D&D

欠点のルール(『Unearthed Arcana』)

キャラクターの欠点 Character Flaws

キャラクター作成時に2つまでの欠点を選択することができる。1レベルよりも後においては、DMによる特別な許可がない限り、欠点を選択することはできない。
欠点を1つ選択する毎に1つの特技を修得することができる。

《運動音痴》Feeble

君は運動神経が悪く、動きがぎくしゃくしている。
効果:【筋力】、【敏捷力】、【耐久力】関連の能力値判定と技能判定に-2ペナティを被る。

《守り下手》Vulnerable

君は自分自身を守るのが苦手である。
効果:君はアーマー・クラスに-1ペナルティを被る。

《意志薄弱》Weak Will

君は非常に暗示にかかりやすく、簡単に騙される。
効果:君は意志セーヴに-3ペナルティを被る。

《虚弱体質》Frail

君は痩せており体格が貧弱である。
効果:各レベルで獲得するヒット・ポイントの数値から1を差し引く。この欠点によって、君が獲得できるヒット・ポイントが0になることもある(ただし下記の内容参照)。
特殊:この欠点を獲得するには、君は【耐久力】を4以上有していなければならない。

《注意力散漫》Inattentive

君は周囲の出来事に無頓着である。
効果:君は〈聞き耳〉と〈視認〉判定に-4ペナルティを被る。

《頑健不足》Meager Fortitude

君は病気がちで胃腸が弱い。
効果:君は頑健セーヴに-3ペナルティを被る。

《曇った目》Murky-Eyed

君の目は曇っている。
効果:戦闘中、君が視認困難を得ている敵を攻撃するたびに、失敗確率のロールを2回行う。もしその結果のどちらか、あるいは両方が失敗の結果を示したなら、君の攻撃は失敗となる。

《非戦闘員》Noncombatant

比較的、君は近接戦闘が苦手である。
効果:君はすべての近接攻撃ロールに-2ペナルティを被る。

《能力衰弱》Pathetic

君は本来の体質よりも貧弱である。
効果:君の能力値の1つは2減少する。
特殊:能力修正値の合計が+8以上であるなら、君はこの欠点を取ることができない。

《鈍感反応》Poor Reflexes

君はしばしば右に動かなければならないときに左に動いてしまう。
効果:君は反応セーヴに-3ペナルティを被る。

《手の震え》Shaky

比較的、君は遠隔戦闘が苦手である。
効果:君はすべての遠隔攻撃ロールに-2ペナルティを被る。

《鈍足》Slow

君は移動するのが特別遅い。
効果:君の地上の移動速度は半分(5フィート単位で最も近い値に切り捨て)になる。
特殊:この欠点を取るには、君は地上の移動速度が最低でも20フィート有していなければならない。

《対応力不足》Unreactive

君は危険に反応するのが遅い。
効果:君はイニシアチブ判定に-6ペナルティを被る。

出典:

『Unearthed Arcana』p.91

ドルイド用の欠点 Flaws for Druids

君のドルイドが敵の肉の味を獣のように好むにせよ、硬いダンジョンの壁に囲まれるという考えに怯えを感じるにせよ、文明の重荷から解放されるために跳ね回ることを好むにせよ、ドルイドをプレイすることは暴れまわる役を演じるいい機会を提供してくれる。ここでは、『Unearthed Arcana』で紹介されたような欠点の選択肢を紹介しており、それらは君のドルイドの独特の信心を定義する助けとなるであろう。
欠点は特異的にキャラクターにペナルティを与える。これらの欠点のほとんどは、明らかにロールプレイ上の効果をもたらすものであるが、ゲーム・データ上のペナルティをも有している。欠点の概念の初出は『Unearthed Arcana』であるが、ここに紹介してある欠点を使用するのにその本は必要としない。キャラクターは2つまでの欠点を取ることができ、そうした選択は1レベル時に行なわなければならない。君が取った欠点1つごとに、そのキャラクターは追加で1つの特技を選択することができる。したがって、2つの欠点を取った1レベルの人間のキャラクターは、4つの特技をとることができるのである。
ここに紹介している欠点は特にドルイドを念頭に置いて設定されているが、他のキャラクターであっても、前提条件さえ満たすのであれば、これらの欠点を選択できる。

《獣の本能》Bestial Instinct

君は敵の地の臭いを嗅ぐことができるほど近くにまで接敵することを好む。
効果:素手攻撃と肉体攻撃以外の手段を使って攻撃する。際には、-2ペナルティを被る。

《都会のすれっからし》City Slicker

自然世界に興味を持っているにも関わらず、君は野外での経験に乏しい。
前提条件:〈生存〉がクラス技能であること。
効果:君はすべての〈動物使い〉、〈知識:自然〉、〈生存〉判定に-4ペナルティを被る。

《閉所恐怖症》Claustrophobia

君は閉ざされた空間では落ち着かない。
効果:2つ以上の面の10フィート以内に壁やその他のなんらかの表面が存在する場所にいるときや、天井の高さが頭上10フィートよりも低い場所にいるときには、君は怯え状態になる(幅20フィートの廊下を下っていくときや、天井の高さが10フィートの部屋にいるときなど)。[恐怖]を取り除く呪文や効果でも、この状態を取り除くことはできない。

《寒地生まれ》Cold-Blooded

君は極地で生まれ育ち、熱気に耐えることができない。
効果:君は熱気の効果に耐えるために行なうあらゆる頑健セーヴに自動的に失敗する。[火]に関連する効果は君に対して追加2ポイントの[火]ダメージを与える。

《捨て子》Forlorn of Men

君は人型生物がいると落ち着かない。
効果:君の冒険仲間や他の友人たちをも含めて、30フィート以内に1人以上の人型生物がいるなら、君は怯え状態に陥る。[恐怖]を取り除く呪文や効果でも、この状態を取り除くことはできない。

