中学3年――4月EX

【中学3年 ―― 4月第一週(EX)】

京太郎「(って結局、グダグダと悩んでた結果、憧の誕生日が目前に…!!)」

京太郎「(やばい…これは…色々とやばい)」

京太郎「(流石に何か準備しないと…最低ってレベルじゃねぇぞ…!)」

京太郎「(でも…今からじゃ準備出来るものなんてたかがしれてるし…)」

京太郎「(ええい…!とにかく…憧の為にも動かないと…!)」

京太郎「(財布オッケー着替えオッケー!よし!)」

京太郎「(…後は憧に出会わないことを祈るだけ…だけど)

京太郎「(まぁ、あいつは男性恐怖症で俺がいないとあんまり外出歩かないからな)」

京太郎「(まず間違いなく会う事はないだろう)」

>>+2
00~50 勿論、会わなかった
51~99 だが、会ってしまった
※男気関係ないので補正なし、憧の補正なので王子様は適用されます



































>>だが、会ってしまった

ガチャ

憧「キャッ」

京太郎「って…え?憧…?」

憧「あ…こ、こんにちは…京太郎」

京太郎「お、おう…こんにちは」

京太郎「でも…お前、俺の家の前でなにやってるんだ?」

憧「あ、そ、それは…えっと…」

憧「京太郎の様子が…変だったから…」

憧「でも、相談してくれないし…どうしても気になったから…」

憧「会いに来たって言うか…」

京太郎「あー…そっか…」










京太郎「…ごめんな、その色々と」

京太郎「心配…させるつもりはなかったんだ。だけど…」

京太郎「いや…言い訳だな」

京太郎「話さなきゃいけないって思いつつ…憧の事後回しにしてた訳だし」

京太郎「…ごめん」

憧「…ううん。あたしは…大丈夫。だけど…京太郎は…」

京太郎「俺は…どうだろうな」

京太郎「迷っていると言えば…迷っているし…そうじゃないと言えばそうじゃないし」

憧「…どういう事?」

京太郎「ま…そうだな。とりあえず…買い物に付き合ってくれないか?」

憧「え?」

京太郎「それで一つは俺の中で悩みが解決するんだけど…」

憧「うん。それくらいならあたしは構わないけど…」

京太郎「よし、決まりな。じゃあ…行こうぜ」スッ

憧「…うんっ」ギュッ









京太郎「(それからは俺の買い物だって言って適当に憧を連れ回した)」

京太郎「(気晴らしって事もあってか冷やかしも多かったけれど、元々、買い物も嫌いじゃない所為か憧は楽しんでくれていたみたいだな)」

京太郎「(ほぼ一日中、俺と腕を組んで離さなかったし)」

京太郎「(ただ、時折、憧の奴が反応がおかしかった所があって…)」

京太郎「(短く立ち止まって、その視線が固定されていた事があった)」

京太郎「(勿論、その視線を読むなんて化物みたいな真似は俺には出来ないけれど…)」

京太郎「(それでも幼馴染の表情から何を欲しいと思っているのかくらい読み取る事は出来る)」

京太郎「(多分、あそこで憧が欲しかったのは… ――)」

>>+2
00~50 ネックレス
51~99 ペアリング
※男気9+王子様3で12されます



































>>ネックレス

京太郎「(…多分、このネックレスだ)」

京太郎「(飾り気はないけれど、しっかりと自己主張するサファイアのネックレス)」

京太郎「(憧の年頃にはちょっと大人っぽ過ぎるかもしれないけど、大人びたあいつには似合うはずだ)」

京太郎「(まぁ、学生の出費としては結構厳しいものがあったけどさ…諭吉さん何人も消えたし)」

京太郎「(でも、これで憧が喜んでくれるとするなら…十分だ)」

京太郎「(それに…俺、そんなにお金使ったりする訳じゃねぇしなぁ…)」

京太郎「(バイクとかも興味ないし…精々、麻雀の教本買うくらいだし)」

京太郎「(バイトしてるのも元々憧のプレゼント買う為だったと思うと…使い道としては打倒なもんだろう)」

京太郎「(さて…それじゃ…誕生日会の前に憧の部屋にっと…)」コンコン

憧「はーい」

京太郎「よ、憧。今、大丈夫か?」ガチャ

憧「あれ?京太郎?」








憧「どうしたの?皆が集まるのにはもうちょっと早いけど…」

京太郎「あー…まぁ、先にプレゼント渡しておこうと思ってさ」

憧「プレゼント?」

京太郎「あぁ…ま…とりあえず見てくれよ」スッ

憧「…何かとても上品な箱に入ってるんだけど…これって…」

京太郎「うん。その…お前が欲しがっているもので合っているか分からないけどさ」

京太郎「だけど…一応…これかなって…」

憧「…」パカッ

憧「わ…ぁ…綺麗…」

京太郎「…だろ?そういうの憧に似合うと思…」

憧「…でも、こんなの受け取れない」

京太郎「…え?」









憧「…考えてもみなさい。アンタ学生なのよ?」

憧「それも中学生なのよ?」

憧「それなのにこんな高いもの買ってたら金銭感覚おかしくなるでしょ」

京太郎「ぅ…いや…でも…」

憧「勿論、京太郎がバイトしてるのは知ってるけどね」

憧「でも、それとこれとは話が別」

憧「こんなの人にポンポン渡すものじゃないでしょ」

京太郎「……ごめん…」シュン

憧「…言っとくけど…嬉しいのは嬉しいのよ?」

憧「でも、学生の内からこんな高いの貰っても素直に喜べないから」

憧「あたしは貰ったプレゼントの価値がその人にとっての自分の価値って思うほど馬鹿じゃないし」

憧「それよりも…あたしたちの年頃に相応しいもっと安っぽいものでよかったのよ」

京太郎「…うん」







憧「あーもう…まったく…ほら」

京太郎「…え?」

憧「…こっちに来なさい」

京太郎「いや…だけど…」

憧「来・な・さ・い」

京太郎「…はい」ススッ

憧「まったく…世話が焼けるんだから…」ギュッ

京太郎「…え?」

憧「…聞こえる…?あたしの…心臓の音」

京太郎「お…おう」

憧「凄い…ドキドキしてるでしょ」

京太郎「…うん」

憧「…本当にね…あたし…こんなにドキドキするくらい嬉しいの」

憧「でも…やっぱりこういうの…ちゃんとしておかないと…アンタが後で困るからさ…」

京太郎「…うん…」

憧「だから…もし…もし、京太郎が覚えていたらで良いんだけど…」

憧「あたしが大人になって…京太郎が…それを贈っても惜しくないってあたしに思ってくれるんなら…」

憧「…また贈って欲しいな」ナデナデ

京太郎「…分かった。必ず…覚えておくよ」

憧「うん。約束…だからね」

京太郎「あぁ。約束…だな」





















【System】
新子憧の愛情度がLV9になりました
買ったネックレスは京太郎の部屋にそっとしまわれています
後日、二人は別のプレゼントを買いに行きました
最終更新:2013年11月02日 16:20