中学二年――1月初詣

【中学二年 ―― 1月第一週】

京太郎「(ペア大会…途中まで良い感じだったんだけれどなぁ…)」

京太郎「(結局、あんな負け方して…やえ先輩も悔しそうだった)」

京太郎「(まぁ…それから先は東京観光に切り替えたお陰か、嬉しそうだったのが救いだな)」

京太郎「(色々と服を買ったり買われたり…凄いデートっぽい時間だった)」

京太郎「(ただ…俺の悩みは何も解決してないんだよな…)」

京太郎「(やえ先輩はああ言ってくれたけど…俺の伸び代がもうない事に代わりはないんだ)」

京太郎「(俺は…もう強くなれない俺はどうしたら良いんだろう…」

京太郎「(このままじゃ…俺、江藤にも…やえ先輩にも失望されて…そんなの…嫌なのに…)」


>>+2
末尾12 憧から電話
末尾34 しずから電話
末尾56 玄から電話
末尾78 宥さんから電話
末尾90 やえ先輩から電話



































>>やえ先輩から電話

京太郎「あれ…?」

京太郎「(…電話?誰からだろう)」スッ

京太郎「(あ…やえ先輩からか…)」ピッ

京太郎「はい。もしもし」

やえ「あ、京太郎君。あけましておめでとうございます」

京太郎「あぁ、あけましておめでとうございます、今年もよろしくお願いします」

やえ「うん。今年もよろしくね」

京太郎「それで・・・このタイミングで電話って事は…」

やえ「うん。去年一緒に行けなかったから…初詣一緒に行かない?」

京太郎「俺で良ければ是非とも」

やえ「良かった!じゃあ、今すぐ準備するから…その一時間後に待ち合わせで良い?」

京太郎「はい。場所はどうしましょう?」

やえ「阿太中で良いんじゃないかな、神社からもお互いの家からもそう遠くないし」

京太郎「分かりました。じゃあ一時間後に」

やえ「うん。すぐ行くから…待っててね」








京太郎「(さて…一応、オシャレはしてきたけれど…)」

京太郎「(これ…大丈夫だよな?)」

京太郎「(この前の東京でやえ先輩に見繕ってもらったものだから外れじゃないと思うんだけど…)」

京太郎「(でも、かなりカジュアルな感じだし…鷺森みたいにやえ先輩が振り袖とか着てきたら浮いちゃうかもなぁ…)」

京太郎「(つってもここで和装にするとすげー気合入り過ぎて引かれるかもしれないし…)」

やえ「お、お待たせ…」

京太郎「あ…やえ先輩」

やえ「…えっと…どう…かな?」クルッ

京太郎「…すげー綺麗です。振り袖…似合いますね」

やえ「そ、そう…」カァ

京太郎「えぇ。何時もより数割増しで可愛く見えます」

やえ「…それって普段があんまりかわいくないって事?」

京太郎「まさか。普段もやえ先輩はすげー可愛いですよ」

京太郎「今日はそれに華やかさも加わってさらに可愛く見えるってだけです」

やえ「はぅ…」カァァァ

やえ「…もう…ホント…どんどん口だけは達者になっていくんだから…」








京太郎「そういうの嫌いですか?」

やえ「誰かれ構わずそういうの言う人は嫌いかな」

京太郎「う…いや、でも、誰にだって言ってる訳じゃないですよ」

京太郎「言っても引かれないって思わなきゃ流石に言えませんって」

やえ「つまりそう思えたら軽く言っちゃうんだ…」ジトー

京太郎「だって本心ですし…そりゃ言いますって」

やえ「タラシ」ポソッ

京太郎「う…そ、それよりほら、そろそろ行きましょうよ」

京太郎「今の時間なら結構混んでますし…早めに行った方が良いですよ」

やえ「…確かにそうね」

やえ「…じゃ、道すがら、京太郎君が誰にそういう事言うのかじっくり聞かせてもらうね」ニッコリ

京太郎「か、勘弁してくださいよ…ぉ」






やえ「で…ここが京太郎君が可愛いって言う新子の実家なのね」

京太郎「ちょ…そのネタまだ引っ張るんですか」

やえ「だって…悔しいし…」

京太郎「え?」

やえ「私、京太郎君にあんまり可愛いって言われた事ないのに新子には一杯言ってるんでしょ?」

京太郎「い、一杯ってほどじゃないですけど…」

やえ「…でも、さっきリハビリの度に大体、言ってるって…」

京太郎「まぁ…その…リハビリですし…あいつが早く日常生活に戻れるようにと思って」

やえ「…逆に京太郎君がそうしてるから戻れないんじゃないかな」

京太郎「え?それってどういう事ですか…?」

やえ「…新子が意外と卑怯で、京太郎君が鈍感だって話」ハァ

京太郎「鈍感…ですか?」

やえ「そ。幼馴染だからって気安く名前呼びまで許して…」

やえ「私はここまで来るのに凄い勇気が必要だったのに…そういうのまったく気づいてくれないし…」

京太郎「えっと…俺は…その…」

やえ「…ごめん。八つ当たりしちゃった」

やえ「それよりほら、そろそろお参り出来そうだよ」

やえ「ちゃんと神様に祈っておけば麻雀のことも助けてくれるかもしれないし…」

やえ「しっかりお参りしよう?」

京太郎「…はい」

>>+2
1.麻雀の事
2.やえ先輩の事
3.バイトの事
4.勉強の事
※数字でお選び下さい

