《熱帯生まれ》Hot-Blooded

君は砂漠で生まれ育ち、冷気に耐えることができない。
効果:君は冷気の効果に耐えるために行なうあらゆる頑健セーヴに自動的に失敗する。[冷気]に関連する効果は君に対して追加2ポイントの[冷気]ダメージを与える。

《自然への愛》Love of Nature

君はあらゆる自然のクリーチャーを傷つけたくない。
効果:君は動物、植物、あるいは蟲の種別を持つどんなクリーチャーを攻撃する場合にも、攻撃する前に難易度12の意志セーヴに成功しなければならず、失敗すればそのアクションを無駄に消費する。動物、植物、あるいは蟲の方は、何のペナルティもなく君を攻撃できる点に注意すること。

《金属過敏症》Metal Intolerance

君は金属に対してアレルギーがある。
効果:君は金属製の武器による攻撃を受けたときには、追加で1ポイントのダメージを受ける。イネヴァタブル、アイアン・ゴーレム、その他の金属で構成されたクリーチャーの肉体武器もまた、この追加ダメージを与える。

《読書など無駄》No Time for Book Learning

君は書かれた言葉を全く信用しない。
効果: 君は識字能力を持たない。君はあらゆる言語の読み書きについて一切学ぶことができず、〈知識:自然〉を除くすべての〈知識〉判定に-2ペナルティを受ける。

出典:

『Dragon#324』p.93

パラディン用の欠点 Flaws for Paladins

パラディンは、あらゆるクラスの中で最も露骨に分かる制限に直面するクラスである。高い道徳心は、彼らを縛りつけ、その行動にありとあらゆる制約を設ける。ときに、これによってパラディンをロールプレイすることは、相当明快な作業となり、そしてそれゆえに、陳腐な決まり事をプレイすることを考えていないようなプレイヤーがゲームを始める際に、パラディンはしばしば良い選択となる。パラディンのモラル的な制限のいくつかはロールプレイに対して影響を与える一方、その多くがパラディンの戦場での戦術に対してもより多くの影響を与える。
欠点は特異的にキャラクターにペナルティを与える。これらの欠点のほとんどは、明らかにロールプレイ上の効果をもたらすものであるが、ゲーム・データ上のペナルティをも有している。欠点の概念の初出は『Unearthed Arcana』であるが、ここに紹介してある欠点を使用するのにその本は必要としない。キャラクターは2つまでの欠点を取ることができ、そうした選択は1レベル時に行なわなければならない。君が取った欠点1つごとに、そのキャラクターは追加で1つの特技を選択することができる。したがって、2つの欠点を取った1レベルの人間のキャラクターは、4つの特技をとることができるのである。
ここに紹介している欠点は特にドルイドを念頭に置いて設定されているが、他のキャラクターであっても、前提条件さえ満たすのであれば、これらの欠点を選択できる。

《騎士道の礼節》Chivalrous Courtesy

君と反対の性別のクリーチャーに対して手をあげることに強い嫌悪を感じる。
前提条件:善、あるいは秩序の属性。
効果:君と反対の性別であると分かるクリーチャーに対する攻撃ロールに-4ペナルティを受ける。

《武装の規範》Code of Arms

他の武装した戦士を殺すことだけを訓練してきており、君は非武装の敵を攻撃することを躊躇う。
前提条件:善、あるいは秩序の属性。
効果:君は近接武器で武装していない敵に対して行なう攻撃ロールに-4ペナルティを被る。もしその敵が君に対して肉体攻撃を使用するなら、その後は、ペナルティなしで攻撃をすることができる。

《名誉ある挑戦》Honorable Challenge

君は君と戦う意志のある敵とだけ干戈を交える。
前提条件:秩序の属性。
効果:君に対して明確に挑戦をつきつけるか、攻撃を仕掛けるかをしていないクリーチャーに対する攻撃ロールに、君は-4ペナルティを被る。この欠点に関して、君に対する攻撃と見なされるものの中には、インヴィジビリティ呪文を終了させるようなあらゆるアクション(『プレイヤーズ・ハンドブック』p.203参照)が含まれる。

《決闘の名誉》Honor of the Duel

君は一対一の戦いによって勝敗を決すべきだと強く信じている。
前提条件:善、あるいは秩序の属性。
効果:君以外の敵(訳注:そのクリーチャーにとっての敵)の機会攻撃範囲となっているマス目にいるクリーチャーを攻撃するためには、君は意志セーヴ(難易度10+君のレベル)に成功しなければならない。セーヴに成功すればそうしたクリーチャーを攻撃することができるが、それでもなお攻撃ロールには-2ペナルティを被る。セーヴに失敗すると、君はそのクリーチャーを攻撃できない。

《騎上の戦士》Mounted Warrior

君は鞍の上でのみ、居心地良く戦うことができる。
前提条件:〈騎乗〉1ランク。
効果:乗騎に騎乗していない間、君は攻撃ロールに-2ペナルティを被る。

《軍用武器への誇り》Pride of Arms

君は戦争のために特別に設計された武器の使用に対して多大な誇りを抱いている。それ以外のあらゆる武器は、君の地位を貶めるものと見なしており、それらの訓練は君を萎縮させてしまう。
前提条件:すべての軍用武器に対する《習熟》。
効果:君は特殊武器、単純武器、素手攻撃、そして接触攻撃で行なうすべての攻撃ロールに対して-4ペナルティを被る。

《孤高なる戦士》Solitary Paragon

君は1人で戦うことを好む。
効果:君は敵を挟撃することによって何の利益も得られず、代わりに君が挟撃している敵に対して行なう攻撃ロールに-4ペナルティを受けてしまう。

《ファランクスの戦士》Warrior of the Phalanx

君は集団で戦う訓練を受けてきており、1人で戦うことが苦手である。
効果:味方が隣接していないときに君が行なう攻撃ロールには-4ペナルティを被る。

出典:

