中学二年――8月インターミドル前半

【中学二年 ―― 8月第二週】

京太郎「(さて…って事でインターミドルだけれど…)」

京太郎「(今年は【太平山】【上原】【青山】が出てきているな)」

京太郎「(幸いにして…と言うか…なんというか…)」

京太郎「(青山と当たるのは決勝戦だ)」

京太郎「(それまでの二校は…俺が何とか出来ない訳じゃない)」

京太郎「(チームとしてはどう分からないけれど…稼ぎ負ける事はないはずだ)」

京太郎「(そう…そのはず…なんだけれど…)」

京太郎「(やっぱり…少し緊張するな)」

京太郎「(不調だったし…油断もあったとは言え…)」

京太郎「(俺は秋季大会のあの一戦であいつらに負けてしまったんだから)」

京太郎「(今回もそうならないとは…限らない…し)」ブルル

京太郎「(…あれ?メール…誰からだろう?)」




>>+2
末尾16 憧から
末尾27 しずから
末尾38 宥さんから
末尾49 玄から
末尾50 鷺森から

































>>鷺森から

From:鷺森灼
Subject:京太郎へ
きっと大丈夫
頑張ってね


京太郎「(…はは。相変わらず簡潔なメール送って来やがって…)」

京太郎「(…でも、ありがとうな鷺森)」

京太郎「(お前にそうやって言って貰えると…本当に大丈夫な気になってくる)」

京太郎「(頑張らなきゃって…期待に応えなきゃって…そう思える)」

京太郎「(何時だって俺の背中を押してくれるのはお前だな…)」

京太郎「(ま…その辺の事て身近に纏めて…返信っと)」

京太郎「(さて…お陰で気分も多少、落ち着いたところだし…)」

京太郎「(…一つ頑張ってきますか…!)」


>>+2京太郎(雀力8+能力補正+16+土壇場5)29
>>+3太平山(雀力6-能力補正(京太郎)16)-10※最下位になった時スキル発動
>>+4A(雀力6-能力補正(京太郎)16)-8
>>+5B(雀力6-能力補正(京太郎)16)-8
































>>京太郎122
>>太平山25
>>A43
>>B20

京太郎「(さて…出来ればここで太平山を落としておきたいんだけど…)」

京太郎「(こいつらにはある一つの特徴がある)」

京太郎「(例年通りなら…こいつらの狙いは二位上がり)」

京太郎「(トップではなく二位を着実に取り、堅実に進んでいく校だ)」

京太郎「(振り込みを極端に避けようとするその打ち筋は俺のものにも似てるかもな)」

京太郎「(そんな奴らから放銃を誘うのは決して不可能ではないけれど…)」

京太郎「(でも、やろうと思うと手間が掛かって仕方ない)」

京太郎「(もしかしたら・・・決勝までの長い付き合いになるかもな)」

京太郎「(ま…どちらにせよここは…)」

京太郎「…ツモ。倍満だな」

京太郎「(こっちも堅実に点数を削らせて貰おうか)」


>>+2京太郎(雀力8+能力補正+16+土壇場5)29
>>+3太平山(雀力6-能力補正(京太郎)16)-10※最下位になった時スキル発動
>>+4A(雀力6-能力補正(京太郎)16)-10
>>+5B(雀力6-能力補正(京太郎)16)-10





























>>京太郎122
>>太平山31 → リザレクション発動 → 56 → 反転世界発動 → 6
>>A51
>>B50

京太郎「(さて…出来ればここで連荘しときたいなって…)」

京太郎「(あれー…なんか凄い既視感が…)」

京太郎「(…いや、これさっきと配牌殆ど同じじゃないか?)」

京太郎「(まぁ…ツモ和了も狙える好配牌だから嬉しいっちゃ嬉しいんだけどさ)」

京太郎「(でも俺…イカサマとかしてないよな?)」

京太郎「(全自動卓だし…そもそも監視カメラ周囲についてるし…)」

京太郎「(…ま、いいや。何はともあれ…)」

京太郎「それロンだ。また倍満だな」

太平山「なっ…!!」


>>+2京太郎(雀力8+能力補正+16+土壇場5)29
>>+3太平山(雀力6-能力補正(京太郎)16)-10※最下位になった時スキル発動
>>+4A(雀力6-能力補正(京太郎)16)-10
>>+5B(雀力6-能力補正(京太郎)16)-10































