中学二年――9月EX3

【中学二年 ―― 9月EX2】

京太郎「(アレから宥さんに延々と褒め言葉を求められ続けた)」

京太郎「(どうやら宥さんは俺に褒められるのがいたく気に入ったらしい)」

京太郎「(まぁ…そうやって褒めるところに事欠かない人だから良いんだけどさ)」

京太郎「(ただ…流石に何十回も求められると流石に尽きるって言うか…)」

京太郎「(ネタがなくなるって言うか…)」

京太郎「(途中からは同じ言葉の繰り返しだったし…)」

京太郎「(まぁ、褒められるのが目的じゃなくて褒めた時に身体があたたまるのが目的だから別に特に突っ込まれなかったけど)」

京太郎「(…アレで良かったんだろうか?)」

京太郎「(一応、最後まで上機嫌で別れてくれたんだけど…でも…)」

京太郎「(うーん…もうちょい語彙と言うかボキャブラリーを増やした方が良いかな…)」

京太郎「(モブαのように延々と闇とか深淵とか夜とか繰り返すのはちょっと恥ずかしいし…)」ブルル

京太郎「(って…メール?玄から…?)」

京太郎「(なんだろ…今日はバイトも休みだったはずなんだけど…欠員でも出たんだろうか?)」ピッ













From:松実玄
Subject:話は聞かせてもらったのです!!
京太郎君ってデートしたいんだよね?
私で良ければ今日、プール行かない?
私、今年忙しくてプール行けなかったから…おもち観察出来なくって
でも、一人で行くのは寂しいし、同じおもちマイスターの京太郎君なら色々とお話も出来るし…どうかな?



