帝国が支配している、大陸と呼ぶには非常に小さな島国。
この世界には其々法術、魔術、呪術を重んじる大陸が三つあり、法術と魔術の大陸は比較的大きく、互いに敵対している。
帝王大陸は呪術国家であり、二大陸から離れた位置にぽつんと存在する。
この島を支配する軍事大国。国民は外壁に囲まれ外の世界を知らされず、平和に暮らしている。
選ばれた者のみが帝国軍兵士となり、国の為訓練に明け暮れ、外部の治安維持に勤める。
死霊術の術式を独占しており、ネクロマンサー協会という組合を設立、運営させている。
秘密主義で、国への出入りには綿密な検査と手続きが必須。
国の上層部は他大陸の存在をおぼろげながらに知っており、いずれ支配下に置きたいと考えているが・・・。
国壁と外部を隔てる南門。帝都の外にしては比較的賑やかな町と隣接している。
門近くにはネクロマンサー協会の支部があり、フリーのネクロマンサーも此処で仕事を斡旋してもらえる。
帝国南は海沿い。小さな港町や砂浜がある。
昔は凶悪な海賊軍が猛威を奮っていたらしいが、現在は壊滅し、時折小規模の海賊団が姿を現す様だ。
国の東門。帝国東は小さな村が点々とあり、奥は古い森が残るのみ。この門にも小さなネクロマンサー協会支部が隣接している。
どの国門にも協会支部はあり、フリーのネクロマンサーの監視も兼ねている。
数年前、キメラ大量発生事件の発端となった森。奥地には地下遺跡がある。
国の北門。帝国北は常に紛争が絶えない危険区域となっており、門は帝国軍以外には閉ざされている。
門近くには矢張り協会支部があるものの、出される依頼は命を天秤に賭けるものばかりだ。
荒れた乾燥地帯。落ちぶれた者達の根城となっている。
情報屋の集う、煤けた地下バーがある。
巨大な菌類が蔓延る森。ただの小さな森だったが、近隣の紛争に新型兵器の実験が行われ、その影響で森の菌が異常発達した。
国の西門。鉄道乗車駅がある。乗降の際のチェックは非常に厳しい。
協会支部もあるが、仕事の斡旋以上に監視目的の意味合いが強い。
シェオル山脈の間を鉄道が走っている。雪国側と帝国側を繋ぐ唯一の交通機関。
死の谷(正式名称ゲヘナ峡谷)と呼ばれる深い谷底にある。
悪霊となりかけていた死者達が、和やかな生を全うする為暮らしている特別な町。
険しい峡谷によって帝国の直接的支配を逃れている自治区。外部とは汽車以外の交通手段が無い。
気候が厳しく、民は細々と日々の暮らしを送っている。民は古い神を信仰しており、教会が多い。
帝国無許可のネクロマンサー養成所がある。帝国の支配から完全に独立しようと反旗を翻す機会を窺っている。