中学二年――12月秋季大会本戦

【中学二年 ―― 12月第二週】

京太郎「(鷺森の奴…どうしたんだろうな…)」

京太郎「(今まであんな風に言われた事なかったのに…)」

京太郎「(そもそも…基本、表情の薄いあいつがあんなに…辛そうな顔をして…)」

京太郎「(それは…俺が原因…なんだよな)」

京太郎「(本当は今すぐ謝ってやりたい…けど)」

京太郎「(他でもない鷺森に…原因も分からないのに謝るのは失礼だって・・そう言われてるんだ)」

京太郎「(ここは…我慢して…とりあえず目の前の事に集中するべきだ)」

京太郎「(なんせ…俺の目の前には…)」

青山「」ゴゴゴ

京太郎「(…こいつがいるんだから…さ)」

京太郎「(なんで初戦からこいつなんだと色々言いたい事もあるけれど…)」

京太郎「(でも、一番集中出来る時期に一番の強敵は来てくれたのは有難い)」

京太郎「(こいつさえ制すれば…優勝はほぼ確実なんだ)」

京太郎「(前回…俺が不甲斐ないせいで逃した優勝の為にも…)」

京太郎「(ここは必ず…勝つ…!)」ゴッ



>>+2京太郎(雀力9+能力補正19+フォア5+土壇場5-能力補正(青山)38)0
>>+3青山(雀力8+能力補正38)46
>>+4A(雀力6-能力補正(京太郎)19-能力補正(青山)38)-51
>>+4B(雀力6-能力補正(京太郎)19-能力補正(青山)38)-51































>>京太郎 59 → 加速世界発動(76) →135
>>青山 117 → 万物発動(38) →155 → 反転世界発動(-48) → 107
>>A0
>>B0


京太郎「(青山は強い)」

京太郎「(正直…以前の俺ならば…こいつに勝つ事は出来なかっただろう)」

京太郎「(だけど俺なら…あの卓でレジェンドの技を一つものにした俺ならば…)」

京太郎「(そう簡単に負けない…!)」

京太郎「(いや…寧ろ…真っ向勝負の打ち合いならば…今までの経験分で…俺の方が有利だ…!)」

京太郎「(ま…その有利だって絶対的なものじゃないんだけどさ)」

京太郎「(だが…一局目はその有利を保って…ファーストアタック…貰うぜ…!)」

京太郎「…ツモ。2000・3900」


>>+2京太郎(雀力9+能力補正19+フォア5+土壇場5-能力補正(青山)38)0
>>+3青山(雀力8+能力補正38)46
>>+4A(雀力6-能力補正(京太郎)19-能力補正(青山)38)-51
>>+4B(雀力6-能力補正(京太郎)19-能力補正(青山)38)-51
































>>京太郎22 → 加速世界発動(76) → 98
>>青山 110 → 万物発動(38) → 反転世界発動(-48) →100
>>A0
>>B3

※【運命の二つ名発動】

青山「(やはり…地力じゃ勝負にならないな…)」

青山「(だけど…俺にだって…譲れないものがあるんだ)」

青山「(団体戦は優勝出来た…けれど、それはチームの皆が俺の後を補ってくれたからだ)」

青山「(先生以外を雑魚としか見ていなかった俺を…チームの皆が支えてくれていたからだ)」

青山「(それを知った今…俺は…お前には負けられない…!)」

青山「(俺個人が勝つんじゃない…!チームとして負けない為に…)」

青山「(ずっと俺を見捨てないでいてくれたあいつらに…優勝の気持ち良さを味あわせてやる為に…俺は…!)」

京太郎「…ツモ」

青山「…なっ!?」

京太郎「満貫…4000オールだ」

青山「…くっ…」

青山「(くそ…もう一巡…もう一巡さえあれば…!!)」

>>+2京太郎(雀力9+能力補正19+フォア5+土壇場5-能力補正(青山)38)0
>>+3青山(雀力8+能力補正38)46  ※能力発動
>>+4A(雀力6-能力補正(京太郎)19-能力補正(青山)38)-51
>>+4B(雀力6-能力補正(京太郎)19-能力補正(青山)38)-51