『Dragon#324』p.96

バード用の欠点 Flaws for Bards

お決まりの陽気なバードをロールプレイするのは愉快な経験となりうるであろう。バードは通常、グループのスポークスマン、パーティの“顔役”として行動し、彼らの高い【魅力】と全般的な陽気な気質によって、たとえ最もそっけないNPCをも魅惑することができる。バードは幅広い種類の技能、戦闘能力、そして呪文発動能力を駆使することができる。要するに、彼らはレベル上昇に伴ってあらゆる事をちょっとずつ齧っていくのである。しかしながら、あらゆるバードが腕のいい芸能人や、熟練の呪文の使い手、物知りの学者、まずまずの戦士である訳ではない。多くのバードは性急で社交的な性格が彼らの能力の邪魔になることがあり、うまくいっても欠点を持った芸能者となってしまう。
欠点は特異的にキャラクターにペナルティを与える。これらの欠点のほとんどは、明らかにロールプレイ上の効果をもたらすものであるが、ゲーム・データ上のペナルティをも有している。欠点の概念の初出は『Unearthed Arcana』であるが、ここに紹介してある欠点を使用するのにその本は必要としない。キャラクターは2つまでの欠点を取ることができ、そうした選択は1レベル時に行なわなければならない。君が取った欠点1つごとに、そのキャラクターは追加で1つの特技を選択することができる。したがって、2つの欠点を取った1レベルの人間のキャラクターは、4つの特技をとることができるのである。
ここに紹介している欠点は特にバードを念頭に置いて設定されているが、他のキャラクターであっても、前提条件さえ満たすのであれば、これらの欠点を選択できる。

《秘術の芸能者》Arcane Performer

君は呪文を発動する助けとして芸能の力に頼っている。
前提条件:準備せずに秘術呪文を発動する能力、〈芸能〉1ランク。
効果:何らかの呪文を発動するためには、君は〈芸能〉判定(難易度10+呪文レベル)に成功しなければならない。もし失敗したなら、君はその呪文を失う。

《軽率》Brash

君は敵について注意深く考えずに移動してしまう。
効果:君は機会攻撃に対するアーマー・クラスに-6ペナルティを受ける。

《臆病者》Coward

危険な状況になると、君は走って逃げ出そうとする。
効果:君は[恐怖]効果に対するすべてのセーヴに自動的に失敗する。君に[恐怖]に対する完全耐性を与えてくれる能力(たとえば3レベル・パラディンによるものなど)は、代わりにセーヴィング・スローを可能にしてくれるだけであるが、そのセーヴには-4ペナルティが課せられる。

《ばかたれ》Fool

君の極端にお気楽な性質は、仲間たちをいらいらさせる。
前提条件:“呪歌”。
効果:君は“勇気鼓舞の呪歌”、“自信鼓舞の呪歌”、“武勇鼓舞の呪歌”、“英雄鼓舞の呪歌”の能力を失う。

《軽薄な芸能者》Frivolous Performer

君は芸能の練習と訓練に集中的に時間を費やしてきたため、旅において有用な情報を僅かしか集めていない。
前提条件:“バードの知識”。
効果:君はすべての“バードの知識”判定に対して-10ペナルティを被る。このペナルティは、君が最大ランクを有している〈芸能〉技能に関わる知識に対しては適用されない。たとえば、もし君が〈芸能:管楽器〉に最大ランクを有しているなら、有名な管楽器を鑑定したり、有名な管楽器演奏者の事を思い出したり、高級管楽器を作る場所を特定したりするためには、ペナルティなしで“バードの知識”を使用することができる。

《ほら吹き》Loudmouth

君は口うるさく醜悪で騒々しく、押し付けがましい話し手である。
効果:君はあらゆる〈交渉〉と〈真意看破〉判定に対して-4ペナルティを被る。

《凝り性の芸能者》Meticulous Performer

君は芸能を行なう際にさまざまに思い迷う。
前提条件:“呪歌”。
効果:あらゆる“呪歌”能力を開始したり、維持したりするのは1全ラウンド・アクションである。

《凡庸な芸能者》Trivial Performer

君の芸能はのんきなもので、他の者に対しては限定的な効果しか持たない。
前提条件:“呪歌”。
効果:“恍惚の呪歌”、“サジェスチョンの呪歌”、“マス・サジェスチョンの呪歌”に対するセーヴ難易度は通常の半分(端数切り捨て)になる。もし君が“勇気鼓舞の呪歌”、“武勇鼓舞の呪歌”、“英雄鼓舞の呪歌”の能力を使用したなら、それらの利益は(そこから5ラウンド間持続するのではなく)君が芸能をやめるとすぐに終了する。

出典:

『Dragon#324』p.98

バーバリアン用の欠点 Flaws for Barbarian

すべてのバーバリアンは1つの欠点を持ってゲームを開始する:識字能力の欠如である。他のすべてのキャラクターは読み書きをすることができる(たとえ【知力】が3であっても)。それが重要な問題となるのか?時にはなるだろう。バーバリアンはゲームをするのに興味深いものなのか?よしきた!一部のバーバリアンにとって、識字能力の欠如は彼らが直面する制限の最初のものにすぎない。幾人かは敵味方も区別できないような盲目的な激怒に陥ることがあるし、また別の者は魔法に対して深い迷信を抱いており、またごく少数の者は彼らが生まれ育った原始的な文化のレベルを超えるような武器を使うことを拒絶する。
欠点は特異的にキャラクターにペナルティを与える。これらの欠点のほとんどは、明らかにロールプレイ上の効果をもたらすものであるが、ゲーム・データ上のペナルティをも有している。欠点の概念の初出は『Unearthed Arcana』であるが、ここに紹介してある欠点を使用するのにその本は必要としない。キャラクターは2つまでの欠点を取ることができ、そうした選択は1レベル時に行なわなければならない。君が取った欠点1つごとに、そのキャラクターは追加で1つの特技を選択することができる。したがって、2つの欠点を取った1レベルの人間のキャラクターは、4つの特技をとることができるのである。
ここに紹介している欠点は特にバーバリアンを念頭に置いて設定されているが、他のキャラクターであっても、前提条件さえ満たすのであれば、これらの欠点を選択できる。

