中学三年――8月穏乃EX

【中学3年 ―― 8月しずEX】

京太郎「(はぁ…ようやく家に帰ってこれたか…)」

京太郎「(なんだかインターミドルで色々ありすぎて疲れた…)」

京太郎「(部活の引退はまだもうちょっと先だけど…でも、学校の宿題は山ほど残ってるし…)」

京太郎「(ぬあー…考えたくない…ものすげぇ考えたくない…)」

京太郎「(とりあえず…今日はゆっくり休もう)」

京太郎「(んで…延ばし延ばしになってるしずの誕生日プレゼントでも…)」ガチャ

穏乃「あ、おかえり~♪」

京太郎「…え?」








穏乃「あ、ご飯もうちょっとで出来るから待っててね」ジュー

京太郎「え?は…え?」

穏乃「ぅ?」

京太郎「…なんでしずが家にいるんだ?」

穏乃「えっと、今日は京太郎のお母さんとお父さんがデートに行って」

穏乃「暇だった私にご飯作ってあげてって頼まれたから?」

京太郎「あの馬鹿夫婦…息子が東京から帰ってくる日に何やってるんだよ…」ハァ

穏乃「あはは。でも、仲良くて良いじゃん」

京太郎「…まぁな。あの二人、息子の前でも未だに平然とキスするし…」

京太郎「アレは夫婦じゃなくてカップルだっての」

穏乃「でも、何時までも好き同士でいられるのって幸せでしょ」

京太郎「いい年の息子はたまにいたたまれないけどな…っと」ドサ







穏乃「よし…出来た…っと」

穏乃「あ、京ちゃん、洗濯物ある?」

京太郎「んぁ…カバンの中に入ってるけど」

穏乃「んじゃ開けちゃうね」ジィー

京太郎「って馬鹿!パンツとかも入ってるんだぞ!!」

穏乃「良いじゃん。今更、そんな事気にしないし」

京太郎「俺がするんだよ!!」

穏乃「えー…でも、京ちゃん疲れてるでしょ?」

京太郎「う…それはそうだけど…」

穏乃「大丈夫。そんなジロジロ見たりしないし」ガサッ

穏乃「…って…結構派手なトランクス履いてるんだ…」

京太郎「ジロジロ見てんじゃねぇーか!」

穏乃「あ、あはは…そりゃやっぱり…気になっちゃうし…」

穏乃「じゃあ、これ洗濯してくるねー」トテトテ

京太郎「はぁ…ったく…もう…」







穏乃「ただいまー」

京太郎「…おう」グテー

穏乃「わー…ノビノビだ…」

京太郎「最近は遠征やらばっかだったからなー…流石に疲れた」

穏乃「あ、じゃあ、マッサージしてあげよっか?」

穏乃「最近、玄さんたちにし始めたんだけど、結構好評なんだよ」

京太郎「んぁー…じゃあ、頼めるか」

穏乃「はーい。じゃあ、ちょっとそこに横になって」

京太郎「ん…こうか?」

穏乃「うん。じゃあ、行くね」フミッ

京太郎「おぉう…」

穏乃「どう?気持ち良い?」

京太郎「あー…重さが良い感じだ…」






穏乃「ふふんふまれてきもちいいなんてとんだぶたやろうね」

京太郎「…お前それ誰から習った?」

穏乃「えっと灼さんから。京ちゃんにマッサージする時はこう言ってあげなさいって」

京太郎「よし。あの野郎今度ぶっ飛ばす」

穏乃「え?ダメなの?」

京太郎「ダメじゃない理由がない言葉ではあるな」

穏乃「へーそうなんだ…っと」フミフミ

京太郎「あー…そう言えば…さ」

穏乃「ん?」

京太郎「誕生日プレゼント…何が良い?」

京太郎「結局…ん…っ…お前に何もやれてないしな…」

京太郎「俺に買えるものなら…何でも良いぞ…」

穏乃「うーん…今のところ特に買って欲しいのはない…かな」

京太郎「…そうなのか?」

穏乃「うん。欲しいのは一杯あるけど…それは我儘だし…」

京太郎「んあ…?」

穏乃「ううん。何でもない」







穏乃「それより…京ちゃん何処か変わった?」

京太郎「そう…か…?」

穏乃「…うん。こうして触れてると…凄い分かっちゃう」

京太郎「…なんでだろ…インターミドルの後から皆に言われるんだけど」

穏乃「多分、皆それだけ京ちゃんの事気にしているんだよ」

京太郎「んー…そう…なのか…」

穏乃「うん」

京太郎「…じゃあ、しずも…そうなのか?」

穏乃「…うん。私、京ちゃんの事すっごい気にしてるよ」

京太郎「そっか…そりゃ…嬉しい…な」

穏乃「嬉しいの?」

京太郎「あぁ。俺もしずが何処かで怪我してたりしてないだろうか、寂しがってたりしてないだろうかって…気になるし…」

穏乃「えへへ…そっか」

穏乃「じゃあ…私達、両思いだね」

京太郎「そうかも…な…」ウトウト







穏乃「…眠くなってきちゃった?」

京太郎「…おう。ごめん…な」

穏乃「良いよ。それだけ疲れてるんだろうし」

穏乃「あ、でも、お部屋に行かないとダメだよ」

京太郎「面倒くさい…ここで寝る…」

穏乃「だーめ。こんなところで寝たら風邪引いちゃうし」

穏乃「ほら、手を貸してあげるから少しだけ頑張って」

京太郎「んー…」タチアガリ

穏乃「よいしょっと…それじゃ行くよ」

京太郎「おう…」







穏乃「なんだか…京ちゃん凄い重くなっちゃったね」

穏乃「昔は私とそんなに変わらなかったのに」

京太郎「昔って何時の話…だよ」

穏乃「えーっと…小学校の頃?」

京太郎「そんなの出会った頃くらいまでだろ…」

京太郎「小5の頃にはもう…身長離れてたぞ…」

穏乃「そうだったっけ?」

京太郎「そうだって…ふぁぁ…」

穏乃「…えへへ…」

京太郎「んあ…?」

穏乃「あ…こうやって京ちゃんに頼られるのも…良いなって」

京太郎「ん…そう…か?」

穏乃「うん。いつも私、京ちゃんのお世話になりっぱなしだから…」

京太郎「ん…そう…でもないぞ」ドサッ

穏乃「ん?」





京太郎「…ほら、こっち来い」ダキッ

穏乃「わわっ」

穏乃「え…き、京…ちゃん?」ドキドキ

京太郎「…こうして抱いてると…安心する…」

京太郎「しず…暖かいから…さ」ウトウト

穏乃「そ、そう…なんだ…」

京太郎「あぁ…それに…お前の明るさには何度も助け…られて…」

穏乃「…京ちゃん?」

京太郎「…すー…」

穏乃「ね…寝ちゃったんだ…」

穏乃「えっと…でも…これ…」カァ

穏乃「(逃げられない…よね?)」

穏乃「(うん…逃げようと思えば逃げられるけど…逃げようと思えないから逃げられないし…)」

穏乃「(…それに京ちゃんがだき枕にしたいって言ってくれたし…仕方ないよね…)」ギュッ

穏乃「(えへへ…二週間ぶりの京ちゃんだぁ…♥)」

穏乃「(…寝てる間に…一杯スリスリしちゃおう…♪)」













【System】
高鴨穏乃の愛情度が7になりました
高鴨穏乃は堪能している間に一緒に寝てしまったようです
最終更新:2014年01月24日 04:46