中学二年――8月第三~四週

【中学二年 ―― 8月第三週】

京太郎「ふぅ…っくぅぅ…」ファ

憧「ん…大丈夫?」

京太郎「大丈夫大丈夫。心配し過ぎだって」

憧「麻雀中に二回も倒れる奴の事心配しないでどうするのよ」ハァ

京太郎「あ、あはは…面目ない…」

憧「まったく…そう思うならもうちょっと無茶も控えてよね」

憧「正直、気が気じゃないんだから」

京太郎「…悪い」

憧「ま…久しぶりに阿知賀に帰ってこれたんだし、お説教はここまでにしましょうか」

京太郎「さっすがー憧様は話が分かるぅー」

憧「そんな風に持ち上げても何も出ないわよ。それより…お願い」スッ

京太郎「ん…」スッ








憧「…毎日、ごめんね。手を握って貰って…」

京太郎「いや、別に良いよ」

京太郎「それにもう慣れたし」

憧「…じゃあ…もう面白味もない?」

京太郎「ん…いや、そうでもねぇぞ、憧の手スベスベで触り心地良いし」

憧「そ…そっか…」カァ

京太郎「じ、自分で聞いといて照れてるなよ…」

憧「う…だって…き、京太郎がエッチな事言うから…」

京太郎「いや、今の別にエロくないような気が…」

憧「え、エッチなの!エッチなんだから!!」カァ

京太郎「分かった!分かったからそんなに叫ぶなって!!」

憧「ぅー…っ」モジモジ

京太郎「はいはい…」ポンポン

京太郎「ってあれ?」








穏乃「あっ…」

京太郎「よう、しず。ただいま」

穏乃「あ…お…おかえり…なさい」メソラシ

京太郎「…ん?あれ?しず?」

穏乃「あ…い、いや…その…」アタフタ

穏乃「わ、私…お買い物の途中だから…!」ワタワタ

穏乃「じゃ…ま、またね!!」ダッ

京太郎「…あれ?」

京太郎「…なぁ、今のって…」

憧「…うん。まぁ…避けられてるわよ…ね」

京太郎「なんでだ?」

憧「…さぁ…あたしはしずでも京太郎でもないし分からないけど…」

憧「…でも、何となく分かるな…」

京太郎「え?それって…」

憧「…あの…さ」ギュッ

京太郎「ん?」

憧「このまま…家まで送ってくれる?」

京太郎「いや、もともとそのつもりだったから別に良いけど…」

京太郎「でも、なんで腕を組むんだ?」

憧「べ、別に…他意はないから」

憧「…ただ、京太郎に…少しでもあたしの側に居て欲しいだけ」

憧「…ダメ?」

京太郎「いや、ダメじゃねぇよ。お前がそれで安心するなら幾らでもしてやるさ」

京太郎「(…そもそも今からしずの事追いかけたところで追いつけないしな…)」






【中学二年 ―― 8月第三週】

京太郎「(結局、アレからしずには避けられっぱなしだった)」

京太郎「(思えば5月くらいからこっちも忙しくてあまり会ってなかったけれど…)」

京太郎「(でも…こんなに避けられる事なんてなかったのにな…)」

京太郎「(同じように憧も避けられてるみたいだし…)」

京太郎「(一体、なんなんだ…?)」

京太郎「(俺達が何かしたのかな…?)」

京太郎「(うーん…考えてもよく分からない)」

京太郎「(ま…その辺り…時間に余裕があったら阿知賀の皆に話を聞いてみるか)」

京太郎「(それより…今週は…)」


>>+2
末尾16 憧と勉強
末尾27 部活を頑張る
末尾38 雑用だヒャッハー
末尾49 玄とアルバイト
末尾50 鷺森レーンで気晴らしを


































>>雑用だヒャッハー

京太郎「(という訳でインターミドルで倒れた反省の意味も込めて雑用をやってるんだけど…)」

京太郎「(いやー思ったより仕事がないな)」

京太郎「(その辺、モブA先輩たちが最後に色々やってくれてたお陰なんだろう)」

京太郎「(色々あったけど…でも、最後は笑顔で見送る事が出来た)」

京太郎「(終わりよければ全て良しって訳じゃないけれど…少しだけ寂しかった)」

京太郎「(これからも校内で会うんだろうけれど…きっと今までみたいに一緒に何かをするって事はないんだろうな…)」

京太郎「(…ま、そんなセンチメンタルな気分はとっとと切り替えていこうか)」

>>+2
