「ギラギラ蠢く絶望の闇! キュアランスロット!」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

ギラギラ蠢く絶望の闇! キュアランスロット!」(2013/09/11 (水) 10:24:25) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

***ギラギラ蠢く絶望の闇! キュアランスロット!  ◆.2jkYHOMqY  闇よりも暗い漆黒の―― 影よりも昏い暗黒の―― 理性無き狂戦士、バーサーカー。 その脳裏にはただ一つの命令(オーダー)のみが存在する。 見敵必殺(サーチ・アンド・デストロイ)。 見敵必殺。見敵必殺。 強制された戦いに疑問などない。 何故ならバーサーカーは既にしてただの剣、破壊という名の剣。 心無く涙も無い、ただの恐ろしい暴風にしか過ぎないのだから。 しかし、闘争本能に支配されたバーサーカーの中に唯一、鮮烈に残る黄金の輝き、 「……er……」 【アレ】だけは忘れられない。 故にバーサーカーは前進する。 目に映る全てを壊して崩して潰して砕いて殺し尽くすだけ。 あの目も眩む輝きを、底なしの虚無へと叩き落とすために。 歩みは疾走となり、兜のスリットから殺意に塗れた眼光が炯々と煌めいている。 「あ、あの! 私星空みゆきです! あなたは」 バーサーカーは進路上に現れた一人の少女を障害と認識し、デイパックの中から一振りの日本刀を掴み引き抜く。 「■■■■■■■■■■■――!」 「え……きゃあっ!?」 少女はバーサーカーの気迫に押され、尻餅をつく。 それは幸運だった。おかげで首を刈り取るはずだったバーサーカーの一撃は空を切り、疾走の勢いのまま通り過ぎていったから。 しかし、それは命が助かったことを意味しない。 バーサーカーは急制動をかけ、再度少女へ襲いかかるべく振り向いていた。 地面を長く深く抉る擦過創からはゆらりと煙が立ち昇り、バーサーカーの脚力の凄まじさを物語っている。 「ま……待ってください、私は、」 「■■■■■■■■■■■――!」 当然、バーサーカーは少女の制止の言葉など聞きはしない。 少女の顔に浮かぶのは、困惑と恐怖と、そして決意。 少女――星空みゆきは、理不尽に蹂躙されるがままの弱者では、ない。 「あ、アカンベェじゃなくても……戦わなきゃ!」 一切の意思疎通を拒むバーサーカーの狂乱を前にすれば、説得や命乞いなど通じないと本能で理解できよう。 なおも向かってくるバーサーカーを明確な脅威と認識し、みゆきは懐から小さな化粧箱のようなものを取り出しつつ、叫んだ。 「プリキュア、スマイルチャージ!」 みゆきが手にしたパフを体の各所に触れさせる度、みゆきの体をピンクの光が包んでいく。 二つの三つ編みが長く伸びる髪の束となり、背に流れる。 光が晴れればそこにいるのはただの中学生ではなく、 「キラキラ輝く未来の光! キュアハッピー!」 伝説の戦士――プリキュア、キュアハッピーである。 キュアハッピーは、目前に迫ったバーサーカーに背中を見せず、逆に前へと踏み込む。 バーサーカーが振り下ろした刀は、キュアハッピーが頭上で交差させた両腕によって挟み止められた。 「■■■■■――!?」 「こん……のおおおおおぉぉっ!」 白刃取りした刀を大きく捻る。 すると日本刀はキュアハッピーとバーサーカー双方の保持力に引っぱられ、半ばから折れ飛んだ。 「ええ――いっ!」 キュアハッピーは無手となったバーサーカーの懐に潜り込み、強烈なボディブローを放つ。 体格では大きく勝るバーサーカーが紙人形のように吹き飛んでいく。 「■■■■■、――」 「今なら――気合だ気合だ気合だ気合だ……!」 距離が空いたと見るや、キュアハッピーはスマイルパクトに気合を込める。 満ち満ちたエネルギーはキュアハッピーの手の中でハート型に形成されていく。 なんとか起き上がったバーサーカーは、キュアハッピーが膨大なエネルギーを凝縮していることに気付く。 「プリキュア――ハッピーシャワァァァァァ!!」 かの聖剣を思わせる、聖なる輝きの奔流――バーサーカーの闘志が掻き立てられる。 本能の赴くまま、バーサーカーは迫り来る極光に自ら飛び込んでいく。 両腕に握るのは、先ほどへし折られたものと全く同一の日本刀。 バーサーカー自身の魔力でコーティングされ宝具としての属性を得たそれを、全力で極光へと叩きつけた。 振り抜く頃には柄しか残らない。刃は光に浄化され消えた。 しかし――極光もまた、僅かながらに削り取られている。 「■■■■■■■■■■――」 ならば――後は総力戦だ。 光が総身を呑み込むよりも早く、次の刀を取り出し放つ。 竜巻のような身のこなしで、刀を取り出しては振るい壊されては取り出す。 