>>京太郎107
>>太平山 13
>>A12
>>B20


太平山「(くそ…!須賀は調子づかせちゃいけないタイプだってのに…!)」

太平山「(まさか…あのタイミングで俺を狙い撃ってくるなんて……)」

太平山「(さっきので思いっきり流れが悪くなった…)」

太平山「(この流れは…まずい…そう分かっているのに…)」

太平山「(須賀のヤツを…止められない…!追いつけない…!)」

太平山「(このままじゃまた完全試合決められて…!」

京太郎「…ツモ。満貫…4000オールだ」

太平山「ぐっ…!!」


>>+2京太郎(雀力8+能力補正+16+土壇場5+フォア(仮)5)34
>>+3太平山(雀力6-能力補正(京太郎)16)-10※最下位になった時スキル発動
>>+4A(雀力6-能力補正(京太郎)16)-10
>>+5B(雀力6-能力補正(京太郎)16)-10
































>>京太郎100
>>太平山0 → リザレクション → 反転世界 →0
>>A 14
>>B 25

京太郎「(さて…舞台は整った)」

京太郎「(もう勝ち抜けはほぼ確定…)」

京太郎「(油断も慢心もないけれど…ここから巻き返される事はまずない)」

京太郎「(なら…ここからチームの為にするべき事は一体何か?)」

京太郎「(そんなの…決まってるよな)」

京太郎「(この戦い…二回戦以降の為にも…太平山を狙い落とす)」

京太郎「(次の戦いに来られないように…確実に狙い撃つ)」

A「う…」トン

京太郎「(…和了牌…だけど、Aからじゃダメだ)」

京太郎「(ここで削るべきはベタオリ中の太平山…)」

京太郎「(まぁ…勿論…それは難しいけれどさ)」

京太郎「(相手だってインターミドル出場クラスなんだ。そうそう隙は見せないだろ)」

京太郎「(だけど…)」

太平山「…ぐっ」

京太郎「(さっきの倍満直撃、それで思考が鈍ってる奴なら話は別だ)」

京太郎「(あり得ない一撃で自分を見失った奴は分かりやすい根拠に縋る)」

京太郎「(例えば…そうさっきAが出して俺が見逃した…その和了牌とか…な)」

京太郎「ロン」

太平山「うあ…ぁ…」















「圧倒的ィィィ!!インターミドルでも圧倒的です!須賀京太郎!!」

「他の中学を寄せ付けず、先鋒で勝ち抜けを確たるものにしました!!!」

「いやぁ…彼はやはり凄いですね」

「周りが実力者揃いの中、太平山を狙い撃ちにしていました」

「それはやはり復活者とも呼ばれる太平山のエースを警戒しているが故なのでしょう」

「実際、太平山の持ち点は既に1/3以下に削られてしまいました!!」

「既に個人戦とそう変わらない点数になっております!ここから巻き返しなるのかー!!

モブα「ククク…ゼロはやはり穢れ無き約束された勝利が好みのようだな」

京太郎「おう。ありがとうな」

京太郎「でも…俺に出来るだけの事はしてきたから」

モブα「あぁ、任せろ」

モブα「ここからは深淵の騎士と呼ばれたこの俺の出番だ」

モブα「お前は黙されし羊たちの部屋に戻って、俺が太平山を引き落とすところを見ているが良い」

京太郎「おう。後は頼んだぜ」


>>+2
00~30 だが活躍できなかった
31~41 最低限の仕事はした
51~70 大活躍した
71~99 太平山を飛ばして終わった
※雀力5能力10京太郎の勝ち星20で+35されます




































