ネクロマンサー協会

成り立ち

 ネクロマンサー・・・つまり死霊術師とは、忌み嫌われやすい存在であり、帝国外部での鼻つまみ者であった。

 実際野党と変わらぬ行為を働く者や、力のみを求め禁術に手を出す者、私欲の為に他者の死体を漁る様な者ばかり・・・

 そんな彼らを管理下に置き、一定の権利を保護する代わり、国の為に従事させる為の組織、それが協会の発端だった。

 何故彼らを駆逐せず、保護するのか?それは、死霊術という闇の呪術が、軍事大国の帝国にとって魅力的だったからだ。

 現在、ネクロマンサー協会は帝都のあちこちに支部が存在し、本部は帝国軍基地の4分の1を敷地としている。

 帝国軍地下の共同研究施設も巨大なものとなっている様だ。

 帝国は彼らを囲い、その研究の援助には惜しみがない。代わりに外部への術式の持ち出しは堅く禁じている。

 

決まり事

 この職は非常に取り決めが多い。己に関わる項目に目を通しておけば十分だろう。

 

 協会公認フリーネクロマンサーにおいて

  • フリーとなるにあたり、必ず協会本部の許可証と指輪を得、名簿に名を登録する事。
  • 指輪は公認を表すものであり、決して外してはならない。(外すと罰則があるだろう)
  • 人里にアンデッドを連れて入ってはならない。
  • 帝国内で行動する際は、常に見張りの兵が付く。
  • 各地の協会支部で仕事の斡旋を受ける事が出来る。(支部は持ち込まれる依頼で仕事には困らない)
  • 個人で仕事を請け負う場合、自分に相応しい物かよく考える事。
  • 帝都外部での仕事が中心となるだろうが、協会で身の安全は保障しない。
  • 協会の名を落とす様な行動をしてはならない。それが何であれ、粛清者が君を追う事だろう。

 

 協会所属ネクロマンサーにおいて

  • 支給された公認を表す指輪を必ず着けること。
  • 仕事の依頼は帝国軍、協会を通じて指令が来る。主に団体行動となる。個人で仕事は請け負わぬ事。
  • 使役ゾンビは、帝国が定めた指定墓地から(罪人と遺体提供者のみが眠る巨大墓地が学院に隣接している)のみ呼び出せる。
  • 使役ゾンビは役目を終え次第、巨大墓地隣の指定の場において土に還す事。
  • 訳あって出先でアンデッドを呼び出す/土に還す必要があった場合、後で詳細を書いた報告書を提出する事。
  • 人里にアンデッドを連れて入ってはならない。
  • 教会内研究施設、共同研究施設で行われている研究内容を口外してはならない。
  • 独断で人格を有するアンデッドを呼び出してはならない。

 

 協会幹部~上位のネクロマンサーにおいて

  • 支給された公認を表す指輪を必ず着けること。
  • 人里にアンデッドを連れて入ってはならない。
  • 教会内研究施設、共同研究施設で行われている研究内容を口外してはならない。
  • (幹部)独断で人格を有するアンデッドを呼び出してはならない。必ず上位層からの許可を得ること。
  • 私欲、私情の絡む者を呼び出してはならない。

 

 協会最高位のネクロマンサーにおいて

  • 人里にアンデッドを連れて入ってはならない。
  • 教会内研究施設、共同研究施設で行われている研究内容を口外してはならない。
  • 著しく私欲、私情の絡む者を呼び出すならない。
  • ラーバリスの存在を口外してはならない。

 

 元ネクロマンサーにおいて

  • 他者に術式を伝授してはならない。
  • 辞職は協会支部を通す事。
  • 辞職した者にも指輪が渡される。常に身に着ける事。一定距離離れると本部に信号が送られる。
  • 指輪は呪力探知機である。死霊術を行使した場合、本部に信号が送られる。どちらの場合も君は兵士に囲まれるだろう。

 

 ※協会所属ネクロマンサーに院生を含む。又、幹部に学院教員を含む。

 

 

本部の塔

 

   1F・・・死者を弔う聖堂。多くの死者が再度蘇り、また還っていくこの協会で、祈りを捧げる場。

       神父が留守の事が多く、助司祭が墓地での弔い、聖堂での祈りをを行っている。

       死霊術学院にも聖堂はあるが、あちらは主に新入生の洗礼の儀用であり、此方の方が立派。

       数年前に院生、弟子の出入りが一度禁じられたが、現在は聖堂と2Fまでの立ち入りを許されている。

       東に修道者達の間、西に各ネクロマンサーの動きを見張る管理室があり、

       室内は支給の指輪とリンクする宝玉で埋め尽くされている。

       責任者数名とアンデッド達が管理しており、違反があると帝都の兵士や本部の粛清者に連絡が入る。

 

   2~3F・・・書館となっている。古い文字で書かれた文献、専門書、曰く付き書籍の他、

         意外と古い童話や絵本も揃っている。塔外持ち出し禁書が多い。

 

   4~5F・・・幹部、学院教授の個室。個室には研究の出来るデスクと本棚、簡単な実験用具、

         外部連絡用魔法石、寝泊り用の寝具等。大掛かりな研究は軍の共同研究施設で行う。

 

   6~7F・・・6Fは上位、7Fは最上位ネクロマンサーの個室。内装は4~5Fと大差無いがやや広く、実験も行いやすい。

         他、7Fには中規模の会議室があり、協会長、副協会長の部屋もこの階にある。

 

   8F・・・見晴らしのいい会議場。柱と屋根と長机。

 

   B1~2F・・・協会専用の研究室がある。通称地下研。軍共同の研究施設に持ち込む前段階の研究はここで行われる。

          B1Fには研究班が泊まり込む為の寝台が置かれた部屋もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終更新:2016年02月03日 04:39