あ…灼…あの…」

灼「…ハルちゃん…ごめんなさい!」ペコッ

晴絵「え?」

灼「私…勝手に期待して…勝手に失望して…」

灼「それをハルちゃんに知られるのが嫌で…あんな風に逃げ出して…」

灼「だから…だから、ごめんなさい!」

晴絵「…灼は偉いね」ナデナデ

灼「…え?」

晴絵「私が灼くらいの年頃はそんな風に自分の感情口にして…素直に謝る事なんか出来なかったから」

晴絵「そうやって素直に謝れるだけでも十分凄いよ」

灼「あ…っ」

晴絵「それに…悪いのは私だしね」

晴絵「…ごめんね、灼の期待に応えてあげられなくって」

晴絵「私がもっと麻雀で活躍出来てたら・・・実業団が解散する事はなかったかもしれないのに…」

灼「そ…そんな事ない!」

灼「私…知ってるよ!ハルちゃんがどれだけ頑張ってたか!!」

灼「ハルちゃんのお陰でチームは良い所まで行けてたし…ハルちゃんは何も悪くないよ!!」

晴絵「…うん。そうなんだけど…ね」










晴絵「でも…それでベストを尽くせたかってのは…違うんだ」

灼「え?」

晴絵「どうもね…ギリギリの接戦をしている時だと…調子でなくて…さ」

晴絵「大事な局面であればあるほど…あの時の…インターハイの時の事思い出しちゃって」

晴絵「それで…勝ててもおかしくはない試合を幾つか取りこぼしてたから…」ハハッ

灼「ハルちゃん…」

晴絵「…だから…ね。失望されるのも…当然なんだ」

晴絵「私は決して…灼に憧れて貰えた阿知賀のレジェンドじゃなかったから…」

晴絵「…あの時の…赤土晴絵じゃなかったから…」

灼「…っ!そんな事…!」

晴絵「ううん。良いの。自分で一番…よく分かってるから」

晴絵「…でも、だからこそ…私…皆にお願いがあるの」

灼「…お願い?」

晴絵「…うん。私を…私をインターハイに連れて行ってくれないかな?」











憧「…え?年齢的に無理でしょ?」ヒノフノミノ

穏乃「せ、先生がいてくれるのは…心強いけど…でも…」

玄「今から制服着る赤土さんを見るのはちょっと…」

宥「あったかくない…」プルプル

晴絵「い、いや!そっちじゃなくて!!」

晴絵「っていうかあんたらにはさっき言ったし知ってるでしょ!!」カァァ

憧「ふふ…まぁね」

玄「でも、赤土さんが顧問になってくれると問題は解決なのです!」

京太郎「顧問…って事はレジェンド…」

晴絵「…うん。まぁ…さっきようやく面接の申し入れ受け入れてもらえた所だから未定だけど…」

晴絵「でも、もし、それに受かって再就職できたら…私がここの監督やりたいなって」

灼「…~っ!本当!?」

晴絵「うん。どうせ今、私ニートって奴だしね」ハハッ

晴絵「それに根拠はないけれど…インターハイに行けばこの不調も治りそうな気がする」

晴絵「だから…お願い。私を…インターハイに連れて行ってくれないかな!?」ペコッ










灼「…こんな私でもハルちゃんの役に立てるなら…私も…ハルちゃんと一緒に…行きたい」

灼「皆と力を合わせて…またあの舞台に連れて行ってあげたい」

京太郎「…灼」

晴絵「…京太郎は?」

京太郎「…俺か?俺は…そうだな…とりあえず…」



>>+2
00~50 今更、そんな事聞いたりするんなよ
51~99 レジェンドなら俺も安心だ
※男気+10

































>>レジェンドなら俺も安心だ


京太郎「…レジェンドなら俺も安心だ」

晴絵「え?」

京太郎「インターハイ経験者でついこの間まで日本リーグで打ってたんだ」

京太郎「コネも知名度も実力もかなり高いだろ」

京太郎「何より…レジェンドは阿知賀子ども麻雀教室で教えてた実績があるし」

京太郎「俺達の癖や教え方なんかも把握してる」

宥「…」プルプル

京太郎「あ、宥さんはまた別だけどな」

宥「…ん…」ニコー

京太郎「でも…うちにとってはコレ以上ない人選だろ」

京太郎「正直、俺にはレジェンド以上の人選は思いつかないくらいに」

京太郎「だから…寧ろ、こっちからお願いしたいくらいだな」

晴絵「…」ポカーン

京太郎「…なんだよ?」

晴絵「い、いや…ま、まさかそんなに持ち上げられるなんて…」アハハ