※青山の特殊勝利発動
  条件:相手が特殊勝利を発動した場合、次の判定で自身が特殊勝利を行う
      その場合、点数は役満固定となる


青山「(だけど…あいつが和了ってくれたのは好都合だ)」

青山「(点差は開いたが…だけど、今の俺はそれをひっくり返せる)」

青山「(長年…ただただ人の真似だけをしてきた訳じゃないんだぜ)」

青山「(お前は確かに早い…早い…けど、俺はソレ以上の速さを知っている)」

青山「(それを模倣すれば…お前に追いつく事は不可能じゃない…!)」

青山「(それにこの好配牌…お前のスピードを上回る準備は整った)」

青山「(…後はただ…和了るだけ…!)」

青山「…来たな。ツモ…役満だ」

京太郎「ぐっ…」

青山「須賀の親っ被りで…逆転だな」


>>+2京太郎(雀力9+能力補正19+フォア5+土壇場5-能力補正(青山)38)0
>>+3青山(雀力8+能力補正38)46
>>+4A(雀力6-能力補正(京太郎)19-能力補正(青山)38)-51
>>+4B(雀力6-能力補正(京太郎)19-能力補正(青山)38)-51
































>>京太郎 17 → 加速世界発動(78) →95
>>青山 126 → 万物発動(38) → 反転世界発動(-48) →116
>>A 34
>>B 0


京太郎「(ダメ…だ。さっきので流れを持って行かれた…!!)」

京太郎「(今の俺の手じゃ…追いつけない…!)」

京太郎「(鳴いてツモを裏目にさせる事も出来ない…!)」

京太郎「(くそ…やっぱり…強いな…こいつ…)」

京太郎「(魔物ってそう呼ばれるだけはあるよ…)」

京太郎「(俺も成長してるつもりだったのに…)」

京太郎「(こいつの成長速度に…負けちまったな…)」

京太郎「(悔しい…けど…後…一歩…及ばなかったか…)」

B「…これ…とか…」トン

青山「…ロン。満貫で…終わりだ」

京太郎「…あー…」












京太郎「…江藤、お前やっぱりすげーな」

青山「いや…そんな事ない」

青山「今の俺でお前に勝てたのは殆どマグレみたいなもんだよ」

青山「或いは…コンディションの差かな」

京太郎「あー…そんなにダメだったか?」

青山「目に見えて集中できていなかったな」

青山「ま、俺達は敵同士だ。何があったのか尋ねるなんて野暮な真似はしないよ」

青山「だけど…俺はこのままで済ますつもりはないからな」

青山「来年…必ずインターミドルで…お前を倒す」

青山「今よりももっともっと強くなって…お前を上回ってやる」

青山「俺自身のプライドの為じゃなく…こんな俺を優勝させてくれたチームの為に」

青山「だから…それまでにもっと腕を磨いておけよ」

青山「今日みたいに調子が出ないとか抜かしたら…承知しないからな」

京太郎「…あぁ。分かってる。ありがとうな」

A「…」カタカタ

B「…」ブルブル











モブα「ゼロ…息災か?」

京太郎「お…α。いや、大丈夫だよ」

京太郎「悪いな…二位でバトンを渡す事になっちまって」

モブα「何、この結果は世界の選択だ」

モブα「アカシックレコードに記されているのだよ。この俺に…いや我にリベンジを果たせと」

モブα「反逆の聖戦士ゼロはそれに踊らされただけであり、責任はない」

モブα「全ては大いなる闇の預言書に記された出来事なのだからな」キリッ

京太郎「はは。ありがとうな。良く分かんないけど…励まそうとしてくれているのは分かった」

モブα「む…」

京太郎「…でも、お前の病気って治るどころかどんどん進行しているのはどうしてなんだ?」

モブα「病気?何を言う」

モブα「我は今、魂のソウルを貪り、安寧と壮健の間にいる」

モブα「まぁ…今すぐその証拠を見せてやる」


>>+2
00~30 突き放された
31~60 逆転した
61~99 逆転し、Aを飛ばした
※雀力6能力10勝ち星5フォア(?)3で+24されます




































モブα「(あの日…インターミドル決勝戦)」

モブα「(我たちは…勝利の美酒に酔うはずだった)」