モブα「(ククク…革命の貴公子ゼロのお陰で卓は恐々としているわ)」

モブα「(さっきの一戦で気概は折られ、矢も尽きたか)」

モブα「(どの中学も失点しないのに必死になっている)」

モブα「(だが…それを見過ごすほどこの深淵の騎士 ―― ダークオブロードナイト ――は甘くはないぞ)」

モブα「(お前らがただ逃げようとするなら逃げようとするだけの打ち方をするだけだ)」

モブα「(幸い…我が魂の力はある一つの牌を惹きつける)」

モブα「(それをもってすれば…)」

モブα「…ツモ」

モブα「ツモ」

モブα「さらにツモ!!」

太平山「う…うぅ…」

モブα「これにて終焉…幕引きだ」

モブα「深淵の底は見れたかよ?」キメゼリフ











「痛い!圧倒的に痛い!!!」

「あいたたたたいたたたたた…」

「これはもう放送自粛してあげたいレベルです!」

「カメラ止めてあげてください…これは…同じ傷を持つものとしては不憫で仕方がない…」

「しかし、こちらではどうしようもない!!」

「後に彼がこのネタでいじられないのを祈るばかりです…」

「さて、それはそうとして…太平山トビ終了です」

「まさか誰がこの結末を予想したでしょうか」

「優勝候補の一角でもあった太平山がこの時点で脱落するとは…」

「まぁ…強いて言うなら色々な意味で相手が悪かった事でしょう」

「須賀選手は勿論の事モブα選手も他の中学ではエースとしてやっていける実力を持っています」

「その上、太平山は須賀選手に狙い撃ちにされていましたから…この結果は当然でしょうね」

「なるほど…それだけ阿太峯も太平山を警戒していたという事でしょうか」

「恐らくそうでしょうね。上に上がれば上がるほど太平山の存在は無視できなくなっていきますから」










モブα「ふふ…どうだ!格好良いだろう!!」

モブα「全国放送って聞いて今日まであたためてきた俺の決め台詞は!!」

モブβ「いや…うん、その…ね」

京太郎「あー…うん。その…悪く無いと思うよ悪くない」

モブα「そうだろう?ふっ…俺の闇のオーラは全てを惹きつけるからな…」

モブα「今の放送見て女の子からファンレター貰っちゃったりして…うへ…うへへ」

京太郎「…なぁ、β…」

モブβ「言うな…今だけは妄想に浸らせてやるんだ…」

モブβ「この後、αには多大な試練が待ち受けている…俺たちはそれを支えてやる事だけを考えるんだ…」

京太郎「…あぁ…そうだな…それしか…ないんだよな…」









【System】
須賀京太郎の雀力が3あがりました
鷺森灼の好感度が3あがりました








【中学二年 ―― インターミドル準決勝】

京太郎「(結局、アレからモブαにファンレターは来なかった)」

京太郎「(まぁ、そもそも俺ら東京で泊まっている最中なんだしファンレターなんて届いたら怖いんだけどさ)」

京太郎「(毎日、フロントをチラ見するモブαの姿があまりにも痛々しい…)」

京太郎「(学校が始まったら弄られるのが目に見えているだけ余計に…)」

京太郎「(つか、そんなに女の子にもてたいんだったら普通にしてりゃ良いのにな)」

京太郎「(顔だって悪くないんだし、性格だって良いんだからあの病気さえ治せばモテるだろうに…)」

京太郎「(ま、俺みたいにモテない奴に上から目線で説教なんてされたくないだろうし言わないけどさ)」

京太郎「(それよりも…今日は準決勝…)」

京太郎「(上原とのリベンジチャンスだ)」

京太郎「(秋季大会では上原に随分とボコられたからな…)」

京太郎「(今日は調子も悪く無いし…今度こそ…)」ブルル

京太郎「(…あれ?またメールか…今度は…)」

>>+2
末尾16 憧から
末尾27 しずから
末尾38 宥さんから
末尾49 玄から
末尾50 やえ先輩から




































>>憧から

From:新子憧
Subject:京太郎へ
今日、そっちは準決勝なんだっけ?
ごめん、あたしも今のところ勝ち進めてるからそっち応援行けそうにないの
でも…あたしがいないからって油断して情けないところ見せないでね
もし、あんまりにも情けなかったら絶交しちゃうんだから