00~30 失敗
31~60 成功
61~99 大成功
※雑用力3御神籤5で+8されます


































>>失敗

京太郎「うわーっ!」ガッシャーン

憧「あちゃー…これまた派手にやったわね…」

京太郎「あ、憧…これは…その…」

憧「…ま、あんたも超人でも何でもないって事なんでしょ」

憧「そもそもインターミドルでの疲れが残っているうちにそんな疲れる仕事やるんじゃないの」ペシッ

京太郎「いてっ」

憧「ほら、あたしも手伝ってあげるからそっちやって…」

京太郎「…悪い」

憧「良いよ、こうやって京太郎の面倒見るの嫌いじゃないし」

憧「それに…あんたと一緒に何かをするって…好きだから…ね」

京太郎「お…おう…そっか」

「モブβ先輩、また須賀先輩たちがいちゃついてるんですけど…」

モブβ「名物カップル様だからね…仕方ないね」













【中学二年 ―― 8月第四週】

京太郎「(うーん…思ったより疲れているのかな…)」

京太郎「(身体はどうにもないんだけど…うむむ…)」

京太郎「(それとも…今までモブA先輩たちに思ったより頼ってたんだろうか…)」

京太郎「(ほぼ一年雑用ばっかりで三人の雑用力はかなりのもんだったしな…)」

京太郎「(口では一年に甘い顔するなと言いながら、仕事持って行ったりしていたし…)」

京太郎「(アレってなんだっけ…つん…ツンデレ?)」

京太郎「(まぁ、そういう意味でモブA先輩たちは一年にすっげー慕われてはいたんだよなぁ…)」

京太郎「(そんな人から部長を受け継いで…俺大丈夫なんだろうか…)」

京太郎「(…ま、いいや。それより…今週は…)」



>>+2
末尾16 憧と勉強
末尾27 部活を頑張る
末尾38 雑用だヒャッハー
末尾49 玄とアルバイト
末尾50 鷺森レーンで気晴らしを



































>>鷺森レーンで気晴らしを

京太郎「って事なんだけど…」

灼「そっか…意外と早かったんだ」

京太郎「…早かった?」

灼「こうなる事は目に見えてたって事…」

京太郎「ぅ…そうなのか…」

京太郎「って事は俺…しずの奴に知らず知らずに酷い事を…」

灼「まぁ酷いことと言えば酷いし残酷だと言えば残酷だし…」

京太郎「そ、そうだったのか…」ズーン

京太郎「ありがとう、鷺森。俺今からしずのやつに謝って…!」

灼「はい。ストーップ」

京太郎「んぎゅっ」

灼「理由も分からないのに謝りに行くつもり?」

京太郎「いや…でも、それは…」






灼「分からないまま謝られても失礼な話だよ」

京太郎「…そうだな…ごめん」

灼「…うん。だから、京太郎はまず自分が穏乃にしている事を思い返すと良いと思う」

灼「そして…穏乃も年頃の女の子だって事を心に刻めば少しは分かるんじゃないかな…」

京太郎「年頃の…女の子…かぁ」

灼「そうは見えない?」

京太郎「そう…いや…違うな」

京太郎「わざと…そういう事を考えてこなかったから…さ」

京太郎「あいつスキンシップ過剰だし…下手に意識すると引かれそうだったし…」

灼「そっか」クスッ





灼「でも…それは女の子に凄い失礼な話だよ」

灼「どれだけガードが緩い子でも、好きでもない男の子に触れさせたりはしないんだから」

灼「ましてや…自分から抱きついてくるなんて同性でもよっぽど気を許していないと無理だよ」

京太郎「…しずも同じなのか?」

灼「勿論。…って言うか、私は穏乃がそうやって人に抱きつくところなんて殆ど見たことないよ」

灼「例外は玄くらいじゃないかな、和の前では比較的お姉さんぶっていたし…」

京太郎「…そう…か」

京太郎「…分かった。俺もうちょっと自分で考えてみるよ」

灼「うん。それが良い」ニコッ

灼「…私も相談くらいなら乗ってあげるから…いつでもおいで」

京太郎「あぁ。その時はまたよろしく頼む」







【System】
鷺森灼の好感度が1あがりました
次週の判定が自動的に大成功になります
最終更新:2013年10月20日 17:04