小学4年生――12月

【小学4年 ―― 12月】

京太郎「(あー…やっと大掃除終わった…)」

京太郎「(ったく…折角学校終わったってのに…こき使いやがって…)」

京太郎「(アレだけ色々掃除の手伝いさせられて小遣いなしじゃ割に合わないっての…)」ピッ

京太郎「(んー…でも、あんまり面白そうな番組やってねぇなぁ…)」ノビー

京太郎「(年末特番は良いんだけど…もうちょっとアニメとかそういうの流せよ)」

京太郎「(スタジオア○タの映画をひたすら連続で放映するとかの方が絶対おもしろいし視聴率取れると思うんだけど…)」

京太郎「(って…ありゃ…携帯が光ってる…)」

京太郎「(えっと…これどうすりゃ良いんだっけ…)」

京太郎「(山で遭難しそうになった時から持たされた奴だけどまったく使わないからなぁ…)」

京太郎「(未だに使い道が良く分かってねぇってのが…あ、これか)」ポチッ

京太郎「(ってメール…二通も来てんじゃん珍しい)」

京太郎「(えーっと…一通目は…っと)」






From 高鴨の親父さん
Subject:きょおたろーへ

おとーさんといつしょにはつひのでみにいくけどきょおたろもこない?
きょうのしんやでるからいつぱいねておくこと!



京太郎「(あー初日の出か…)」

京太郎「(今までは生活リズムに悪いって言って見る事なかったんだよなぁ)」

京太郎「(でも、高鴨のところの親父さんと一緒なら親父たちも許してくれるだろうし…)」

京太郎「(後で聞いてみるかな?)」

京太郎「(つーか変換くらいしろよ高鴨)」

京太郎「(俺以上に携帯に縁のない生活してるから分からないんだろうけどさ)」

京太郎「(多分、これ打つだけでも数十分くらいかかって頑張ったんだろうなぁ…)」

京太郎「(…そう思うとなんかこの読みづらいメールが高鴨らしく思えてきたわ)」クスッ

京太郎「(ま…俺も速度的にはそんなに変わらないんだけどさ)」

京太郎「(だから、ちょっと保留にして…先に二通目…っと)」






From:望さん
Subject:【急募】アルバイトのお知らせ

現在、吉水神社は参拝客で一杯であり多忙を極めております
その為、急遽、定員一名ではありますがアルバイトの募集をいたします
募集要項:
男性
小学4年生
金髪
生意気
馬鹿
演技下手
たまに格好良い

以上を満たす方がいれば、是非とも吉水神社の看板娘、新子憧まで連絡を下さいますよう深くお願い申し上げます

つーか忙しいからとっとと手伝いに来い王子様!!!!





