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OTOKOの戦い ◆kILLDDjsLY


 「ひいいいい……俺がこんなことに……」

 男。というよりその生物はホテルのロビーで怯えていた。
 バトルロワイヤルという異常な事態に巻き込まれた一体の心太は恐怖していた。
 元毛狩り隊Aブロック隊長『ところ天の助』である。
 彼は先日、ボーボボたちと共に軍艦を倒したら、また捨てられ、スーパーマーケットでの生活に逆戻りになった。
 そして、つい此間、とある男に購入されたのだが、それがまた地獄であった。

「『キャプテン石田』の野郎……火星侵略の次はこんなところに送り出しやがって!!!」

 怯えていたと思ったら、急に怒り出した。
 若干、情緒不安定にも見えるが、そういう彼が世界の住人だからである。

 その時である。
 背後から足音が聞こえてきた。

「うぬも参加者のようだな」

 野太い声で尋ねられた。
 天の助は恐る恐る後ろを振り向いた。

 デカい。
 ただ単純にデカい。
 筋肉とかすごくて、存在感&威圧感がとんでもない。

 そう、拳王・ラオウである。

「ち、違います! ほら、俺ただの心太だし!!」
「……では、貴様の横にある『それ』はなんだ?」
「こ、これは……」

 ラオウは天の助の横のデイパックを指さした。
 それはもちろん、天の助のデイバックである。
 そして、再びラオウは野太い声で天の助に尋ねた。

「答えよ!!!」
「ひぃぃぃぃ……お、俺の支給品です」

 天の助は正直に答えた。
 そうすれば、もしかしたら助かるかもしれない。
 しかし、嫌な予感しかしなかった。

「ふふふふふ、はははは………!! うぬはこのラオウを愚弄するつもりか!!!」

 鬼の形相ようなを露わにするラオウ。
 そして、ラオウの剛拳が天の助に向って振るわれたのだ!!

「いてぇええ。超いてぇ!! 折れた確実に骨折れたから!!」
「うぬのようなところ天がおるか」

 あまりの痛みに悶絶し、その場を転がる天の助。
 ラオウはそんな天の助を見下し、告げる。

「うぬの秘孔新血愁を突いた、うぬは三日後に全身から血を噴出し死ぬ。
 その三日の間に………」



 パァ――――――ン!!



「何!?」

 三日と持たず、天の助の身体は一秒で破裂した。
 ところてんと人間とでは恐らく秘孔の効果が違ったのだろう。


【ところ天の助@ボボボーボ・ボーボボ  死亡】


これにはさすがのラオウも驚いた。
 秘孔がこれほど効くとは思っていなかったからである。

「そこにいるもの出てこい!」

 ラオウが不意に叫んだ。
 すると一人の男が物陰から出てきた。

 ネクタイをシャツのポケットの中にいれた男。
 しかし、ラオウには分かった、その男は紛れもなく強い。

「今のは新手のノイズかと思ったが、違ったのか……」
「……うぬは参加者のようだな」
「ああ、そうだッ!」

 男の名は『風鳴弦十郎』ッ!
 特異災害対策機動部二課を率いてッ! 人類守護のため日夜戦い続けている屈強な司令官だッ!

「アンタは見たところによると……このバトルロワイアルとやらに乗っているな?」
「そうだ……!!」
「なら、悪いが倒させてもらうッ!!」
「ふはは、この拳王を倒すだと? 笑わせるな!!!」

 弦十郎は構える。
 その構えは流派は拳法のように分からないが、相当鍛えているとラオウは見た。

「むううん!!」

 ほぼ無造作とも思えるほどノーモーションでラオウの右手から闘気が放たれた。
 所謂、北斗剛掌波。ラオウの持つ技の一つである。
 その放たれた闘気により、ロビー内の物が乱れ飛んでいく。
 しかし……

「ハァッ!!!」

 弦十郎はラオウが放った北斗剛掌波をかき消した。
 そう、これは『発勁』と呼ばれる弦十郎が使う正体不明の拳法の一つであるッ!