それが嫌なら…ちゃんと格好良いところ見せてよね
あたしの王子様はこんなにも素敵な人なんだって…自慢出来るように…さ
もし、それが出来たら…あたしが何でも一つ言う事聞いてあげるから


京太郎「(はは…憧の奴)」

京太郎「(そっけない癖に…期待してるのが伝わってくるぞ)」

京太郎「(ま…そうだな…俺は憧の王子様なんだ)」

京太郎「(特に今は…学校では付き合っている事になっているんだし…)」

京太郎「(彼氏が情けないところを見せたってなったら格好がつかないよな)」

京太郎「(…良いぜ。憧の為にも…やってやるよ)」

京太郎「(必ず秋季大会の雪辱を晴らす…約束するっと…)」ピッピ

京太郎「(ふぅ…でも…何でもって本当に何でも言う事聞いてくれるんだろうか?)」

京太郎「(え…エッチなこととか…どうなんだろう…?)」

京太郎「(…ばっ馬鹿!俺は一体、何を考えてるんだ!!)」

京太郎「(そんな事より…集中集中…!!)」

>>+2京太郎(雀力8+能力補正+16+土壇場5+フォア(仮)5+王子様(今回限り)3-能力補正(上原)12)25
>>+3上原(雀力6-能力補正(京太郎)16)-10
>>+4A(雀力6-能力補正(京太郎)16-能力補正(上原)12)-22
>>+5C(雀力6-能力補正(京太郎)16-能力補正(上原12))-22





























>>京太郎37 → 加速世界発動 → 61
>>上原86
>>A60
>>B0


上原「(以前…須賀の奴に負けてから…俺は鍛えに鍛え続けた…!)」

上原「(その結果…俺は秋季大会でお前を引き落とし…トップで終わった)」

上原「(でもなぁ!その程度で満足なんぞ出来る訳ねぇだろ!!)」

上原「(潰す…てめぇだけは徹底的に叩き潰す…!!)」

上原「(二度と麻雀ができなくなるくらい…トラウマを植え付けてやる…!!)」

上原「ロン!6400だ!!」

C「…はい…」

京太郎「(…あっ)」

京太郎「(やばい…もう卓始まってたのか…集中しないと…)」

京太郎「(でも…憧のおもちの感触が…おもちの感触が…!!)」

>>+2京太郎(雀力8+能力補正+16+土壇場5+フォア(仮)5+王子様(今回限り)3-能力補正(上原)12)25
>>+3上原(雀力6-能力補正(京太郎)16)-10
>>+4A(雀力6-能力補正(京太郎)16-能力補正(上原)12)-22
>>+5C(雀力6-能力補正(京太郎)16-能力補正(上原12))-22






























>>京太郎99
>>上原25
>>A0
>>C70

京太郎「(さて…憧のおもちの感触は振り払って…目の前の事に集中しないとな)」

京太郎「(幸いにして上原の和了はこっちに直撃しちゃいない)」

京太郎「(いまからでも逆転出来る範囲内にいるんだ)」

京太郎「(出来れば上原から和了を取りたいけど…でも…)」

C「…」トン

京太郎「(…恐らくCが聴牌近い)」

京太郎「(それもそこそこ大きな手を張ってるなこれ)」

京太郎「(…仕方ない悔しいけど…上原から取るのは諦めよう)」

京太郎「(今はトップでもないし…一点でも欲しいところだからな)」

京太郎「(代わりに…)」

A「」スッ

京太郎「それロンだ」

京太郎「(こっちから和了らせて貰おうか)」

>>+2京太郎(雀力8+能力補正+16+土壇場5+フォア(仮)5+王子様(今回限り)3-能力補正(上原)12)25
>>+3上原(雀力6-能力補正(京太郎)16)-10
>>+4A(雀力6-能力補正(京太郎)16-能力補正(上原)12)-22
>>+5C(雀力6-能力補正(京太郎)16-能力補正(上原12))-22





























