中学二年――9月EX2

【中学二年 ―― 9月】

京太郎「(結局、アレからしずとの仲直りは成功した)」

京太郎「(まぁ仲直りが成功したどころか頻繁にこの家に顔を出しているんだけどさ)」

京太郎「(今じゃほぼ毎日ってくらいじゃないだろうか…)」

京太郎「(まぁ、親父もお袋もしずの事娘みたいにかわいがっているし、特に問題はない訳だけど)」

京太郎「(でも、流石に嫁に来る来ないがちょっと違うんじゃないかなー)」

京太郎「(あいつの意識はあくまでも友達としてのものだし…俺もあいつの事それ以上には見てないし)」

京太郎「(ただ…しずと結婚かぁ…)」

京太郎「(アレでいて意外と料理上手いからなあいつ…)」

京太郎「(ちょっと馬鹿だけどその分明るくてみていて活力が出てくるし…)」

京太郎「(あいつと結婚したら結婚生活ってのは退屈する事はなさそうだ)」

京太郎「(ま…それより今日は宥さんとのお出かけだ)」

京太郎「(しずの事で相談に乗ってもらった事もあるし…しっかりとエスコートしないとな)」













【駅前広場】

京太郎「(ふぅ…やっぱりこの時期でもまだまだ熱いな)」

京太郎「(流石に猛暑ってほどじゃないけど…未だ残暑って言うか…夏が残ってるって言うかさ)」

京太郎「(宥さんとしては過ごしやすい時期なんだろうけど…って)」

京太郎「(やばい…まだ待ち合わせまで30分はあったのに…)」ダッ

京太郎「宥さん、ごめん!」

宥「あ…須賀君」

宥「こんにちは。今日も良い天気だね」ニコー

京太郎「あ、あぁ…」

京太郎「(…その良い天気の中で宥さんは相変わらずマフラーとコートを手放さない)」

京太郎「(分かってるけど…見ていて心配になる姿だな)」

宥「…須賀君?」

京太郎「あ、いや…なんでもない。それより行こうか」

宥「うんっ」ニコ









宥「でも、最近、寒くなったねー」

京太郎「そ…そう…かな?」

宥「うん。特に朝は中々、起きられなくて…」

京太郎「あー…確かに肌寒いって感じる事は増えてきたな」

宥「うんうん。お陰で玄ちゃんに起こされる事多くなって来ちゃって…」

京太郎「その辺、結構しっかりしてるよなぁあいつ」

宥「…うん。私の自慢の妹だよ」ニコー

京太郎「まぁ、その分、トラブルメーカーではあるんだけどさ」

宥「…あれ?また玄ちゃん何かしたの…?」

京太郎「いや、相変わらずおもちの大きな人が来る度に裏でおもちおもちってうるさいだけ」

宥「ふふ…玄ちゃんらしいね」クスッ

京太郎「それを聞かされる俺は溜まったもんじゃないんだけどなー…」

京太郎「(…お陰で最近、またおもちが気になり始めてしまったし…)」











宥「ごめんね…でも、玄ちゃん嬉しいんだと思う」

京太郎「ん?」

宥「玄ちゃんあの性格だから…男の人からは距離を取られているし」

宥「そういうお話も中々外で出来ないから」

京太郎「そもそもするもんじゃないけどな」

宥「あ、あはは…」

宥「でも…須賀君は玄ちゃんにそういうの言われても引いたりしないでしょ?」

京太郎「まぁ、今更だし…」

宥「だから、玄ちゃんも安心してそういう自分を出せるんだと思う」

宥「姉としては申し訳ないけれど…でも、これからも仲良くしてあげて欲しいな」

宥「玄ちゃんは決して悪い子じゃないから」

京太郎「…あぁ。分かってるよ」

京太郎「そもそも…俺も玄の奴には少なからず世話になってるからさ」

京太郎「持つつ持たれつつやってるし…宥さんに言われるまでもないよ」

宥「そっか…良かった」ニコー










京太郎「でも、宥さんも心配性だよな」

宥「え?」

京太郎「玄の事。俺にそうやって頼むのもう二回目じゃないか?」

宥「…そうだったっけ?…ごめんね」

京太郎「いや、良いんだよ。宥さんに頼まれ事するのは悪い気分じゃないし」

京太郎「そもそも俺は宥さんに色々相談乗ってもらったりしてるからさ」

京太郎「だから、玄の事だけじゃなくて、もうちょい自分の事も言っても良いんだぜ」

宥「…え?」

京太郎「今日、出かけるのだって、すっごい申し訳なさそうに言ってたし…」

宥「だ、だって…須賀君、有名人だし…」

京太郎「そんなの気にするなって」

京太郎「つか、別に有名でもなんでもねぇよ。今年は優勝も取り逃したし…個人戦は江藤がいなかったから運良くトップになれただけで」





京太郎「それにそこまで麻雀漬けだと頭こんがらかるからな」

京太郎「そもそも俺、そんなに頭良くねぇし、連続してずっと麻雀ってのは出来ないんだよ」

京太郎「だからまぁ…こうやって散歩に誘ってくれるのは嬉しい」

京太郎「良い気晴らしになるし…何より…宥さんと一緒に歩くの嫌いじゃないしさ」

宥「…本当?」

京太郎「あぁ。なんつーか…そうだな…」

京太郎「…話してて思うけど…すげー包容力を感じるんだよ」

京太郎「年上って言うか…安心出来るって言うか…」

京太郎「鷺森も年上感あるけど…あいつは俺の事いじってくるし…」

京太郎「でも、宥さんはそういう事しないだろ?」

宥「…した方が良いの?」

京太郎「や、やめてくれよ!色んな意味で宥さんは俺の安全地帯なんだからさ!」

宥「ふふ…」





