鍼灸師の地位が医師より低い理由

日本で鍼灸師の地位が低いのは、日本が西洋医学偏重だからである。
中国だと東洋医学と西洋医学が両翼を成しているが、日本は西洋医学に偏重している。

諸悪の根源は医師会である。医師会の権力が強すぎて、鍼灸師は常に医師から虐げられている。
保険の財源には限りがある。患者の数にも限りがある。経営視点で見ると、残念なことに医療業界もパイの奪い合いなのだ。
となれば力の強い医師会が自分たちの権力を振るって自分たちに有利な制度を作るわけである。
そうしてできた既得権益を奴らは絶対に離さない。こうして汚いスパイラルが生まれ、日本はどんどん悪くなっていった。

医師は一般に高学歴で東大出も多い。政界も高学歴が多い。
医師であり政治家という人間は何人も存在する。
政治をするには学歴・職歴などのバックボーンや、学閥繋がりなどの人脈や、何より金が要る。
そして医師はその全てを持っている。なので医師は政界に入りやすい。
政界に入った医師は当然自分らの既得権益を守ろうとする。
また医師会は政界に対する巨大な圧力団体であり、政治家を自分たちに都合の良いよう動かすことができる。

一方、鍼灸師で政治家という人間はまずいない。
鍼灸師は一般に儲からない。金がなければ選挙はできない。
現状、鍼灸に理解のある政治家を後援するという形で、その政治家に口を利いてもらうしかないわけだ。
こんなやり方では医師会の圧倒的な力に対抗できない。

だからこの国では鍼灸師の地位は低く、医師ばかりが甘い汁を吸う構図になっている。
診療報酬や保険の扱いなどで鍼灸師は「イジメ」を受けている。
鍼灸師イジメは政府主導だが、裏で糸を引いているのは医師会である。
最終更新:2013年04月21日 18:57