「うぬ、今……何をした?」
「簡単なことよッ!! お前の闘気(オーラ)を俺の発勁で打ち消したッ!!」
「そうか!」

 さも当然のように答える弦十郎。
 それと同時にラオウの懐に入り込むために接近する。
 しかし、ラオウのガードは堅い。

 生半可な攻撃では傷一つつかない。
 それどころか夢想陰殺によるカウンターが飛んでくるのだ。

「おりゃ!!」
「ちッ!」

 ラオウの剛拳を、弦十郎は真正面から受け止める。
 その勢いを利用して、ラオウから距離を取る。

「なら、こうするまでよッ!!」

 弦十郎は床を震脚の要領で畳返しのように捲り上げた。
 そして、浮かせた崩れた床の瓦礫を蹴り飛ばす。
 寸分の狂いもなく、ラオウの身体に飛んでいく。

「ちっ、小細工を!」

 それを寸での所でラオウは躱した。

「うおりゃッ!!」

 その礫にラオウは気を取られた一瞬を、弦十郎は見逃さなかった。
 弦十郎の……ラオウにも勝るとも劣らない剛の拳がラオウに当たった。

「貴様、一体その拳を覚えた!?」
「飯食って映画見て寝るッ! 男の鍛錬は、そいつで十分よッ!!」
「嘘を憑けい!!!」


 だが、次の瞬間。


「ぬ!?」
「何ッ!?」

 彼らがいたホテルは倒壊した。
 二人の戦いはそれほど激しかったのだ。

 なんというか、この程度の衝撃に耐えきれないホテルがなんもかんも悪い。


 ◆ ◇ ◆

「この拳王にダメージを与えるとは……!!」

 ホテル跡地の東側にラオウはいた。
 辛うじてホテルの倒壊から脱出していたのだ。
 しかし、ラオウの中に確かな高揚感があった。

 ラオウは名簿を見たのだ。そこで二つの名前を見つけた。

 『トキ』と『ケンシロウ』。
 この二人は確実に自分の前に立ちふさがるであろう。
 そして、先ほどの男も確実に生きているはずと考えた。

 そこでラオウは思った。

(これは天がこの俺に試練を与えたということか!! 面白い!!
 トキ、ケンシロウ。そして、あの男を倒し、この殺し合いを勝ち抜いた先に俺は天を掴むのだ!!) 

 拳王は歩いていく。
 ただ己が野望を胸にして……

【F-7/ホテル跡地東側/一日目-深夜】
【ラオウ@北斗の拳】
 [衣装]:普段着
 [状態]:少々のダメージ(特に意味はない)
 [装備]:なし
 [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
 [思考・行動]
  基本方針:優勝を目指す
  1:ケンシロウ、トキ、謎の拳法を使う男(風鳴弦十郎)を倒す
[備考]
 ※参戦時期は不明。
 ※ジャギのことはすっかり忘れています。



「なんつう、化け物だよ、全く」

 ラオウが歩き出した数分後だった。
 ホテルの瓦礫の下から弦十郎はほぼ無傷状態で出てきた。
 鍛え抜かれた大人の身体にはホテルの倒壊くらいでは傷つかないのだ

「とりあえず、だ。まずは……」

 名簿を見た限り、知り合いは『雪音クリス』だけだった。
 彼女の性格からして、このような殺し合い乗るような娘ではない。
 しかし、彼女は保護対象である。早急に合流しなければならない。

 弦十郎は他にも決めていた。
 殺し合いに乗っていないものも保護し、乗っているものは倒す。 
 そして、この殺し合いからの脱出であるッ!

「さて。行こうかッ!」

 やることは少々多い。
 しかし、やり遂げると決めた。



 ……そんな弦十郎の頭上には、北斗七星が妖しく輝いていた。

【F-7/ホテル跡地北側/一日目-深夜】
【風鳴弦十郎@戦姫絶唱シンフォギア】
 [衣装]:普段着
 [状態]:少々のダメージ(特に意味はない)
 [装備]:なし
 [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~3
 [思考・行動]
  基本方針:殺し合いに乗っていないものを保護し、脱出を目指すッ!
  1:クリスとの合流ッ!
  2:ラオウ及び殺し合いに乗ったものを倒すッ!
[備考]
 ※参戦時期最終回後
 ※天の助を新型のノイズだと考えています。


[全体の備考]
 ※F-7のホテルは倒壊しました。
 ※F-7のホテル跡地に天の助の基本支給品一式、ランダム支給品1~3が埋まっています。



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