《盲目的激怒》Blind Rage

いったん激怒状態に入ると、君の敵味方を識別する能力は制限されたものとなる。
前提条件:激怒能力。
効果:君は自発的に激怒を終了させることができない。いったん君が激怒状態に入ると、君はその持続時間がすべて過ぎるまで激怒状態のままである。激怒状態である間、可能な限り、毎ラウンド君はクリーチャーを攻撃しなければならない。君は攻撃するために突撃したり移動したりすることができるし、止まったまま味方を攻撃する代わりに、敵を攻撃するために移動することができる。もし視界内にクリーチャーがいなくなったなら、君は最も手近にある破壊できる物品を攻撃する。君は1ラウンドに1回、君のターンにおいて、味方を攻撃するのをやめるために難易度15の意志セーヴを行なうことができる。もし敵が見えるようになったなら、君は即座に目標を切り替え、その敵に接敵することができる。

《過労する激怒》Exhausting Rage

君はあまりに強烈に激怒するため、落ち着いたときには過労状態に陥ってしまう。
前提条件:激怒能力。
効果:君の激怒が終了したとき、君はその遭遇の残りの間(疲労状態ではなく)過労状態に陥る。もし君が17レベル・バーバリアンのように、無疲労激怒の能力を獲得したなら、代わりに激怒の後は疲労状態に陥るようになる。

《うすのろ》Gullible

君は見たままを信じ、信じるべき以上に他人を信用してしまう。
効果:心術系統と幻術系統の呪文や効果に抵抗するために行なうセーヴィング・スローに対して-2ペナルティを被る。君はまた、〈真意看破〉判定に-4ペナルティを被る。

《熱しやすく冷めやすい激怒》Quick Burning Rage

君の激怒はそれほど長く続かない
前提条件:激怒能力。
効果:君の激怒は、新たに上昇した【耐久力】修正値に等しいラウンド数しか持続しない。

《じわじわと怒る》Slow to Anger

君は怒り始めるのに時間がかかる。
前提条件:激怒能力。
効果:激怒状態に入るのに1全ラウンド・アクションを必要とする。

《迷信家》Superstitious

君は魔法を恐れており、可能な限りそれを避ける。
前提条件:呪文を発動できないこと。
効果:明らかに魔法(呪文によるものであれ、他のものによるものであれ)によって作り出された物品、効果、場所を目にした時にはいつでも、君は恐れ状態に陥る。この恐れ状態は、その明らかに魔法の物品、効果、場所だと分かるものが目に見えている限り持続する。

《制御不能な激怒》Uncontrollable Rage

君は自分の激怒を制御できない。
前提条件:激怒能力。
効果:君は自発的に激怒状態に入ることができない。もし前のラウンドに何者かが君にダメージを与えたり、組みつき状態にしたり、動けなくさせたりしたか、あるいは君が呪文に対するセーヴィング・スローに失敗したなら、君は激怒に入ることができる;もし君がそうした出来事の後に激怒状態に入りたくないのであれば、難易度15の意志セーヴに成功しなければならず、失敗すると不本意ながら激怒状態に入ってしまう。君は通常獲得できる回数を超えて激怒状態に入ることはできない。

出典:

『Dragon#325』p.93

クレリック用の欠点 Flaws for Clerics

ほとんどあらゆるパーティのメンバーは、1人や2人のクレリックがパーティに加わることを喜んで受け入れるが、多くのクレリックは堅苦しかったり、偏狭であったり、あるいは受け入れがたいような教義に従っている。ここでは、君のクレリックの個々の信条を定義付ける手助けとなる欠点を用意したが、その代わりに、君はクレリックという仲間たちにとっての最良のパーティ・メンバーという地位を失うことになるだろう。
欠点は特異的にキャラクターにペナルティを与える。これらの欠点のほとんどは、明らかにロールプレイ上の効果をもたらすものであるが、ゲーム・データ上のペナルティをも有している。欠点の概念の初出は『Unearthed Arcana』であるが、ここに紹介してある欠点を使用するのにその本は必要としない。キャラクターは2つまでの欠点を取ることができ、そうした選択は1レベル時に行なわなければならない。君が取った欠点1つごとに、そのキャラクターは追加で1つの特技を選択することができる。したがって、2つの欠点を取った1レベルの人間のキャラクターは、4つの特技をとることができるのである。
ここに紹介している欠点は特にクレリックを念頭に置いて設定されているが、他のキャラクターであっても、前提条件さえ満たすのであれば、これらの欠点を選択できる。

《属性への帰依》Aligned Devotion

君の治癒のパワーは、君の属性に近い属性を持つ者に対してしか効果がない。
前提条件:キュア呪文を任意発動する能力。
効果:君の(治癒)の副系統の呪文は君と属性を共有していない者に対しては効果が減じられる。君のものと全く同じ属性を持つ者は、君の(治癒)呪文から完全な利益を受けられる。君のものと1段階以内の属性を持つ者は、君の(治癒)呪文から通常回復するヒット・ポイントの半分の量だけしか回復しない。君のものと2段階以上属性が異なるキャラクターは君の(治癒)呪文からは何の利益も得られない。それでも、君のキュア呪文はアンデッドに対しては完全なダメージを与える。