>>やえ先輩の事

京太郎「(そうだな…やっぱり頼むとしたらやえ先輩の事だろう)」

京太郎「(自分もインターハイとかで大変なのに俺の事こんなに気にかけてくれて…)」

京太郎「(今日だって気晴らしに誘ってくれているんだから)」

京太郎「(本当…この人にはどれだけ助けられたか分からない)」

京太郎「(本当に先輩として…コレ以上ないくらいに良い人だよな)」

京太郎「(だからこそ…お願いします)」

京太郎「(俺の事は良いから…やえ先輩が今年一年健やかで居られるように…)」

京太郎「(麻雀でも結果を残せるようにしてあげてください)」

京太郎「(俺の事はどうなっても良いから…だから…)」

京太郎「(やえ先輩の事だけ…どうか…お願いします…)」

やえ「……終わった?」

京太郎「えぇ」

やえ「そういえば凄い真剣だったけれど…何をお祈りしてたの?」

京太郎「あー…やえ先輩の事を」

やえ「…え?私?」

京太郎「はい。先輩が今年一年健やかで麻雀でも結果を残せるようにって」

やえ「も…もう…そんな事しなくたって私は大丈夫なんだから」

やえ「そういうの神様に祈るつもりはないんだから」

京太郎「じゃあ、やえ先輩は何を祈ったんですか?」












やえ「私は…京太郎君がちゃんと麻雀を楽しめますようにって」

京太郎「はは。やえ先輩だって人のこと頼んでいるじゃないですか」

やえ「だ、だって仕方ないじゃない。それくらいしか出てこなかったんだし」カァァ

やえ「それに…一応、そうやって神様にお祈りするくらい大事に思ってるんだからね」

京太郎「…ありがとうございます」

京太郎「俺もやえ先輩の事、先輩としてとても大事に思ってますよ」

やえ「…はぁ…もうこれだから…」

京太郎「え?」

やえ「なんでもなーい」プクー

やえ「それより…やっぱり神社と言えば御神籤よね」

やえ「ほら、一緒に引いてみましょ、もしかしたら良いのが出るかもしれないし」

京太郎「そうですね…じゃあ…」

>>+2
00~30凶
31~60吉
61~99中吉
ゾロ目大吉
44大凶




































>>吉

京太郎「吉ですね」

やえ「んー…微妙だね…」

京太郎「まぁ、以前、大凶よりはマシだと思っておきますよ」

京太郎「それより先輩の方はどうなんですか?」

やえ「私?私はまぁ…中吉かな」

京太郎「お、そこそこ良い感じですね」

やえ「ふふ、でしょ?」クスッ

やえ「ただ…まぁ…気になる事があってね」

京太郎「え?なんでしょう?」

やえ「恋愛運が当分、実らないって書いてあるんだけど…」

京太郎「あー…ほら、所詮、御神籤ですし」

やえ「それはそうなんだけど…そうなんだけどねー…」ハァ

京太郎「って言うかそういうの気にするって事はやえ先輩って好きな人いるんですか?」

やえ「ふぇっ!?」カアァ




やえ「あ…う…そ、その…」

やえ「好きって言うか…気になるって言うか…あの…放っておけないなって思う相手はいる…けど…」チラッ

京太郎「そう…ですか」

やえ「う…ん」

京太郎「(…あれ?俺なんでちょっとショック受けてるんだろう…)」

京太郎「(やえ先輩が別に誰かの事好きでも問題ないはずなのに…)」

京太郎「(そもそも…やえ先輩面倒見良いし…)」

京太郎「(俺みたいに世話を焼く相手が一人なはずないんだ)」

京太郎「(それだけの事で…だから…)」

やえ「あ…のさ」

京太郎「あ、はい」

やえ「…どう…思った?」

京太郎「え…?」

やえ「い、や…だから…あの…ね」カァァ

やえ「今…の聞いて…どう思って…くれたかなって…」モジモジ

京太郎「…俺は…」


>>+2
00~50 なんか…よく分かりません
51~99 ショックでした
※男気9スキル3により+12































>>なんか…よく分かりません

京太郎「なんか…よく分かりません」

京太郎「寂しいような気もしますし…何とも…」

やえ「…そっか」

やえ「まぁ…今はそれで満足しておくかな」

京太郎「え?」

やえ「ふふ…私にもまだ目がありそうで安心したって事」

京太郎「…目?」

やえ「うん。あ、それより…家でおせち食べていかない?」

京太郎「え?良いんですか?」

やえ「おせちなんて三が日過ぎても残るものだしね」

やえ「寧ろ早めに始末する為にも来てくれた方が嬉しいかな」

京太郎「じゃあ…お邪魔します」

やえ「うん。ついでだし…お父さんとお母さんにも挨拶していってね」

やえ「今まで後輩連れて行った事ないからきっと喜ぶと思うの」

京太郎「わ、分かりました。後輩代表として恥ずかしくない挨拶をします」

やえ「ふふ…期待してるね♪」













【System】
小走やえの思い出が11になりました
小走やえの好感度が12あがりました
現在の小走やえの好感度は85です

須賀京太郎はスキル【想い合う仲】を手に入れました
このスキルは小走やえ相手の判定に+3するスキルです
最終更新:2013年10月20日 18:26