「そ、そんなっ――」 「■■■■■■■■■■――ッ!!」 触れるものすべてを切り裂く刃の渦は一瞬たりとも止まることなく極光を切り裂き続けた。 やがてキュアハッピーはエネルギー放出の限界を迎え、プリキュア・ハッピーシャワーの輝きは消えて失せる。 その一瞬の、全力の必殺技を放った後の一瞬の隙を、バーサーカーは見逃さなかった。 豪腕から投擲された刀は瞬時にキュアハッピーの腹部を貫いた。 「え、」 キュアハッピーが腹に生えた刀を不思議そうに見下ろし、次いでやってきた激痛に絶叫する前に―― バーサーカーが追撃の一打を放ち、キュアハッピーの首を今度こそ叩き落としていた。 宙を舞う少女の御首は未だ己に何が起こったのか認識できず、パチパチと瞬きをする。 倒れたキュアハッピー、星空みゆきの体からコロコロと滑り落ちるスマイルパクト。 足先に当たって止まったそれを、バーサーカーは拾い上げた。 「■■■■■■■■■■――」 無力な少女を英霊と渡り合う屈強な戦士へと変える魔術礼装――つまりは武器。 バーサーカーは、スマイルパクトをそう認識した。 握り締めた手の平からバーサーカーの宝具、【騎士は徒手にて死せず】がスマイルパクトを侵食し、紅い血管の如き魔力ラインが覆い尽くす。 更なる力を求め、バーサーカーはプリキュアの力をも我がものとした。 「……ar……er……ッ!」 たった今殺害した幼い少女の存在を即座に忘却し、、バーサーカーは奔る。 見敵必殺――輝きを求め荒れ狂う、一つの嵐となって。 &color(red){【星空みゆき@スマイルプリキュア   死亡】} 【G-7/市街地/一日目-深夜】 【バーサーカー@Fate/zero】  [状態]:ダメージ(小)  [装備]:千刀・ツルギ 980/1000@刀語、スマイルパクト@スマイルプリキュア  [道具]:基本支給品  [思考・行動]   基本方針:サーチ・アンド・デストロイ  [備考]   ※キュアハッピーに変身することで身体能力が向上し、キュアハッピーの必殺技が使用可能になります。   ※星空みゆきのデイパック(基本支給品+ランダム支給品1~3)はG-7路上に放置されています。 *時系列順で読む Back:[[]] Next:[[]] *投下順で読む Back:[[オープニング]] Next:[[日常×日常=非日常]] |GAME START|バーサーカー|:| |GAME START|&color(red){星空みゆき}|&color(red){GAME OVER}|
***ギラギラ蠢く絶望の闇! キュアランスロット!  ◆.2jkYHOMqY  闇よりも暗い漆黒の―― 影よりも昏い暗黒の―― 理性無き狂戦士、バーサーカー。 その脳裏にはただ一つの命令(オーダー)のみが存在する。 見敵必殺(サーチ・アンド・デストロイ)。 見敵必殺。見敵必殺。 強制された戦いに疑問などない。 何故ならバーサーカーは既にしてただの剣、破壊という名の剣。 心無く涙も無い、ただの恐ろしい暴風にしか過ぎないのだから。 しかし、闘争本能に支配されたバーサーカーの中に唯一、鮮烈に残る黄金の輝き、 「……er……」 【アレ】だけは忘れられない。 故にバーサーカーは前進する。 目に映る全てを壊して崩して潰して砕いて殺し尽くすだけ。 あの目も眩む輝きを、底なしの虚無へと叩き落とすために。 歩みは疾走となり、兜のスリットから殺意に塗れた眼光が炯々と煌めいている。 「あ、あの! 私星空みゆきです! あなたは」 バーサーカーは進路上に現れた一人の少女を障害と認識し、デイパックの中から一振りの日本刀を掴み引き抜く。 「■■■■■■■■■■■――!」 「え……きゃあっ!?」 少女はバーサーカーの気迫に押され、尻餅をつく。 それは幸運だった。おかげで首を刈り取るはずだったバーサーカーの一撃は空を切り、疾走の勢いのまま通り過ぎていったから。 しかし、それは命が助かったことを意味しない。 バーサーカーは急制動をかけ、再度少女へ襲いかかるべく振り向いていた。 地面を長く深く抉る擦過創からはゆらりと煙が立ち昇り、バーサーカーの脚力の凄まじさを物語っている。 「ま……待ってください、私は、」 「■■■■■■■■■■■――!」 当然、バーサーカーは少女の制止の言葉など聞きはしない。 少女の顔に浮かぶのは、困惑と恐怖と、そして決意。 少女――星空みゆきは、理不尽に蹂躙されるがままの弱者では、ない。 「あ、アカンベェじゃなくても……戦わなきゃ!」 一切の意思疎通を拒むバーサーカーの狂乱を前にすれば、説得や命乞いなど通じないと本能で理解できよう。 なおも向かってくるバーサーカーを明確な脅威と認識し、みゆきは懐から小さな化粧箱のようなものを取り出しつつ、叫んだ。 