京太郎「(…いや…ねぇよ)」

京太郎「(誰がこんなメールで吉水神社に行くんだよ)」

京太郎「(つーか、こっちだってさっき大掃除終わったばっかで疲れてるっての)」

京太郎「(その上バイトとかするわけ…)」

京太郎「(でも…バイト…かぁ…)」

京太郎「(この前の鷺森レーンじゃ散々だったからな…)」

京太郎「(あんな様子じゃ…初日にクビになるだろうし…)」

京太郎「(今のうちにバイト慣れしとくのは手かもしれないな…)」

京太郎「(新子ん所なら割りと仲良くしてるから…多少の失敗くらいは許してくれるかもしれないし…)」




京太郎「(…親に確認とった所…両方とも大丈夫だそうだ)」

京太郎「(って事は…このどっちに行くかは俺次第って事だよな)」

京太郎「(さて…どうしようか…)」




>>+2
末尾偶数:吉水神社に手伝いに行く
末尾奇数:初日の出の為に今から寝ておく





























>>吉水神社に手伝いに行く

京太郎「(やっぱ今のうちにバイトに慣れておくってのは重要だよな)」

京太郎「(それに…まぁ…ちょっとだけ…ほんのちょっとだけだけど…)」

京太郎「(王子様って言われて…何もしない訳にもいかないかなーって…)」

京太郎「(い、いや、別にあいつの事をお姫様とかそう思ってる訳じゃないんだけどさ!!)」

京太郎「(だけど…まぁ…その…しおらしいアイツの顔が脳裏に浮かぶと…どうしても…な)」

京太郎「(こう放っておけないって言うか…護ってやらなきゃいけないって言うか…)」

京太郎「(…ったく…女って奴は卑怯だよなぁ…)」

京太郎「(あんなに人の事からかってくる奴でも…そう思わせるんだからさ)」

京太郎「(……まぁ、悪い気はしないけど)」

京太郎「んじゃ、ちょっと吉水神社の手伝いに行ってくる」

京太郎母「はーい。あんまり迷惑掛けすぎないようにね」

京太郎「分かってるって!!」





【吉水神社】

京太郎「よいしょっと…」

京太郎「(うわ…結構人が多いなぁ…)」

京太郎「(外の通りには露店並んでたりしてるし…やっぱり大きい神社って違うんだな)」ウンウン

京太郎「(で…えーっと新子の奴は…)」

憧「」トテトテ

京太郎「(お…珍しいな。何時もの服じゃなくって…巫女の服着てるのか)」

京太郎「(まぁ、当然か。何時もならともかく、今日は神社も色々と忙しいもんな)」

京太郎「(何時もの手伝いじゃなくて正式に人手として客前に出る証なんだろ)」

京太郎「(それに…まぁ割と似合ってるし…普段よりもずっとお淑やかに見えるし…)」

京太郎「(って…そんな事考えるよりも先に…声掛けてやらないと)」

京太郎「新子。来てやったぞ」

憧「あ、京太郎。おっそーい…でも、有難うね」

京太郎「おう。で…早速だけど何をすりゃ良いんだ?」

憧「とりあえず…こっちに来て」

京太郎「ん?あぁ」




憧「とりあえずこれに着替えてね」

京太郎「…袴?」

憧「うん。一応、寸法は合ってると思うけど…」

京太郎「いや…それは良いんだけど…」

憧「ん?どうしたの?早く出ないとお客さんが…」

京太郎「いや…これ…どうやって着れば良いんだ?」

憧「え…?」

京太郎「だって、俺…袴なんて着た事ねぇぞ?」

憧「う…じ、じゃあ、適当にその上の奴羽織って、腰元縛ったらそれらしくなるから!」

京太郎「そ、そんな適当で良いのか?」

憧「良いの!だからほら、急いで!」

京太郎「う…わ、分かった。でも…見るなよ」

憧「見る訳ないでしょ!!」カァ




京太郎「(よし。出来たっと…)」

憧「そろそろ入って大丈夫そう?」

京太郎「おう」

憧「じゃあ…って…あぁ…もう…」

京太郎「え?ダメか?」

憧「前はちゃんと閉めてないし、足元はダボダボだし、結び方も固結びだし…」

京太郎「し、仕方ないだろ!着方なんて分かんないんだからさ!!」

憧「じ…じゃあ…ぬ、脱いで」

京太郎「…え?」

憧「わ、私が着付けしてあげるから脱いでって言ったの!!」カァァ

京太郎「い、いや、それは流石にやばくね?」

憧「そ、そんなの分かってるわよ!でも、や、やるしかないでしょ!!」

京太郎「で、でも…」

憧「うっさい!つべこべ言わずに脱げっての!!」

京太郎「い、いやああああ!!!!?」





憧「あぅ…あぅぅぅ」マッカ

京太郎「い、いや…もうそんなに真っ赤になるならやらなくても…」

憧「そ、そのまんまで外に出られたら幾らなんでもうちの神社の品格に関わるの!」カァ

京太郎「だったら親父さんとか…」

憧「お父さんは今、一番忙しいに決まってるでしょ」

京太郎「ですよねー…」

憧「だ、だから…その…じ、じっとしててよ」

京太郎「…あ、あんまり見るなよ」

憧「わ、私だって見たくて見るんじゃないわよ!!」シュル

憧「わ…ぁ…」

京太郎「な…なんだよ…」

憧「い…意外と…その…男の子…してるのね」

京太郎「なっ!」

憧「やっぱり…京太郎も…お、男の子…なんだ…」

京太郎「あ、当たり前だろ!お、俺が女に見えるのかよ」

憧「そ、そういう意味じゃなくて…えっと…う…うぅぅ」カァァァ






憧「お…思ったより鍛えてるなって…そ、そう思ったの」

京太郎「そ、そりゃ…高鴨に負けたくはないし…」

憧「そう…よね…うん…だから…当然なのよね…」ジィ

京太郎「あ、あの…新子?あ、あんまりジロジロ見てないで…そろそろ着させてくれると…」