モブα「(リードを作ってくれたゼロの想いを継げば…)」

モブα「(アカシックレコードに記されている二連覇を成し遂げられるはずだった)」

モブα「(だけど…大いなる魂の柱であるゼロが倒れてから我らは瓦解…)」

モブα「(公式戦で今まで出番のなかった先輩たちが抑えられるはずもなく…逆転を許した)」

モブα「(それが…それがどれだけ申し訳なく…悲しかった事か…!)」

モブα「(先輩たちは…悪くない)」

モブα「(あの人たちは不利な戦いでも最後まで諦めず、逆転を狙い続けてくれた)」

モブα「(不甲斐ないのは…先輩たちにバトンを渡すしかなかった我だ…!!)」

モブα「(先行勝ち逃げというチームコンセプトの為にも重要な位置にいたはずなのに…)」

モブα「(勝ち星を持って帰ってやれなかった我だ…!)」

モブα「(だからこそ…今回こそは…負けられない…!)」

モブα「(前回のゼロの分まで戦い抜き…ここで逆転する…!)」

モブα「(それが…アカシックレコードにアクセス出来るルーンの瞳を宿した我に見える…未来だ…!!!)」

モブα「…ロン!7700!!」


>>+2
00~30 勝ち逃げする事が出来なかった
31~99 モブβが飛ばして終わった
※雀力6能力補正10勝ち星5フォア(?)3で+24されます


































モブβ「(油断はなかったなんて言わない)」

モブβ「(慢心はなかったなんて言わない)」

モブβ「(だけど…俺達は勝てると…そう思っていた)」

モブβ「(終局する瞬間まで俺は…俺達が優勝するものなんだと…そう思い込んでいた)」

モブβ「(それは…きっと俺が自分の事を過大評価していたんだろう)」

モブβ「(自分の能力さえあれば勝てるって…なんとかなるって…)」

モブβ「(けれど、俺の前に出てきたのは…俺と同じような能力を持つ相手で…)」

モブβ「(その上俺の対策をガチガチに固めたあいつに…あっさりと逆転を許してしまった)」

モブβ「(以前の秋季大会の時と同じく…俺が戦犯だ)」

モブβ「(俺が油断して…気を緩めたから…優勝するはずの未来が…変わってしまった)」

モブβ「(だけど…今の俺にその気の緩みはない)」

モブβ「(俺は…弱いと…そんな風に…気を緩める事なんて出来ないんだと…そう悟った)」

モブβ「(そして誓ったんだ。俺が必ず…チームを優勝させると…)」

モブβ「(チームの礎として…その身を捧げる覚悟を持つと…)」

モブβ「(だからこそ…ここは負けられない…!)」

モブβ「(もう二度と…俺の所為でチームを負けさせたくはないから…!)」

モブβ「(そして…本当の意味で…先輩たちの意思を継ぐんだと…そう決めたから…!)」

モブβ「(俺が背負うのは…過去と現在…そして未来の阿太峯なんだ…!)」

モブβ「(…決して…コレ以上一点足りとも青山にはやらない…!!)」

モブβ「(リードを護ったまま…こっちが逃げ切らせて貰う…!!)」








「決着!!!!」

「いやー…初戦から決勝まで…凄い戦いの連続でしたね」

「まさか初戦でこの2チームがぶつかるとは夢にも思わなかったでしょう!」

「多くの生徒にとってまだマシだったのか、或いは悪夢だったのかは分かりませんが…」

「どちらにせよ…今回の優勝は…阿田峯ですね」

「数度の一騎打ち、その間、大きく差が開いては居ませんでしたが…常に阿太峯がリードし続けていました!」

「恐らくモブα選手やモブβ選手の気構えが違うのでしょう」

「インターミドルの時と比べて、一人一人がチームを担う覚悟を固め始めています」

「まだまだそれは完全とはいえませんが…しかし、その差は決して無視出来るものではありません」

「チームとしての総合力はまだ分かりませんが先鋒から中堅までの三人に至っては実力的にも覚悟としても上だと言って良いでしょう」

「もっともそのリードがあっさりと逆転するのが中学生という時期です」

「この二校が再びぶつかるであろうインターミドル…楽しみですね」





















【System】
須賀京太郎の雀力が1あがりました
最終更新:2013年10月20日 18:11