「プリキュア、スマイルチャージ!」 みゆきが手にしたパフを体の各所に触れさせる度、みゆきの体をピンクの光が包んでいく。 二つの三つ編みが長く伸びる髪の束となり、背に流れる。 光が晴れればそこにいるのはただの中学生ではなく、 「キラキラ輝く未来の光! キュアハッピー!」 伝説の戦士――プリキュア、キュアハッピーである。 キュアハッピーは、目前に迫ったバーサーカーに背中を見せず、逆に前へと踏み込む。 バーサーカーが振り下ろした刀は、キュアハッピーが頭上で交差させた両腕によって挟み止められた。 「■■■■■――!?」 「こん……のおおおおおぉぉっ!」 白刃取りした刀を大きく捻る。 すると日本刀はキュアハッピーとバーサーカー双方の保持力に引っぱられ、半ばから折れ飛んだ。 「ええ――いっ!」 キュアハッピーは無手となったバーサーカーの懐に潜り込み、強烈なボディブローを放つ。 体格では大きく勝るバーサーカーが紙人形のように吹き飛んでいく。 「■■■■■、――」 「今なら――気合だ気合だ気合だ気合だ……!」 距離が空いたと見るや、キュアハッピーはスマイルパクトに気合を込める。 満ち満ちたエネルギーはキュアハッピーの手の中でハート型に形成されていく。 なんとか起き上がったバーサーカーは、キュアハッピーが膨大なエネルギーを凝縮していることに気付く。 「プリキュア――ハッピーシャワァァァァァ!!」 かの聖剣を思わせる、聖なる輝きの奔流――バーサーカーの闘志が掻き立てられる。 本能の赴くまま、バーサーカーは迫り来る極光に自ら飛び込んでいく。 両腕に握るのは、先ほどへし折られたものと全く同一の日本刀。 バーサーカー自身の魔力でコーティングされ宝具としての属性を得たそれを、全力で極光へと叩きつけた。 振り抜く頃には柄しか残らない。刃は光に浄化され消えた。 しかし――極光もまた、僅かながらに削り取られている。 「■■■■■■■■■■――」 ならば――後は総力戦だ。 光が総身を呑み込むよりも早く、次の刀を取り出し放つ。 竜巻のような身のこなしで、刀を取り出しては振るい壊されては取り出す。 「そ、そんなっ――」 「■■■■■■■■■■――ッ!!」 触れるものすべてを切り裂く刃の渦は一瞬たりとも止まることなく極光を切り裂き続けた。 やがてキュアハッピーはエネルギー放出の限界を迎え、プリキュア・ハッピーシャワーの輝きは消えて失せる。 その一瞬の、全力の必殺技を放った後の一瞬の隙を、バーサーカーは見逃さなかった。 豪腕から投擲された刀は瞬時にキュアハッピーの腹部を貫いた。 「え、」 キュアハッピーが腹に生えた刀を不思議そうに見下ろし、次いでやってきた激痛に絶叫する前に―― バーサーカーが追撃の一打を放ち、キュアハッピーの首を今度こそ叩き落としていた。 宙を舞う少女の御首は未だ己に何が起こったのか認識できず、パチパチと瞬きをする。 倒れたキュアハッピー、星空みゆきの体からコロコロと滑り落ちるスマイルパクト。 足先に当たって止まったそれを、バーサーカーは拾い上げた。 「■■■■■■■■■■――」 無力な少女を英霊と渡り合う屈強な戦士へと変える魔術礼装――つまりは武器。 バーサーカーは、スマイルパクトをそう認識した。 握り締めた手の平からバーサーカーの宝具、【騎士は徒手にて死せず】がスマイルパクトを侵食し、紅い血管の如き魔力ラインが覆い尽くす。 更なる力を求め、バーサーカーはプリキュアの力をも我がものとした。 「……ar……er……ッ!」 たった今殺害した幼い少女の存在を即座に忘却し、、バーサーカーは奔る。 見敵必殺――輝きを求め荒れ狂う、一つの嵐となって。 &color(red){【星空みゆき@スマイルプリキュア   死亡】} 【G-7/市街地/一日目-深夜】 【バーサーカー@Fate/zero】  [状態]:ダメージ(小)  [装備]:千刀・ツルギ 980/1000@刀語、スマイルパクト@スマイルプリキュア  [道具]:基本支給品  [思考・行動]   基本方針:サーチ・アンド・デストロイ  [備考]   ※キュアハッピーに変身することで身体能力が向上し、キュアハッピーの必殺技が使用可能になります。   ※星空みゆきのデイパック(基本支給品+ランダム支給品1~3)はG-7路上に放置されています。 *時系列順で読む Back:[[]] Next:[[]] *投下順で読む Back:[[オープニング]] Next:[[日常×日常=非日常]] |GAME START|バーサーカー|:| |GAME START|&color(red){星空みゆき}|&color(red){GAME OVER}|

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: