生き物について

動植物の構造や構成は実に不思議だ。

タンパク質を基本として、細胞を作り上げるDNAや、酵素を従えて
物質を別な物質に再構成する仕組みを保有し、
収縮運動する筋繊維、電気信号を巧みに制御し思考する脳、
カルシウムを骨という構造体に構築していく細胞、
日光から養分を光合成する器官、水中から酸素を分離する器官、
空気中から酸素の取り込みと液体中から二酸化炭素の抽出を同時に行う器官。
そして雌雄という二つの性に分かれる命の繁殖。

すべては本当に、生まれるべくして生まれたのだろうか。

それぞれの器官は各種の細胞でできており、それらがお互いに拒絶することなく結び付いている。
しかも元をたどればたった一つの細胞から分化したものだ。

生物個体の設計図と呼ばれるDNAと、それにしたがって生物個体を作り上げる仕組み。

そのシステムが発生することは本当に、自然に偶然に起こったのだろうか。

雌雄のシステムは不思議で、動物と植物のどちらにも存在するシステムである。
しかもそのいずれにも、雌雄の別なく増える種が存在する。

また、動植物に共通して呼吸するシステムを持っている。

すべての機能はそれぞれ一つひとつの種のパラメータ、可能性だと考えれば、
地球上に存在する動植物を生物とする見方とは全く別の、異なる機能を持つ系が考えられる。

呼吸したり、食事したり、運動したり、光合成したり。

たとえば、金属や岩石などの成分を、その固体を崩して取り込む器官をもつ系、
べつに固体の金属や岩石を砕いて食べるとかいう必要はなく、
地球上では単に固体の相にあるだけなので、圧力によって液化している鉄などを取り込むとか
温度によって液化している(地球上では)気体の元素を取り込む系とかが考えられる。

おそらく、地球上での常識として、気体の空気を呼吸で元素交換する、
炭素などで構成される有機化合物の身体を持つものが生物という概念を成しているのだとすれば、
このような地球上で固体状態の元素を取り込んだり、
地球上では合成されない、または合成されてもすぐに崩壊するような元素によって
構成される体をもつ生き物(地球上では生き物とは言いがたい)がいてもおかしくはない。

深海の生物など極限(陸上や浅い海に生息する生物にとってだが)の環境にいる生物で、
リンやらカリウムやらをベースにエネルギーを得る系を発見し驚かれているが、
それはごく自然で当たり前で、自分たちこそ標準だ、という基準にとらわれているに過ぎない。

極低温環境下で、真空で、光さえない世界でもそこで活動できる種がいるだろうし、
普段人間の解釈/感覚ではそれは生物とみなされないものでも、
実は意思をもって動いているものがあるのだろう。

地球上では人間の種が圧倒的な力(生存力・排斥力・開拓力・知力・制御力)でもってはびこっているが、
実のところこの状況は全然違うものなのかもしれない。

単なる生命体としての動物の一種 ヒトがなぜ意識を持ち、はびこっているのか。

私には不思議でならない。

最終更新:2015年06月21日 23:30
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