憧「ふきゅっ!?べ、別にジロジロなんて見てないし!!」

憧「そ、それくらい分かってるから!分かってて焦らしてただけなんだから!!」

京太郎「わ、分かったから!分かったから…もう…」マッカ

憧「ぅ…ご、ごめん…」カァァ

憧「じゃ…じゃあ…するから…じっとしててね…」シュル

望「憧ーそろそろ京太郎君の準備出来…」

京太郎「…え?」←袴の前広げて棒立ち

憧「…ん?」←その股間に跪くようにして顔を近づけている

望「…お、おとうさーん!憧が!!憧が京太郎君の京太郎君にフェラを!!!」

憧「そ、そんな訳ないでしょおおおおお!!!!」




望「いやーごめんごめん。お姉さんてっきり憧が私でも踏み越えてないラインを踏み越えたのかと…」

憧「ば、馬鹿!小学生相手に何言ってるのよ」マッカッカ

京太郎「いや…別に良いんですけど…」

京太郎「(そもそもフェラってなんなんだ?)」

望「じゃ、私はもう行くから…憧、しっかりやんなさいよ」

憧「何をよ…もぉぉ」

望「あ、避妊はちゃんとしなさいよ女の子は何時くるか分かんないんだから」

憧「良いから出てけえええ!」


バタン


憧「はーはー…っ!」

京太郎「…なんて言うか…良く分かんないけど大丈夫か?」

憧「…うぅ…なんでアンタはそんな純真なのよもぉぉ…」

京太郎「?」






憧「と、とにかく…今から仕事の説明するから」ナミダメ

京太郎「お、おう…」

憧「と言っても…やる事は簡単だから」

憧「お客さんに言われたらお金貰ってこの人形って紙を渡すの」

憧「それに名前と年齢を書いてもらってこっちの箱にいれる」

憧「以上終了」

京太郎「…え?それだけ?」

憧「うん。それだけ」

憧「人は結構来るからちょっと忙しいけど、お釣りとか間違えなければほぼ大丈夫なはず」

京太郎「…そんなんで良いのか?」

憧「仕方ないでしょ。アンタ小学生でうちの手伝いなんて殆どした事ないんだし」

京太郎「まぁ…そうだけど…」




京太郎「でも、それだけなら別に俺呼ばなくても良かったんじゃないか?」

憧「そ…それは…」

京太郎「?」

憧「だ、だって…アンタこの前…バイトに失敗したって落ち込んでたし…」ウツムキ

憧「これくらいだったら苦手意識もなくなるかなって…そ、そう思って…」ボソボソ

京太郎「あ…」

憧「な…何よ…何とか…言ってよ…」カァァ

京太郎「いや…その…何ていうか…」

京太郎「ありがとう…な。まさか…そんな風に考えてくれてるとは思ってなかった」

憧「あ…あぅ…」カァァァ

京太郎「そ、その分、俺…頑張るから」

憧「あ、あんまり頑張りすぎて失敗しないでよね!」

憧「ま、まぁ…あたしもとなりにいるから…フォローはするけど…」

京太郎「任せろって。新子の期待に答えられるように頑張るからさ」

憧「べ、別に…期待なんてしてないし…」

憧「で…も…その…終わったら甘酒とか…そういうのもあるから…」

京太郎「おう。楽しみにしてる」




>>+2
00~30 それでもなぜか失敗した。デメリットスキル【バイトが苦手】にランクアップ。
31~99 ちゃんと成功した。デメリットスキル【意外とドジっ子?】が消失。
ゾロ目 大成功。+???襲来。

※王子様と意外とドジっ子?の効果で相殺されます。






























>> それでも何故か失敗した。


京太郎「300円のお返しです」

「え?」

憧「ば、馬鹿!お釣り間違ってる!!」

京太郎「え…あ・・・す、すみません!!」

「いいのよ。もう夜も遅くて眠いものね」クスッ

京太郎「す…すみません」

「ううん。大丈夫。それよりお店番、頑張ってね」フリフリ






京太郎「…ごめん」

憧「だ、大丈夫だって。今まで致命的なミスはないんだし」

京太郎「でも、俺…電卓まで使わせてもらってるのにもうつり銭間違えそうになるの五回目だし…」ジワッ

京太郎「せ、折角…新子に気を遣って貰ったのに…こ、こんなんじゃ…俺…」

憧「…あー…もう…ほら、男がこの程度で泣くんじゃないの」

京太郎「な…泣いてない…!」グジグジ

憧「はいはい。それだったら…ほら、顔あげなさい」

京太郎「う…」

憧「手の甲で拭いてたら赤くなるでしょ」フキフキ

京太郎「…ごめん」

憧「良いから。今日はちょっと忙しかったし…あたしも間違えそうになったもの」

憧「それにアンタが居てくれてるお陰で大分、楽なのは事実だし…助かってる」

京太郎「…そっか」

憧「…だから、そんな風に落ち込まないで。失敗は後で取り返せば良いじゃない」

京太郎「…でも…俺は…」





憧「…あたしからお父さんに頼んであげるから」

京太郎「え?」

憧「これからも…京太郎が苦手意識を克服できるように…バイト出来るように…さ」

京太郎「だ、だけど…また失敗したら…」

憧「それくらいでどうこうなるほど吉水神社の格は低くないっての」クスッ

憧「だから…また誘うから…都合良ければまた来てね」

京太郎「…あぁ…」グスッ

憧「ほら、もう次のお客さん来てるから…なかないの」

京太郎「な、泣いてないぃ…!」
















【System】
新子憧の思い出が6になりました。
新子憧の好感度が7(1+6)あがりました。
現在の新子憧の好感度は22です。
須賀京太郎はデメリットスキル【バイトが苦手】を手に入れました。
このスキルはバイト時のコンマ判定を-5にします。
最終更新:2013年09月21日 15:19