中学二年――7月

【中学二年 ―― 7月】

京太郎「(まったく…レジェンドの所為で酷い目にあったな…)」

京太郎「(結局、憧はアレから不機嫌になって殆ど口聞いてくれなかったし…)」

京太郎「(ようやく口聞いてくれるようになったら消毒って言いながらレジェンドと同じ場所さわり始めるし…)」

京太郎「(幾ら幼馴染だって言っても内股ベタベタ触られたら恥ずかしいっての…)」カァァ

京太郎「(…正直、勃起を抑えるので精一杯だったって…)」ハァ

京太郎「(それなのに耳元で『可愛い』とか『もっと声聞かせて』ささやいてくるし…あぁ…もう…)」

京太郎「(なんかあいつ最近、妙にエロくないか…?)」

京太郎「(…まぁ…その後、顔真っ赤にしてたから…本人の意思じゃなかったと思おう)」

京太郎「(それよりも今日は松実館でアルバイトだし…そろそろ出るか)」





【松実館――夕方】

京太郎「うー…っくぅ…!」

京太郎「(今日も一日終わったぁぁ…)」

京太郎「(しかし…接客ってのも結構楽しいもんだな)」

京太郎「(直接お礼を言われる立場っていうのはそのままモチベーションにつながるし)」

京太郎「(まぁ、その分嫌なお客がいた時はやる気がゴリゴリ減るんだけどさ)」

京太郎「(その辺、松実館はあんまり心配ないのが救いかな)」

京太郎「(来るのはリピーターのお客が多くて感じの良い人も多いし)」

京太郎「(新規さんも多い時は多いけど、口コミが中心な所為か、良い人ばかりで…)」

京太郎「(まぁ、たまに酔っ払ったら態度が変わる人もいるけどさ)」

「よう。ねーちゃん、この夏場に熱い格好してるじゃねぇか」

宥「ふぇっ…」

京太郎「(そう例えばあんな風に…って…えぇ!?)」








「なぁ、その格好で暑くねぇのか??」

「まさかぁ。だって見てるだけでも暑苦しいんだぜ」

「そのまんまじゃ辛いだろ?ねーちゃんプロポーションも良さそうだし…脱いでくれよ」

宥「あの…、えっと…」アタフタ

「あれ?出来ねぇってのか?」

「あんた旅館の娘なんだろ?」

「俺たちゃ客だぞ客」

宥「あ…あの…そ、それは…」ワタワタ

「しっかたねぇ。脱がすか」

宥「ふぇっ!?」ビクビク

「そうだな、嬢ちゃんがしてくれねぇなら俺達でやるしかないよな」ゲスガオ

「大丈夫だってやさしくしてやるから」ゲスゲス

京太郎「(っ…!)」

>>+2
00~50 お客様、当旅館ではそのようなサービスは行っておりません
51~99 お客様、少々、飲み過ぎではないでしょうか?



































>>お客様、少々、飲み過ぎではないでしょうか?

京太郎「…お客様、少々、飲み過ぎではないでしょうか?」スッ

宥「あ…須賀君…」

「あ…?なんだアンタ」

京太郎「当旅館でアルバイトをしております須賀と申します」

「んで…その須賀がどうしたって言うんだ?」

京太郎「いえ、僭越ながら飲み過ぎておられるようなので…一言」

「んんん?飲み過ぎ?」

京太郎「えぇ。だって…そうでしょう?」

京太郎「こんな夏場に厚着した女性がいる訳ないのですから」

「…言われてみればそうだな」

「…幾ら冷房効いてるって言っても…あんな真冬みたいな格好はねぇよなぁ…」

「んだんだ…」

京太郎「見間違えたのでしょう。お酒が入っている時にはよくある事ですよ」

「ん…そうかも…な」

「確かに…料理が旨くってついつい宴会場で飲み過ぎたし…」

京太郎「ありがとうございます。料理長の方にもお伝えさせて頂きます」

京太郎「それで…お客様たちのお部屋はどちらでしょうか?宜しければお送りしますよ」

「んやぁ…大丈夫らいじょうぶ…」

「俺たちゃ大丈夫だからさ…」

「嬢ちゃん、悪かったな…」フラァ







京太郎「…ふぅ」

京太郎「(…思ったより物分かりの良い人たちで助かったああああああ!)」

京太郎「(あのままごねられたらバイトの身じゃ宥さん連れて逃げ出すしか出来ないし…)」

京太郎「(一介のバイトじゃ責任取れるかビクビクもんだったけど…)」

京太郎「(問題になる前にいなくなってくれてよかった…本当に良かった…)」ハァ

宥「あの…す、須賀君…」

京太郎「あ…宥さん。無事でしたか?」

宥「う、うん。私は大丈夫。あの…あ、ありがとう」

京太郎「いえいえ、当然の事をしたまでですよ」

宥「でも…と、とっても格好良かったよ」パァ

宥「まるでヒーローみたいに…綺麗に私の事助けてくれて…」ニコ

京太郎「…そんな持ち上げすぎですよ」





京太郎「それに…まぁ、約束しましたから」

宥「…約束?」

京太郎「えぇ。宥さんが困っている時は必ず助けるって」

宥「あ…っ」

京太郎「それを果たしただけですし…そもそも前回、俺は憧の件でお世話になってますし」

京太郎「その御礼を兼ねてってだけですから、持ち上げられても恥ずかしいです」

宥「…ふふ」

京太郎「ん?」

宥「あ…ごめんね。なんだか…とっても嬉しくて」

京太郎「嬉しい?」

宥「うん。まさか…本当に助けてもらえるなんて思っていなかったから」

宥「勿論…期待してなかったとかそういうんじゃなくて…」」

宥「ただ…私も友達って思ってもらえているのかなって…そう聞きたかっただけだったの…」

宥「でも…こんなに格好よく約束護ってくれて…」

宥「…ありがとう、須賀君。私…とっても暖かくて…嬉しい」ニコ

京太郎「…そうですか。それなら良かったです」カァァ

京太郎「そ、それじゃ…俺、まだ仕事が残ってますんで…」

宥「あ…そう…なんだ」シュン

宥「あ、じゃあ、今度は私の方からお礼をするね」

京太郎「いや…でも…」

宥「良いから…私がしてあげたいの。だから…受け取って欲しいな」ジィ

京太郎「…わ、分かりました。では…また今度」

宥「うん。またこんど…楽しみに待っててね…」ニコー










【System】
松実宥の思い出が7になりました
松実宥の好感度が9あがりました
松実宥の現在の好感度は43です

須賀京太郎の男気が6あがりました(レジェンド分含め)
最終更新:2013年10月20日 16:28