>>京太郎114
>>上原68
>>A0
>>C68


上原「(くそ…須賀の奴…もう立ち直りやがった…!!)」

上原「(なんとか決勝前に引きずり落としておかなければいけないのに…くそ!!)」

上原「(Aの奴…もっと本気でやれよ…!!)」

上原「(二回戦で須賀の奴にトラウマ植え付けられたにせよ…あんまりにも逃げ腰過ぎるだろうが!!)」

上原「(そのまんまじゃまた須賀の奴に…!!)」

京太郎「…ロン。8000」

A「あぁ…」ブルブル

上原「(くそ…!ダメだ…こいつはもう話にならねぇ…!!)」


>>+2京太郎(雀力8+能力補正+16+土壇場5+フォア(仮)5+王子様(今回限り)3-能力補正(上原)12)25
>>+3上原(雀力6-能力補正(京太郎)16)-10
>>+4A(雀力6-能力補正(京太郎)16-能力補正(上原)12)-22
>>+5C(雀力6-能力補正(京太郎)16-能力補正(上原12))-22































>>京太郎69→ 加速世界発動 →93
>>上原80
>>A35
>>C2


上原「(ダメだ…取られた以上のもの取り返さないと…)」

上原「(また…俺は負ける…!!)」

上原「(嫌だ…それは…嫌だ…!!)」

上原「(もう…負けるのは嫌だ…!絶対に…絶対に…!!!)」

京太郎「(凄い気迫だな…上原の奴)」

京太郎「(そんなに俺に一回負けたのが悔しいのか)」

京太郎「(だけど…悪いな)」

京太郎「(俺はそんな感情に…左右されている暇はないんだ)」

京太郎「(俺は…チームを背負ってる。そして…憧の期待を背負ってる)」

京太郎「(そんな状態で…さ)」

京太郎「(ただ強いだけの…エースってだけのやつに…)」

京太郎「(負けてやるほど…優しくないんだよ)」

京太郎「ポン!」

京太郎「ポン!」

京太郎「ポン!!」

京太郎「…ロン。7700だ」

C「う…」







「因縁の二人の戦い決着!!!」

「お互い譲れない戦いでしたが、蓋を明けてみれば須賀選手の圧倒でしたね」

「やはり実力的にはもう離れているという事なんでしょうか?」

「少なくとも彼の鳴きのセンスは男子でも1、2を争うレベルですから」

「普通についていこうとしたら荷が重いでしょうね」

「ただ、一局目何とも集中出来ていなかったというか鼻の下が伸びていたのが気になりますが…」

「まぁ、年頃ですし、そんな日もありますよね!!」

京太郎「」ズーン

モブα「その…げ、元気だせよ…」

京太郎「殺してくれ…いっそ俺を殺してくれ…」フルフル

京太郎「全国放送で鼻の下が伸びてたなんて言われたら…もう死ぬしかないじゃない…!!」

モブα「ま、待て!!落ち着けって!!」

モブα「死んでも良い事なんて一つもないぞ!!し、深淵の底を知っている俺が言うんだから間違いない!!」











京太郎「そう…だな」

京太郎「全国放送で酷い自爆をしたモブαだって生きているんだ…」

京太郎「こんなところで…死んでいられないよな…!」

モブα「そうだぞ…!!って…あれ?自爆?」

京太郎「いや、なんでもない。それより…ほら、行ってこいよ」

モブα「あ、あぁ…。それじゃ…」

京太郎「…ふぅ…」ブルル

京太郎「ってメール…憧からか」


「さいってー」


京太郎「…うあー…うあーああ……」ゴロゴロ













京太郎「(…あれ?まだ下がある)」



「でも、勝ったところが格好良かったからチャラにしてあげる」



京太郎「(…はは…何とか首の皮一枚繋がった感じか)」

京太郎「(良かった…こんな事で絶交とかになったらまた気まずくてしかたがないしな…)」

京太郎「(…ってまださらに続きがあるのか?)」


「だからご褒美に何が欲しいのか考えておいてね。エッチなのも…あたし頑張るから」


京太郎「……」カァァ




>>+2
00~30 その頃モブαは追い詰められていた
31~60 その頃モブαは上原と大接戦していた
61~75 その頃Aが飛んだ
76~99 その頃Cが飛んだ




