京太郎「(…うん)」

京太郎「(まぁ、そのな。色々と言いたい事はあるけどな)」

京太郎「(プールってそういうところしにいく所じゃないよな!?ないよね!?)」

京太郎「(…いや…でも、玄の奴の事だから本気で思ってるのかもしれない…)」

京太郎「(…おもち観察とか何時も喜々としてやってるもんなぁ…)」

京太郎「(それに巻き込まれるのはちょっと面倒だけど…)」

京太郎「(でも、なんだかんだでプールに行ってないのは俺も同じだし)」

京太郎「(今日は暑いから絶好のプール日和だ)」

京太郎「(玄の誘いに乗ってやるのも悪くはないかなっと)」ピッピッ








【プール前】

玄「あ、京太郎君!」

京太郎「よう、玄。つか…早いな」

玄「えへへ…メール貰ってすぐ準備して飛び出したから」

京太郎「って事は30分近く待たせてたのか…なんか悪いな」

玄「ううん。別に待つのは嫌いじゃないし」ニコッ

玄「それにプールに行く人たちのおもちを観察していたら時間なんてあっという間なのです」ドヤァ

京太郎「…うん。お前って本当…残念な奴だよな…」

玄「え?何が?」

京太郎「いや、何でもない」

京太郎「それより…早く行こうぜ」

京太郎「幾ら熱いって行っても夕方からは冷え込むからさ」

玄「うん。そうだね!」

玄「おもちをおもちな人も少なくなっちゃうかもしれないし…早くプールに行かないと!!」ニコー

京太郎「…あぁ、そうだな、うん。そうだねー…」








京太郎「(で…こうして着替えてプールサイドに来た訳だけど…)」

京太郎「(この時期でも意外と人が多いなぁ)」

京太郎「(勿論、夏真っ盛りの中よりかは大分少ないんだろうけど…)」

京太郎「(でも、混雑してると視覚的に分かるくらいには人が多い)」

京太郎「(ま…もう秋って言っても気温あんまり下がってないしなぁ)」

京太郎「(こうしてプールに集まるのも当然っちゃ当然の話か)」

玄「京太郎君、お待たせ!」

京太郎「いや…そんなに待ってないから大丈夫…」クルッ

京太郎「…ってえ?」

玄「…え?」







京太郎「なんだよ…それ…」

玄「え?水着だけど…」

京太郎「いや…それは分かるけど…分かるけどさ」

京太郎「(なんでビキニなんだよ!!!)」

京太郎「(お前の事だからどうせワンピースタイプだとか思ってたのに!!)」

京太郎「(しかも、布地すっげー少ないじゃねぇか!!)」

京太郎「(マイクロビキニってほどじゃないけどな!違うけど!!)」

京太郎「(でも、オレンジ色の水着から今にもおもちが溢れてしまいそうというか…)」

京太郎「(くそ…!馬鹿か俺は…!相手は玄なんだぞ!!)」

京太郎「(ザ・残念美人と言っても良い松実玄なんだ…!)」

京太郎「(それがビキニで現れたところで一体何を動揺してりゅんだ…!!)」

京太郎「(麻雀の時のように水のような心を持てば、このくらいで動揺する事は…)」









玄「…ダメかなー…」クルッ

玄「店員さんには結構似合ってるって言われたんだけど…」カガミ

玄「これなら彼氏も悩殺ですよーってまで言われたからこれにしたんだけど…」オモチギュッ

京太郎「…お前、わざとやってんの?」

玄「え?」

京太郎「いや…うん。そんな訳ないよな…だって…玄だもんな…」ハァ

玄「ぅー…どういう事?」

京太郎「いや、なんでもねぇよ」

京太郎「…つか、店員に言われたからってホイホイそんなビキニ買ってるんじゃねぇよ」

京太郎「中3のお前にはまだ早い」

玄「えー…京太郎まるでおとーさんみたいな事言って…」

京太郎「当たり前だ。ったく…ただでさえお前は色々と無防備でアレなんだからさ…」

京太郎「もっと自分の身体の事を自覚しろって」

玄「身体の事?」キョトン

京太郎「あー…いや、何でもない」

京太郎「ま…それより…だ」


>>+2
00~50 似合ってるよ
51~99 可愛いよ















>>似合ってるよ


京太郎「似合ってるよ」

玄「ふぇ?」

京太郎「…それだけ」カァ

玄「え…う…ぅ」

玄「も、もう一回…ダメ?」

京太郎「い、言わねぇよ!!」

玄「えー…だって…上手く聞き取れなかったし…」

京太郎「そんなのそっちが悪いんだろ!」

京太郎「もう絶対言わないからな!!」

玄「ぅー…そんなぁ…」

京太郎「ったく…それより折角のプールなんだし泳ごうぜ」

玄「え…でも、おもち観察…」

京太郎「あぁ…やっぱり本気で言ってたのか…」

玄「ぅ?勿論、本気だよ。だって私はおもちマイスターなんだから」ドヤヤァ

京太郎「うん…まぁ、分かってたけどさ…」

京太郎「まぁ、どうするにせよ、一回はプールに入らないと幾ら何でも怪しすぎるぞ」

京太郎「今更、肌を焼くって季節でもないしな」

玄「確かに…じゃあ…準備運動しよっか」

京太郎「おう」






京太郎「(まぁ、一緒に準備運動した訳だけれど…)」

京太郎「(ビキニだから色々揺れるんだよな…いや、何処とは言わないけどさ…)」

京太郎「(日頃、結構な重労働やってる所為か、身体引き締まってるのに一部だけは大きいし…)」

京太郎「(色々と目に毒なんだよなぁ…こいつ…)」

京太郎「(だからこそ、宥さんとはまた違う意味で見張ってないと不安って言うか…)」

京太郎「(今だって男の視線が釘付けになってるのに気づいてねぇし…)」

京太郎「(はぁ…まったく…鈍感女め…)」

京太郎「(…今日一日はちゃんと虫よけになってやんねぇとな…)」

京太郎「…んじゃ、そろそろプールに入るか」

玄「うん!じゃあ最初は流れるプールにしない?」

玄「流れてて人も常に動いてるからエロハプニングも多い絶好のおもち観察ポジションだよ!!」ニコー

京太郎「…お前ってさー…ホントさー…」

玄「ぅ?」

京太郎「おまえの思考はもうちょと自分に向けるべきだと思う…」

玄「…?」キョトン

京太郎「ま…いいや…それより行こうか」

玄「うん!」







【流れるプール】

玄「ふぅ…やっぱりプールと言えば流れるプールなのです」ハフー

京太郎「まぁ…この脱力感を味わうと普通のじゃ満足出来ないってのはあるよな」

玄「私は波の出るプールとかも好きだよー」

京太郎「ただアレって結構大規模な装置必要らしいからなぁ…」

玄「大きい所じゃないと中々見ないのが難点なのです…」

京太郎「ま、幸いにしてここにはあるし…こっち満足したら泳ぎに行こうぜ」

玄「うん。そうだね。あっちのおもちも楽しみだし」

京太郎「お前にはもっと純粋にプールを楽しむって言う思考はないのか…」

玄「え?プールの楽しみ方っておもち観察じゃないの?」

京太郎「お前、それ女の子の前で言ったらドン引きされるからやめとけよ…っと」

玄「やっぱり結構人多いねー」

京太郎「まぁなー休日だからか、子どもも結構多いし」

玄「って言っても私達も子どもなんだけど」クスッ

京太郎「だからってそこそこ人がいるここで泳ぐほどガキじゃねぇぞ」

玄「ふふ…そうだねって…わっ!!」



>>+1~5までの間にゾロ目があればクロチャーの水着が!!!!!!!










































>>なにもなかった

玄「わわ…」

京太郎「…大丈夫か?」

玄「うん…ごめん。後ろからぶつかられただけだから」

京太郎「ったく…マナー悪いな…注意してこようか?」

玄「ううん。大丈夫」

玄「折角のプールなんだもん、開放的になる事もあるよ」

京太郎「まぁ…普段とまったく変わってないお前が言うのもアレだけどな」

玄「えー…これでも結構楽しんでるよ?」

京太郎「周りにおもちがあるからか?」

玄「ううん。そうじゃなくって…」

玄「京太郎君と一緒だから…かな」

京太郎「…え?」







玄「あのね…京太郎君って私の事叱るけど…でも、怒ったりはしないでしょ?」

京太郎「まぁ…お前がどういう奴かくらい知ってるし」

玄「うん…だから…私…京太郎君と一緒にいるの嬉しくて」

京太郎「…叱られるのに嬉しいってお前…」

玄「ち、違うよぉ…そ、そういうんじゃなくって」

玄「…京太郎君が私の事…大事に思ってくれているのが伝わってくるから…」

玄「おねーちゃん風に言えば…京太郎君はとっても暖かいの」

玄「だから…一緒にいるのが嬉しくて…でも…私…」

京太郎「…ん?」

玄「あの…この前は…ごめんね」

京太郎「…この前?」





玄「穏乃ちゃんの相談…私殆ど乗ってあげられなくて…」

玄「おねーちゃんはあんなに色々言えたのに…私何のアドバイスもしてあげられなくて…」

玄「頼ってもらったの私なのに…何も…応えてあげられなくて…」

玄「だから…ごめんなさい」

玄「京太郎君が一杯してくれている事を返せなくて…ごめんなさい…」

京太郎「…」


>>+2
00~50 んな事ねぇよ
51~99 …ばーか




































>>ばーか

京太郎「…ばーか」ペシッ

玄「あいたぁ!」

京太郎「そんなの気にしてるんじゃねぇよ」

玄「…でも…」

京太郎「良いから。つか、嬉しいってだけで俺にとっては十分だよ」

玄「え?」

京太郎「…俺だってお前と一緒にいるのは楽しいし…嬉しいんだよ」

京太郎「それをお前が同じ気持ちであったってだけで俺にとっては十分だ」

京太郎「こんな口うるさい奴のこと嫌わずに居てくれてるってだけで…十分過ぎるほど報いてもらっているよ」

玄「…本当に?」

京太郎「あぁ。それに…さっきの件だって相談に乗ってくれただけでも俺は嬉しかったし…」

京太郎「…口には出さないけどさ、ホント…感謝してるんだぜ」









玄「…それなら良かったのです」

京太郎「あぁ…でも…さ。一つ聞きたいんだけど…」

玄「ん?なぁに?」

京太郎「…お前もしかして俺をプールに誘ったのって…」

玄「…うん。あの時力になれなかったお詫び」

玄「それにあの時、元気なかったから…おもちを見れば元気になるかなって…」

京太郎「だから、俺にはそんな趣味ねぇって…」

玄「でも、さっきからチラチラって周りの女の人のおもち見てるよね?」

京太郎「う…そ、それ…は…」

玄「ふふ…やっぱり京太郎君も私と同じおもちマイスターの魂が息づいているのです!」ドヤァ

京太郎「ち、ちげぇよ!!」

玄「照れなくても良いんだよー」プニプニ

京太郎「ち、違うからな!俺は絶対、そんなマイスターなんかじゃないからな!!!」












【System】
松実玄の思い出が7になりました
松実玄の好感度が8あがりました
現在の松実玄の好感度は44です
最終更新:2013年10月20日 17:34