用語辞典

あ行

【アンデッド】 生ける死者、死霊全般を指す。現世に強い恨みや忘れ物を残した魂がアンデッドとして自然発生する他、そんな魂を使って人工的に造られる場合もある。

か行

カースリング】 協会公認ネクロマンサーに支給される、小さな魔石が付いた指輪。必ず身に付けなければならない。協会支部で依頼を受ける際に見せる必要がある。また外して一定距離離れると、本部の監視室に信号が送られる。そのネクロマンサーは帝都内では兵士に囲まれ、国壁外では粛清者に追われる。紫と黒があり、紫は一般のネクロマンサーと死霊術学院生、黒は辞職したネクロマンサー用。黒は外した時他、死霊術を使うと反応し、やはり罪に問われる事となる。厳しい規則だが、荒地で盗品の指輪が流通していたり、解呪する術が売買されていたり等、抜け穴もある。

【キメラ】 合成獣。多様な動物が合成された魔物。野生化しているが、元は人工的に造られたもの。

【キメラ事件】 数年前、キメラが突如出現・大発生し、人のみを襲い村を滅ぼす等の大きな被害が出た。これが後にキメラ事件と呼ばれる。帝国は発生源を特定しネクロマンサー協会からリオ・ウィルセフトを派遣、発生源は潰された。残りのキメラは、動きの統一性はなくなったものの野生化、徐々に分布区域を広げており、小さな被害が相次いでいる。

【教会所属ネクロマンサー】 教会本部のある帝都にて、帝国軍と共に帝国の為に従事するネクロマンサー。帝国の指定墓地から大量の使役用ゾンビを造り出し、汚染された土壌の整備や危険区域の調査に当たったり、軍用ゾンビの実用化を目指して実験に取り組んだり等、地道な仕事が多い。

【軍用改造ゾンビ】 地下の研究施設で、帝国軍がネクロマンサー協会上層部の人間と共に、実用化に向けて実験を重ねている屍の戦士。ガードナー、バーサーカー等、特化した能力によりコードネームが付けられている。幹部内では部分的にキメラを使っているという噂がある。トップクラスの軍事機密だが、被験体が1匹人格を入れて目覚めさせられ逃げ出したとの報告もある。

【ゴースト】 肉体の無いアンデッド。

国壁】 帝都と外部を隔てる、高く厚い壁。東西南北に門があり、門にはネクロマンサー協会支部が隣接している。

【古代魔法】 現代では使い手が居なくなった、強力な魔法。天候を操り、空をも飛べたという。記録や文献のみが残っており、魔術師達はそれらを解読、現代の術師のレベルに応用し使用している。古代魔法が使えなくなった原因として、人間の自然崇拝が薄れたからという説がある。

さ行

【使役用ゾンビ】 使役する為だけに、仮初の魂を宿し呼び出した、人格の無いゾンビ。喋れず、運動能力も低い。知能も無く、マスターの念じる通り、もしくは命令通りに動く。マスターから距離が遠い程、念は届かなくなり、事前に指定された単純な命令に従うのみとなる。正式なネクロマンサーは、使役後彼らを必ず土に還すという取り決めがある。

【粛清者】 

【死霊術】 生者が死者を再び動かす呪術。術者の念の力を使う。死者に仮初めの魂を与え己の念で操ったり、霊魂を入れ人格を与えて蘇らせたり出来る。死者の近くに本人の魂が残留していた場合、生前と同じ人格を宿したゾンビを造り出す事も出来る。又、仮死状態の生物から生霊を取り出す禁術も存在する。帝国が開発に最も力を注ぎ、国外に漏れ出さないよう警戒している術。

死霊術学院】 教会公認の、帝国に従事するネクロマンサーを育てる学院。年齢問わず、素質の見込まれる者、優秀だと判断された者は門を潜る資格がある。入学届はネクロマンサー協会支部から出す事が出来る。

【呪術具】 死霊術に必要な念の力を増幅、補助する為に用いる魔具。呪術の力を帯びた装飾品やネクロノミコン等。文様もその一例で、タトゥーとして身に彫りこむ場合もある。

【ゾンビ】 肉体の残るアンデッド。

【ゾンビ兵】 帝国軍とネクロマンサー協会が同時開発した軍用ゾンビ。使役用ゾンビが武装した簡素なものだが、死を恐れず向かっていく為、人の兵士とは違った作戦を施行出来る。尚、ゴーストの方は人間の兵が目視出来ず、術者が操りやすい分反乱の可能性を潰す為、開発は禁止されている。

た行

【帝王大陸】 この世界には小さな島が点在しており、帝王大陸はその内のひとつである。大陸を支配する帝国が中央に位置し、周囲の村々は主に貧困、内戦状態にある。北西の雪国のみ、峡谷と深い森により交通手段が限られ、帝国の影響をあまり受けていない。

【帝国】 小さなこの島で他に並ぶ国のない大国。それ故『帝国』そのものが国の名として通っている。秘密主義を徹底しており、国民の満足度は程よく保たれている。

【帝国軍】 

【帝都】 8角形の城壁で囲まれた城壁都市。城壁は国壁と言われている。仰々しい城を囲むのは石畳の清潔な街並み。軍事施設は城の奥側に位置し、正面からは見えない。人口が多く、商業、工業が盛ん。