>>その頃Cが飛んだ

モブα「(さて…ここで俺がするべきは須賀から譲られたこの漆黒のリードを護る事でも、また逆転させない事でもない)」

モブα「(どんな手段を使ってでも…勝ち抜けを考える事)」

モブα「(悲しいかな俺達のチームは急造で…総合的な能力じゃどうしても一歩劣る)」

モブα「(後ろに回さない事こそが…いや、深淵の深みに足を踏み入れない事こそ俺達が生き残る唯一の道だ)」

モブα「(本音を言えば…上原を深淵の底に沈めてやりたいが…)

モブα「(それをしようとして…後半に回して逆転…なんて事になっては目も当てられない)」

モブα「(だからこそ…チームの為にここでするべきは…上原との共闘)」

モブα「(それも…ACのどちらかを優先して飛ばすのを考えるべきだ)」

モブα「(幸いにして…ACのどちらもエース同士のぶつかり合いで大きく削れている)」

モブα「(ここから協力すれば…次鋒戦で決着つける事は不可能じゃない)」

モブα「(それは上原にとっても望むところだろう)」

モブα「(エース同士で競り負けた今、彼らにとって長引けば他校の逆転を招きかねないのだから)」

モブα「(勿論、闇と光のように相容れぬ存在である事は忘却の霧へと飲み込ませてはいけないが…)」

モブα「…ツモ」

C「…はい…」

モブα「(お互いの意図さえわかっていれば、一校飛ばすくらいは楽だな)」

モブα「(そう…これこそ闇の共闘…漆黒のシンフォニー。そして…)

モブα「ふっ…深淵のハーモニーというのも心地良いものだな」キメゼリフ













「決まったああああああ!いや、決まってないけど決まったああああああああ」

「ちょっともうやめてやれよ…ホントやめてやってくれよぉ…」フルフル

「解説さんの心が折れています!!これは酷い!!」

「いや、もうなしで良いでしょう?これ放送したら彼の人生が終わってしまうレベルですよ」

「私もそうしてあげたいのですが、これは生放送です!!」

「常に放送事故不可避!!色んな意味で目が離せません!!」

「彼の友人が理解のある人達である事を深く望むばかりですね…」

「さて、では今回はいかがだったでしょうか?」

「そうですね。前回とは違い、順当な結果になったのではないのでしょうか」

「長々とやっても恐らく上原と阿太峯の勝ち抜けは決まっていたでしょう」

「でも、途中から二校が共闘していたように見えていたのは…」

「お互い長引かせるメリットが見いだせなかったからでしょうね」

「阿太峯は恐らく後続戦力の不安から、上原は逆転の恐れからでしょう」

「そのために犠牲になったCは多少、可哀想になりましたが…」

「こうした戦略もチーム戦には必要でしょう」

「ありがとうございます!モブα選手の痛々しい発言もある意味、この番組を盛り上げる為に必要ですね!」

「それに触れるのはやめてやれよぉぉ!!」








モブα「ふふ…俺を称える阿鼻叫喚の声が聞えるようだ」ドヤァ

モブβ「あぁ…ある意味では阿鼻叫喚だろうな」

京太郎「他人ごとながらαの家族には同情せざるを得ない」

モブα「ふむ…まぁ、確かにこの俺のような闇の力の強い子を産んでしまった訳だからな」

モブα「日頃、色々と苦労をかけている訳だから今度親孝行するのも良いかもしれない」

モブβ「あ、そこは結構素直なんだな」

京太郎「そう思うならあの決め台詞やめた方が良いと思うんだけど…」

モブα「ふふ…何を言うんだ、革命の伝導者ゼロ」

モブα「上原は明日も闘う相手なんだぞ?」

モブα「そいつらに畏怖を与える為にも深淵からの言葉は必要だろう」

モブα「普段なら俺もこのような小賢しいやり方は嫌いだが…」

モブα「しかし、明日は決勝戦だ。チームの為に必要な事だろう?」

モブβ「…根は良い奴なんだけどなぁ…」

京太郎「なんでこう…間違った方向に努力するんだろう…」

モブα「…?」












【System】
須賀京太郎の雀力が2あがりました
最終更新:2013年10月20日 16:41