京太郎「…ま、冷静にレジェンドの事判断した結果って奴だよ」

京太郎「贔屓目とか抜きにしても俺達の指導者って意味じゃかなりのもんだと思うぜ」

晴絵「…じゃあ、ソレ以外は?」

京太郎「ん?」

晴絵「…そうやって冷静な以外にはなにかない訳?」ニヤッ

京太郎「…あのなー…」

晴絵「ねーねー…何かあるでしょ?ねー」

京太郎「あー…くそ。また調子に乗って…」

京太郎「灼、どうにかしろよ…」

灼「調子に乗るハルちゃんも格好良い…」ウットリ

京太郎「あぁ、ダメだこいつ…」ハァ

晴絵「ねーねー。ねーってばー。久しぶりに再会した恩師に何もないの?」

京太郎「…はぁ…あー…つか、似たような事前にもなかったっけか…」

晴絵「そうだったかもしれないけど、やっぱり何度も聞きたいもんなんだよ」ツンツン

京太郎「だー!マジうぜぇな!!!」

晴絵「うざいなら…さー。ほらほらー♪」

京太郎「…あー…嬉しいよ」

京太郎「…だから、レジェンドが監督になってくれるって言って…嬉しかったって言ってるんだよ」

京太郎「…今まで色々な人に教わったけど…やっぱり一番はレジェンドだからさ」

京太郎「だから、またレジェンドに教われるって聞いて…嬉しかった」

京太郎「…これで満足かよ」カァ


507 自分: ◆phFWXDIq6U[sage] 投稿日:2013/10/24(木) 22:36:19.86 ID:jwDxgge6o [24/43]

晴絵「えへへー♪」

京太郎「はぁ…ったく…それで…どうなんだ?」

晴絵「え?」

京太郎「俺にここまで言わせたんだ。そっちにだって何かあるだろ?」ジロッ

晴絵「ふきゅん!?」

晴絵「(え?なんで…き、京太郎怒ってる?)」

晴絵「(ぅ…そ、そりゃ確かにちょっとうざかっただろうけど…でもそんなに睨まなくたって…)」

晴絵「(あ…でも…眉をしかめて…顔をこっちを睨む京太郎の顔…)」

晴絵(凄い怖くて…お、男の人…みたい)」

晴絵「(い、今までも…内面は凄い大人だったけど…)」

晴絵「(いつの間にか顔までこんなに大人になっちゃって…)」

晴絵「(そ、そう言えば…も、もうすぐ高校生なんだ…もんね)」

晴絵「(もう心だけじゃなく身体が大人であってもおかしく…)」チラッ

晴絵「(~~っ!ち、ちょっと…な、何見てるの!?)」

晴絵「(い、いやいや…!あ、ありえないでしょそんな!!)」

晴絵「(年考えなさいって!!いくつ離れてると思って…)」

京太郎「…レジェンド」

晴絵「ひゃぅ!?」

晴絵「(や…き、京太郎が…お、男の顔をした京太郎が近づいてきたぁ!?」

晴絵「(う…ウソ…私、今ドキドキしてる…)」

晴絵「(こ、こんな…京太郎にドキドキ…させられるなんて…)」

晴絵「(あ、ありえない…あって良い訳ないのに…わ、私…)」ギュッ

望「あれ?晴絵、どうしたの!?」

晴絵「~~っ!!望ぃぃぃ!!!」

望「え?」









望「どしたの?」

晴絵「か、帰ろ!!」

望「え?なんで?どうせだし指導とか」

晴絵「い、良いから!帰る!帰るの!!」

望「えー…まぁ、良いけどさー」

望「じゃ、皆またね」ヒラヒラ

灼「あぁ…恥ずかしがるハルちゃんも可愛い…」

京太郎「お前もブレないな…って、ん?」グイー

憧「……」ジトー

京太郎「え?どうかしたのか?」

憧「……別に…何でもないけど」

京太郎「じゃあ…あの…手…」

憧「…やだ」

京太郎「え?」

憧「…このまんまじゃないとやだ」

穏乃「あ、じゃあ私もー♪」ギュッ

宥「暖かそう…」フラフラギュッ

京太郎「って宥さんまで…!?」

玄「むぅ…おねーちゃんにだけ任せていられないのです!」ギュゥ

京太郎「玄も…馬鹿離せって…!」

憧「…やだ」

穏乃「えへへへ皆でぎゅうぎゅうだー♪」

宥「あったかぁい♪」ホワー

玄「なんだか楽しくなって来ちゃった…♪」




















【System】
赤土晴絵が攻略可能年齢に達した事により、欠片が思い出へと変わりました
赤土晴絵の思い出が8になりました
赤土晴絵の好感度が10あがりました
赤土晴絵は強引に来られると弱いようです
最終更新:2014年01月25日 13:23