【闘技場】 帝都城が城内に建設した、帝国軍の戦闘訓練の為の施設。時に兵士達の闘技会が開かれ、町の住人が観戦を許可される事もある。実はゾンビ兵の実験場も兼ねているらしく、時折暗にゾンビ兵を使った実戦観測が行われているらしい。

【ダンテ・エスコ】 革命家。帝都出身でありながら、初めて帝国の方針を糾弾した人間。元軍人であり、帝国の犠牲者となった友人をシンボルに掲げ、帝国内外で革命を訴えた。当時耳を貸す者は誰一人居なかったが、その存在は記憶として残る事となる。彼は帝国に迎えられ、群衆の前で大臣から許しを得た。その後、彼を見た者は居ない。

な行

【ネクロノミコン】 死霊術についての原理が書かれた本。様々なランクが存在し、低ランクの量産品は死霊術学院の教科書にもなっている。ランクに応じた呪術の力を帯びており、呪術具としても機能する。

【ネクロマンサー】 死霊術師。死者を呪術で傀儡化する事を生業とする者を一般的にそう呼ぶ。自然発生したアンデッドを使役する者もネクロマンサーと呼ばれるが、此方は存在自体が稀である。

ネクロマンサー協会】 昔、帝国が島中のネクロマンサー達を統一し組織化したもの。帝国軍基地の隣に敷地が設けられ、本部の塔、帝国指定墓地、新しいネクロマンサーを育てる死霊術学院がある。一般とのトラブルを考慮した取り決めが多く、中でも死者を人里に連れて入る事は許されない。帝王大陸全てのネクロマンサーは、死霊術学院を卒業し、協会にが配布する指輪を身に付けていなければ不法者とされる。

【ネクロマンシー】 死霊術の項参照。

は行

【パートナーのアンデッド】 ネクロマンサーと常に行動を共にする、意思を有したアンデッドの事。一定の力を持つフリーのネクロマンサーや粛清者は、パートナーを持つ事が多い。前者は仕事の際に使役ゾンビより使える為、後者は不正なネクロマンサーを追い、仕留めなければならない為。しかし一旦完全に土へ還したアンデッドと同じものを再度呼び出す事は殆ど不可能と言ってよく、パートナーを持ったネクロマンサーは町へ入る事が難しくなる。

【人狩り】 帝国が国壁北側の地で定期的に行っている惨殺行為。ネクロマンサー協会と帝国軍がゾンビ兵の実験に用いる被検体を効率的に確保するため村々を襲うもの。この行為は、志願兵ではなく徴兵し隔離した格下の兵士を使って行い、外側からは内戦の一部と同じ様に見せている。

【不死者解放結社】

【不正ネクロマンサー】 協会公認ではない全てのネクロマンサーを指す。協会の許可を得ずフリーとして活動しているネクロマンサー、又は資料術師学院以外の出の者。前者は協会に属する様強制され、反抗すれば粛清、後者は即粛清される。

【フリーのネクロマンサー】 主に国壁の外にて、個人で仕事を請け負うネクロマンサー。各地の協会支部で仕事を斡旋して貰える。フリーとなる為には協会の許可を貰い、名簿に名を登録する必要がある。協会非公認の者は、協会に背いたとして粛清者に追われる身となる。

ま行

【マザー】 キメラ事件の原因となっていた巨大なキメラ。ユギスの遺跡の最奥で、奇怪な部品に繋がれキメラを次々と量産していた。大きな子宮にも似た肉塊から様々な動物の部位が生え、大きな鉤爪の付いた触手、突き出た脳みそと目玉、強い再生能力を持っている。背後には鉄製の頑丈な扉があり、それを守っているかの様にも見えた。『マザー』の名はリオが呼んだもの。彼女の協力の元、エデアの犠牲と引き換えに討伐された。

【魔術】 元素の力を操る術。魔法とも言う。空気中から火や水、電気、風等を起こす事が出来る。素質のある者にしか使えない。この世界では強い素質を持つ者が生まれにくくなってきており、現代の魔法は、使い手の失われた古代魔法を現在の魔術師達が使えるレベルで読み解いた簡素なものである。武器に宿したり、死霊術と掛け合わせたり、補佐的に使われることが多い。

【見習いネクロマンサー】 死霊術学院在校生の事、もしくはネクロマンサー協会幹部の弟子。彼らは立会人の元、帝国指定の墓地から使役用ゾンビしか呼び出してはならない。ゴーストは監視が難しく、意思を有するアンデッドは召喚が困難な上、成功しても当人や周囲に危険が及ぶ可能性が高い為だ。

や行

【ユギスの森】 帝国の東に位置するキメラの最初の発生源。奥にはユギスの遺跡と呼ばれる巨大石柱に守られた古いカタコンベがある。

ら行

ラーバリス】 生ける死者達がひっそりと暮らす鎮魂の町。死の谷と呼ばれる、険しい山岳地帯に囲まれた深い谷底に位置する。その存在は協会上層部の人間のみ知り得る。住民は皆、惨たらしい生を送り悪霊となりかけていた者達。この町はそんな魂を静かに呼び寄せ、彼らに気の済むまで平穏な暮らしを提供している。昔、旅の賢者が悪霊の発生を抑制する為、礎を築いたと言われている。

【ルース】 帝王大陸の通貨の単位。金属ではなく様々な色の原石を磨き加工したもの。

わ行