ネクロマンサー・・・つまり死霊術師とは、忌み嫌われやすい存在であり、帝国外部での鼻つまみ者であった。
実際野党と変わらぬ行為を働く者や、力のみを求め禁術に手を出す者、私欲の為に他者の死体を漁る様な者ばかり・・・
そんな彼らを管理下に置き、一定の権利を保護する代わり、国の為に従事させる為の組織、それが協会の発端だった。
何故彼らを駆逐せず、保護するのか?それは、死霊術という闇の呪術が、軍事大国の帝国にとって魅力的だったからだ。
現在、ネクロマンサー協会は帝都のあちこちに支部が存在し、本部は帝国軍基地の4分の1を敷地としている。
帝国軍地下の共同研究施設も巨大なものとなっている様だ。
帝国は彼らを囲い、その研究の援助には惜しみがない。代わりに外部への術式の持ち出しは堅く禁じている。
この職は非常に取り決めが多い。己に関わる項目に目を通しておけば十分だろう。
協会公認フリーネクロマンサーにおいて
協会所属ネクロマンサーにおいて
協会幹部~上位のネクロマンサーにおいて
協会最高位のネクロマンサーにおいて
元ネクロマンサーにおいて
※協会所属ネクロマンサーに院生を含む。又、幹部に学院教員を含む。
1F・・・死者を弔う聖堂。多くの死者が再度蘇り、また還っていくこの協会で、祈りを捧げる場。
神父が留守の事が多く、助司祭が墓地での弔い、聖堂での祈りをを行っている。
死霊術学院にも聖堂はあるが、あちらは主に新入生の洗礼の儀用であり、此方の方が立派。
数年前に院生、弟子の出入りが一度禁じられたが、現在は聖堂と2Fまでの立ち入りを許されている。
東に修道者達の間、西に各ネクロマンサーの動きを見張る管理室があり、
室内は支給の指輪とリンクする宝玉で埋め尽くされている。
責任者数名とアンデッド達が管理しており、違反があると帝都の兵士や本部の粛清者に連絡が入る。
2~3F・・・書館となっている。古い文字で書かれた文献、専門書、曰く付き書籍の他、
意外と古い童話や絵本も揃っている。塔外持ち出し禁書が多い。
4~5F・・・幹部、学院教授の個室。個室には研究の出来るデスクと本棚、簡単な実験用具、
外部連絡用魔法石、寝泊り用の寝具等。大掛かりな研究は軍の共同研究施設で行う。
6~7F・・・6Fは上位、7Fは最上位ネクロマンサーの個室。内装は4~5Fと大差無いがやや広く、実験も行いやすい。
他、7Fには中規模の会議室があり、協会長、副協会長の部屋もこの階にある。
8F・・・見晴らしのいい会議場。柱と屋根と長机。
B1~2F・・・協会専用の研究室がある。通称地下研。軍共同の研究施設に持ち込む前段階の研究はここで行われる。
B1Fには研究班が泊まり込む為の寝台が置かれた部屋もある。