宥「…でも、嬉しいなそんな風に言ってもらえて」

京太郎「ん?」

宥「私…須賀君に何もお返し出来ていないって思ってたから」

京太郎「いや、色々と相談乗ってもらってるしすげー助かってるぞ」

宥「でも…私はそれ以上に一杯、助けてもらってるよ」

宥「玄ちゃんの事もそうだし…此の前の事もそう」

京太郎「そんなの俺が好きでやってる事なんだから気にしなくて良いのに」

宥「ううん。やっぱり…気になるし…」

宥「だから…その…ね」モジモジ

京太郎「ん?」

宥「今日は…お弁当…作ってきたの」

京太郎「え?本当に!?」





京太郎「マジで!?宥さんの料理すっごい美味いから楽しみなんだけど…!」

宥「ぅ…そんな持ち上げないで…」カァァ

宥「一生懸命作ったけれど…口に合うか分からないし…」

京太郎「いや、大丈夫だって」

京太郎「この前、家で作ってくれた時はすげー美味かったし」

宥「そ…そう…かな…」テヘヘ

宥「あ…じゃあ、そこのベンチで先に食べちゃう?」

京太郎「良いのか?」

宥「うん。実は私もお昼ごはん抜いてきてお腹ペコペコなの」クスッ

宥「…だから、一緒に食べよ?」

京太郎「やった!じゃあ…!」


>>+2
00~50 一目散にベンチへと駆け出した
51~99 ハンケチーフ(オサレ)を取り出した
※男気により+8されます


































>>ハンケチーフ(オサレ)を取り出した

京太郎「あ、宥さんこっちどうぞ」

宥「あ…ありがとう」

宥「ふふ…でも、そういう気遣い知ってるんだね」

京太郎「一応、これでも大人の男を目指してるもんで」

京太郎「デート雑誌とかも結構、目を通してるんだぜ?」

宥「え?じゃあ…須賀君、誰かとデートしたいの?」

京太郎「いや、デートしたいって言うか…」

京太郎「ああいう雑誌って結構、女がされて嬉しい事とか載ってるからさ」

京太郎「憧やしずと出かける時にやってやった方が喜ぶかなって」

京太郎「ま…それ以外で使う機会はまったくないけどさ」

宥「そうなんだ…」

京太郎「…ん?どうかした?」

宥「ううん。何でもない。それより…ほら、どうぞ」パカッ

京太郎「うおー!美味そう…!」







京太郎「(んで見た目通り、宥さんの料理は美味しかった)」

京太郎「(見た目も味も素朴な感じというか…)」

京太郎「(凄い家庭的なんだよなぁ…)」

京太郎「(しずや憧の作る料理とか違う安心感が食べていて感じられるくらいに)」

京太郎「(しかも、お重に詰められたそれは俺の為か結構量が多かった)」

京太郎「(お陰で気づいた頃には俺はもうお腹一杯で…)」

宥「あ…」

京太郎「…ん?」

宥「…眠いの?」

京太郎「あー…分かっちゃうか…」

宥「うん。さっきから目がトロンってしてるから」

宥「…こっち来る?」

京太郎「…え?」






宥「膝枕…してあげようか?」

京太郎「ん…いや…でも…」

宥「良いんだよ。私、玄ちゃんに結構やってあげてるし…」

宥「それにこの前も須賀君のお家でやったじゃない?」

京太郎「まぁ…それはそうだけど…」

宥「だから…遠慮せずに…おいで?」クスッ

宥「折角の安全地帯なんだから…もっと甘えて良いんだよ?」

京太郎「ぅ…」



>>+2
00~50 お…お邪魔します
51~99 じゃあ…遠慮なく…
※男気により+8

































>>お…お邪魔します

京太郎「…お…お邪魔します」

宥「はい。どうぞ」ナデナデ

京太郎「ぅー…」

宥「…ふふ、須賀君…耳まで赤くなってる…♪」

宥「そんなに恥ずかしい?」

京太郎「そ、そりゃ…だって外で膝枕されてるとか…まるで…」

宥「まるで?」

京太郎「こ、恋人…みたいだし」カァ

宥「…ふふ。そんな風に私の事見てくれるんだ」

京太郎「そ、そりゃ…宥さん可愛いし…料理も上手だし…優しいし…」

宥「はぅ…♪」ポカポカ

京太郎「…ん?あれ?」

宥「…ね…京太郎君…お願いがあるんだけど…」

京太郎「え?」

宥「い、今の…もっと言って欲しいな…」

京太郎「え?い、いや…そ、それは流石に恥ずかしいって言うか…」

宥「でも…さっきのすっごい暖かかったの…」

宥「胸の中ポカポカして…だから…ダメ?」

京太郎「ぅ…い、いや…その…」


>>+2
00~50 言わない
51~99 言う
※男気により+8

































京太郎「じゃあ…その…」

京太郎「…宥さんは…可愛くて…」

宥「…うん♪」ナデナデ

京太郎「き、綺麗で…」

宥「…うん♪」ナデナデ

京太郎「包容力あって…」

宥「…うん♪」ナデナデ

京太郎「側にいて安心できて…」

宥「…うん♪」ナデナデ

京太郎「あぅー…まだ言わなきゃダメか?」

宥「…うん。もっと暖かいの…欲しいな」ニコ

京太郎「う…ぅう…じゃあ…や、優しくて…気遣い出来て…」














【System】
松実宥の思い出が8になりました
松実宥の好感度が10あがりました
松実宥の現在の好感度は54です
最終更新:2013年10月20日 17:27