《信仰の動作》Divine Gestures

君の宗教的な儀式には、念入りな動作が必要であり、鎧を着用したり盾を使っていたりしながら信仰呪文を発動する時に困難を強いられる。
前提条件:信仰呪文を発動する能力。
効果:信仰呪文を発動する時、あたかもそれが秘術呪文であるかのように、(鎧、盾、その他秘術呪文失敗確率を引き起こすあらゆるものに由来する)呪文失敗確率を被る。

《領域への帰依》Domain Devotion

君は利用できる領域が、君の神格の領域のうち1つだけに制限される。
前提条件:領域を利用できること。
効果:君は、君の神格の持つ領域のうちの1つだけを選択し、その1つだけしか利用できない。君は上級クラスによって得られる上級領域については、通常通り得られる。

《生者の信仰》Living Faith

君の宗教的慣習は、死の力を打ち破る特別なパワーを与えてくれない。
前提条件:アンデッド退散/威伏の能力。
効果:君はアンデッド退散/威伏の能力を失う。これは、領域によって君に与えられる他の種類のクリーチャー、たとえば、風の領域を持つクレリックに与えられるアース・エレメンタルなどに対する退散や威伏の能力には影響を及ぼさない。

《道具への帰依》Material Devotion

君の神格の領域のために作られた魔法の品物を使用するよう、君は制限を受けている。
前提条件:領域を利用できること。
効果:君は呪文解放型のアイテム(ワンドやスタッフ)については、君の領域呪文リストにある呪文を発動するものしか使用できない。他の呪文解放型アイテムは君の手では機能しない。

《ぎこちない呪文の使い手》Ponderous Spellcaster

君の呪文は、発動するのに余分な時間を要する。
前提条件:呪文を発動する能力。
効果:すべての君の呪文の発動時間は2倍となる。通常は発動するのに1回のアクションを要する呪文は、代わりに発動するのに1全ラウンド・アクションを必要とする。発動するのに通常はフリー・アクションである呪文も、今や発動するのに1標準アクションを必要とするようになる。

《武器への絆》Weapon Bound

君は神格の好む武器を特化して学んでおり、それ以外のものは一切学んでいない。
前提条件:特定の神格への帰依。
効果:君は神格の好む武器を除く、あらゆる武器への習熟を失う。この欠点によって、その武器への習熟を得るわけではない。

出典:

『Dragon#326』p.91

ソーサラー用の欠点 Flaws for Sorcerers

ソーサラーは難しい連中である。ある土地では、彼らは呪われた存在と見なされており、そして恐らくは、それにはそれなりの理由があると見なされている。魔法のミサイルを発射したり、セレスチャル・バジャーを召喚したりすることまで、任意に魔法効果を引き起こす能力は、ほとんどの一般的な人々の経験外の事柄である。その者の血に流れる魔法の存在が、呪文の使い手とその周囲にいる人々の両方にとって、あらゆる種類の困難な影響を与えうる。こうした事を考慮して、ここに『Unearthed Arcana』に紹介されているのと同じような、ソーサラーにとって時に制御できないようないくつかの欠点を紹介する。
欠点は特異的にキャラクターにペナルティを与える。これらの欠点のほとんどは、明らかにロールプレイ上の効果をもたらすものであるが、ゲーム・データ上のペナルティをも有している。欠点の概念の初出は『Unearthed Arcana』であるが、ここに紹介してある欠点を使用するのにその本は必要としない。キャラクターは2つまでの欠点を取ることができ、そうした選択は1レベル時に行なわなければならない。君が取った欠点1つごとに、そのキャラクターは追加で1つの特技を選択することができる。したがって、2つの欠点を取った1レベルの人間のキャラクターは、4つの特技をとることができるのである。
ここに紹介している欠点は特にソーサラーを念頭に置いて設定されているが、他のキャラクターであっても、前提条件さえ満たすのであれば、これらの欠点を選択できる。

《霊的怪音》Haunted

君は、君のすぐ傍で奇妙な音が発生することを妨げることができない。
前提条件:呪文を発動する能力。
効果:時折、君のすぐ傍で騒音が発生する。この騒音は完全に君のコントロール外にあり、他のクリーチャーとの意思疎通や、他のクリーチャーの気を紛らせたりするのに使うことはできない。この騒音は君が気絶状態になったり、石化したり、眠ったり、死亡したりすると止む。君はすべての〈聞き耳〉と〈忍び足〉の技能判定に、-4ペナルティを被る。

《一匹狼》Loner

君は使い魔を召喚したり、動物の相棒を得たりする能力を欠いている。
前提条件:使い魔を召喚する能力、あるいは動物の相棒を得る能力。
効果:君は使い魔を召喚する能力、あるいは動物の相棒を得る能力を失う。君は、動物の相棒であれ、使い魔を召喚するのであれ、あるい他のクラスの能力や特技によるものであれ、特殊な相棒を得る能力を決して得ることはない。動物の相棒や使い魔を与えてくれるクラスを複数獲得したとしても、この欠点の効果を無視することはできない。

《魔法過負荷》Magical Overlord

君は最も強力な魔法を制御することが苦手で、より使い慣れた、低レベルの呪文でないと安心できない。
前提条件:呪文を発動する能力。
効果:君の最高レベルの呪文スロットの内1つを使って、君はより低いレベルの呪文を使用したり、準備したりしなければならない。この呪文スロットは、君の使用できる最高レベルよりも低い呪文レベルの呪文であれば、どんな呪文の発動や準備のためにでも使用でき、事実上、君は最高レベルの呪文スロットを1つ失い、より低レベルの呪文スロット1つを得ることになる。たとえば、6レベル・ソーサラーは、1日に発動できる3レベル呪文を1つ失い、代わりに0、1、2レベルの呪文を1つ追加で発動できるようになる。この欠点は、常に君の最高の呪文レベルに影響し、君がレベルを上昇させるにつれて、影響を与える呪文レベルは変化していく。

《霊的怪光》Phantom Sparks

時折、君の肉体は明るい色彩を持つ閃光を発する。
前提条件:呪文を発動する能力。
効果:時折、君は色彩を持った閃光を発する。この光は完全に君のコントロール外にあり、光源としては使うことができない。これは、君が気絶状態になったり、石化したり、眠ったり、死亡したりした時にだけ止まる。君はすべての〈隠れ身〉と〈視認〉の技能判定に、-4ペナルティを被る。

《限定魔道》Restricted Sorcery

君の魔法の力は限られた分野の力しか発揮しない。
前提条件:準備せずに呪文を発動する能力。
効果:制限系統として、魔法の系統を2つ選択すること。修得する呪文を選択する時、この2つの制限系統から呪文を選択することができない。加えて君は、これらの制限系統の呪文を発動するワンドや巻物を使用することができない。この制限系統として占術を選択することはできない。

出典:

『Dragon#327』p.93

ドワーフ用の欠点 Flaws for Dwarves

《栄光の猟犬》Glory-Hound

君は栄光ある戦いへの飽くなき欲望を持っており、向こう見ずに戦うことで自分の価値を証明しようとする。
前提条件:基本攻撃ボーナス+1。
効果:戦闘中、1体の敵を倒すまで君はACに-2ペナルティを受ける。その戦闘が1体の敵とのものであるなら、このペナルティは適用されない。

《恨み深い》Grudge Keeper

君は復讐心を我慢することができず、恨みを水に流すということが難しい。
効果:もし君が戦闘でダメージを受けると、君を負傷させた敵に対して君がダメージを与えるまで、攻撃ロール、技能判定、セーヴィング・スロー、そして能力値判定に対して-2ペナルティを受ける。もし君がそのダメージの源に気付くことができないのであれば、このペナルティは適用されない。戦闘が終了すればこのペナルティは消え去る。

《固執する性質》Implacable

たとえほとんど勝ち目がない戦いであっても、君は逃げることを拒否する。
前提条件:基本攻撃ボーナス+1。
効果:もし何らかの理由で近接戦闘から脱するなら、君は1時間の間、すべての攻撃ロール、技能判定、そしてセーヴィング・スローに対して-2ペナルティを受ける。

《ずんぐりした指》Stubby Fingers

君は短くずんぐりした指を持っており、掴むということがうまくできない。
前提条件:ドワーフ、ノーム、あるいはハーフリング。
効果:軽い武器や片手武器を使うときに行なうすべての攻撃ロールに-4ペナルティを受ける(肉体武器や素手攻撃にはこのペナルティは付かない)。さらに、すべての〈装置無力化〉、〈解錠〉、〈手先の早業〉、〈縄使い〉判定に-4ペナルティを受ける。

出典:

『Dragon#328』p.42

エルフ用の欠点 Flaws for Elves

《エルフ武器へのこだわり》Elven Pride of Arms

君は、最も高貴なエルフが使うための特別仕立の武器しか振るうに値しないと考えている。それ以外の物を武器として使うことは、君の品位にふさわしくないと考えている。
前提条件:エルフの血筋。
効果:ロングソード、レイピア、ボウ(ロングボウ、ショートボウ、あるはそのコンポジット版)以外の武器を使うとき、攻撃ロールに-4ペナルティを受ける。素手攻撃、接触攻撃(遠隔接触攻撃も含む)、あるいは肉体武器での攻撃にも、このペナルティは適用される。

《疲れやすい》Frail

君の肉体が毒や魔法を受けたとき、疲労状態に陥る。
前提条件:【耐久力】11以下。
効果:頑健セーヴに失敗したときにはいつも、君が被る他の効果にくわえて、疲労状態に陥る。この状態は、君が8時間の完全な休憩を取るまで持続する。この欠点は頑健セーヴを必要とする何らかの事柄に対して1回だけ適用される。疲労状態である間に頑健セーヴに失敗したなら、君は過労状態に陥る。

《偏食的嗜好》Fussy

君は好きな食べ物、飲み物の幅が狭く、それ以外の物を摂取すると気持ちが悪くなってしまう。
効果:君は何らかの種類のポーションを摂取すると、その効果の持続時間の間、不調状態に陥る(セーヴィング・スローの余地なし)。持続時間が“瞬間”のポーションを摂取したなら、そのポーションの術者レベルあたり1分間、不調状態に陥る。また、君は摂取型の毒に対するセーヴィング・スローに対して-4ペナルティを受ける。

《治りが遅い》Slow Healing

君は素早く治癒することがない。
前提条件:【耐久力】13以下。
効果:君は、自然治癒によってヒット・ポイントや一時的能力値ダメージを、通常通り回復することはない。もし君が丸一日の間、完全にベッドに入って休息したなら、1ポイントのヒット・ポイントか、あるいは1ポイントの能力値ダメージを回復することができる。さらに、君に対して発動された召喚術(治癒)の呪文は、その術者レベルの半分の術者レベルとしてしか機能しない。たとえば、8レベルのクレリックによって君に対して発動されたキュア・モデレット・ウーンズは、2d8+8ポイントではなく、2d8+4ポイントのダメージしか回復しない。

出典:

『Dragon#328』p.42

ノーム用の欠点 Flaws for Gnomes

《秘術的難問》Arcane Conundrum

君は生来の魔法的能力を使うことができない。
前提条件:ノーム、【魅力】10以上。
効果:君はどんな状況であれ、あらゆる擬似呪文能力を使うことができない。さらに、君は幻術系統の呪文に対するセーヴィング・スローに-2ペナルティを受ける。

《好奇心旺盛》Curious

君は周囲の光景や音によって容易に集中力を乱されてしまう。
効果:君は〈聞き耳〉と〈視認〉判定に-2ペナルティを受ける。また君は、イニシアチブ・ロールにも-2ペナルティを受ける。

《魔法大好き》Magical Fascination

君は呪文によって誘惑されやすく、その魔法効果を調べたいという性質を持っている。
効果:“瞬間”よりも長い持続時間を持つ、目に見える魔法効果(ダンシング・ライツ、スピリチュアル・ウェポン、あるいはウォール・オヴ・ファイアの呪文など)が視界に入っているときには、君は攻撃ロールと技能判定に-2ペナルティを受ける。

《注意力散漫》Short Attention Span

君は忍耐力というものを持っておらず、繰り返し作業に集中することを苦手としている。
効果:君は直前に失敗したアクションをもう一度行なうためのあらゆる技能判定に-2ペナルティを受ける。このペナルティは累積するものであり、試みを失敗する毎に-2ずつ増加する。くわえて、君はあらゆる技能判定で出目20を取ることができない。

出典:

『Dragon#328』p.42

ハーフエルフ用の欠点 Flaws for Half-Elves

《自由な精神》Free-Spirited

君は自由な生活を探し求めており、過度の物質的所持品を重荷と感じる。
前提条件:混沌の属性。
効果:君が運んでいるあらゆる装備品の重量は、君の荷重を決定する際に2倍と見なされる。たとえば、【筋力】が10のハーフエルフが30ポンドの装備品を所持しているなら、60ポンドの荷物を所持しているものと見なされ、中荷重扱いとなる。さらに、君が受ける防具による判定ペナルティも2倍となる(あるいは、〈水泳〉判定を行なう際には3倍となる)。

《混血の追放者》Half-Blood Outcast

君は自分の非人間の血筋を毛嫌いしている。
前提条件:ハーフエルフ、あるいはハーフオーク。
効果:エルフ(君がハーフエルフの場合)かオーク(君がオークの場合)に視線が通っているときには、君はすべての攻撃ロール、セーヴィング・スロー、そして技能判定に-2ペナルティを受ける。

《不眠症》Insomniac

君は完全で安らかな睡眠を得るのに非常に苦労する。
効果:夜の間完全な休息をとるためには、君は難易度15の頑健セーヴに成功しなければならない。もし夜間に君が眠っているときに邪魔されて起こされたなら、再び眠りにつくために新たな頑健セーヴ(難易度は同じ)を行なわなければならない。もし頑健セーヴに失敗したなら、朝起きたときに君は疲労状態となる。眠りにつこうとする時に君が疲労状態であるなら、このセーヴに+2ボーナスを得る。もし君が過労状態であるなら、+6ボーナスを得る。ほとんどの宿屋の中のように、落ち着ける状況であるなら、このセーヴに+4ボーナスを得る。地面の上で寝たり、鎧を着たままのように、劣悪な状況であるなら、このセーヴには-4のペナルティを受ける。たとえ良く眠れなかったとしても、断続的休息を8時間取った後は通常通り秘術呪文を準備できる。

《四分の一エルフ》Quarter Elf

君に血管にはエルフの血はあまり強く流れておらず、その容貌もほとんど目立たないものである。
前提条件:ハーフエルフ。
効果:君はスリープ呪文に対して完全耐性を持たず、心術の呪文や効果に対するセーヴィング・スローに種族ボーナスを得ない。君はエルフの血筋であるとは見なされない。

出典:

『Dragon#328』p.43

ハーフオーク用の欠点 Flaws for Half-Orcs

《小さな目》Beady Eyes

君は小さなビーズ玉のような目を持っており、他の者ができるように光をうまく捉えることができない。
前提条件:暗視。
効果:君は暗視を持たない。代わりに夜目を持つ。加えて、君はすべての〈捜索〉と〈視認〉判定に-2ペナルティを受ける。

《虚勢張り》Bravado

君は戦闘ではせっかちであり、敵の攻撃に背を向けて弱いところを見せることを潔しとしない。
効果:君はアーマー・クラスにどんな回避ボーナスの利益も得ることができない。回避ボーナスを与えてくれる呪文、アイテム、そして効果は、君に対して何の利益も与えない。君は戦闘中に撤退アクションを使うことができない。

《光に過敏》Light Sensitivity

暗い場所に対して適応しているため、君の目は普通より大きく開いており、明るい光の下では見えにくい。
前提条件:暗視。
効果:明るい太陽光の下や、デイライト呪文の効果範囲にいるときには、君は目がくらんだ状態に陥る。目がくらんだ状態のクリーチャーは、攻撃ロール、〈捜索〉判定、〈視認〉判定に-1ペナルティを受ける。

《短気》Short Temper

ストレスの多い状況だと、君は怒り、不安定な精神状態となってしまう。
効果:もし戦闘で何らかのダメージを受けたなら、君は難易度15の意志セーヴを行なわなければならず、失敗すると激怒状態に入る。激怒状態の間、君はアーマー・クラスに-2ペナルティを受け、(〈平衡感覚〉、〈脱出術〉、〈威圧〉、〈騎乗〉を除く)【魅力】、【敏捷力】、あるいは【知力】を基本能力値とするあらゆる技能、〈精神集中〉技能、そして忍耐力や集中力を必要とするあらゆる能力を使用することができない。君は呪文を発動したり、合言葉を必要とする魔法のアイテムや、呪文解放型(ワンドなど)、呪文完成型(巻物など)のアイテムを起動したりすることができない。《攻防一体》、アイテム作成特技、呪文修正特技を除くあらゆる特技を使用することができる。この激怒状態は3+【耐久力】修正値に等しいラウンド数だけ持続し、それ以前に終了させることはできない。このペナルティはバーバリアンの激怒能力の使用によるものと累積するので、結果として-4ACペナルティとなる。

出典:

『Dragon#328』p.44

ハーフリング用の欠点 Flaws for Halflings

《過度に慎重》Cautious

君は失敗の恐れのある事に従事する際に過度に不安を感じる。
効果:君はアクションを要するあらゆる技能を試みる際に、2倍の時間を費やさなければならない。たとえば、文章1ページを解読するには1分ではなく2分を必要とするようになるが、〈精神集中〉技能はアクションを必要としないので、この欠点の影響を受けない。君はまた、イニシアチブ判定に-2ペナルティを受ける。

《痩せすぎ》Lightweight

君はそのサイズに比べて軽い。
前提条件:【耐久力】13以下、《太りすぎ》を取ることはできない。
効果:君の基本体重は、自分の種族の通常のキャラクターの半分しかない。身長と重量への修正値は通常通り加える。突き飛ばし、組みつき、蹴散らし、そして足払いを行なったり、それらに抵抗したりするときに、-4ペナルティを受ける。君は突撃をしても何ら攻撃ボーナスを得られないが、それにも関わらず、アーマー・クラスには-2ペナルティを受け、君の突撃に対して構えられた武器によって2倍のダメージを受ける。
通常:突撃時、キャラクターは攻撃ロールに+2ボーナスを得る。

《太りすぎ》Obese

君はとても大きく、そのために動きが妨げられることがある。
前提条件:小型サイズ、【敏捷力】13以下、《痩せすぎ》を取ることはできない。
効果:君の基本体重は、自分の種族の通常のキャラクターの2倍になる。身長と重量への修正値は通常通り加える。君は(訳注:小型サイズであることによって得ている)アーマー・クラスと攻撃ロールへの+1ボーナスと、〈隠れ身〉への+4ボーナスを失う。君に合う鎧を作るには2倍のコストを支払わなければならないが、鎧が有する魔法の強化のコストは2倍にする必要はない。そうした鎧は、通常の(訳注:中型サイズ用の)鎧の半分の重量にならない。
通常:小型サイズのキャラクターは、アーマー・クラスと攻撃ロールに+1ボーナスを、〈隠れ身〉判定に+4ボーナスを受け取る。小型のキャラクター用の鎧は通常の半分の重量になる。

《こそこそしている》Skulker

君は敵に面と向って対峙する覚悟がない。
効果:敵が君と近接戦闘に入ったときにはいつも、君は難易度15の意志セーヴを行なわなければならず、失敗すると怯え状態に陥る。このペナルティは、君が機会攻撃範囲にいるときに敵が君を攻撃したときには、すぐに適用される。君が敵の機会攻撃範囲内から出たなら、すぐにこの恐怖から回復する。

出典:

『Dragon#328』p.44

レンジャー用の欠点 Flaws for Rangers

野外活動の専門家、粗野な個人主義者、そして経験豊かな戦士、レンジャーはこれらすべてを兼ね備えているように見える。さて、これらはすべて、いわゆる文明人としての生活に必要とされている社交的なたしなみとは別のものである。残念なことに、多くのレンジャーは野外活動に専心しており、あるいは得意な獲物を追跡することが頭に取り付いているあまり、市壁の内側での生活に向いていないと感じ、自然世界から引き離されることでむっつりと不機嫌になってしまう。
欠点は特別な方法でキャラクターにペナルティを与えるものである。これらの欠点のほとんどは、明らかにロールプレイ上の重要性を有しているが、これらはまた、ゲーム・データ的なペナルティをも有している。欠点という概念は『Unearthed Arcana』で初めて紹介されたものであるが、ここに紹介されている欠点を使うのに、その本は必要としない。1人のキャラクターは2つまでの欠点を取ることができ、それを1レベル時に選択しなければならない。君がとって欠点1つにつき、君のキャラクターは1つの特技を追加で選択できる。したがって、1レベルの人間のキャラクターが2つの欠点を取ったのであれば、4つの特技を取ることができるのである。
特にレンジャー用を意識して設定してあるが、他のキャラクターであっても、適切な前提条件を満たしているのであれば、これらの欠点を選択することができる。

《獣っぽい》Beastly

君は自分自身の種族の者よりも、野獣の方に共通点が多い。
前提条件:野生動物との共感。
効果:君は、君本来のクリーチャー種別に影響を与える呪文と同様に、下記のリストにあるような、動物に効果を与える呪文からも影響を受ける:アニマル・トランス、カーム・アニマルズ、チャーム・アニマル、ドミネイト・アニマル、ハイド・フロム・アニマルズ、ホールド・アニマル。さらに君は、〈変装〉、〈動物使い〉、そして〈魔法装置使用〉を除く【魅力】を基本能力値とするすべての技能判定に-2ペナルティを受ける。野生動物との共感のクラス能力を有している者が、君の行動様式を観察したなら、即座にこの欠点のことに気がつく。

《仇敵専門家》Foe Specialist

君の受けた訓練はあまりに特化し過ぎており、君が詳しく学んでいない敵に対する追跡、行動予測、その他のやりとりを行なうことが難しいものとなっている。
前提条件:得意な敵。
効果:君の得意な敵ではない種類のあらゆるクリーチャーに対して行なう攻撃ロール、〈はったり〉、〈真意看破〉、〈視認〉、〈生存〉判定に-1ペナルティを受ける。

《憎悪》Hatred

君は選択した敵への深い憎しみに飲み込まれており、それらの存在によって制御できない激怒に陥る。
前提条件:得意な敵。
効果:君は、得意な敵との近接戦闘で交戦しておらず、かつ得意な敵が君が交戦できるほど十分に近くにいるときには、アーマー・クラスと攻撃ロール、そして技能判定に-4ペナルティを受ける。

《個人主義者》Individualist

君は他者から完全に独立する道に傾倒している。
効果:君が自ら作成したのではない武器を使って行なうすべての攻撃ロールに-2ペナルティを受ける。加えて、君自身が作成したのではない鎧一式の防具による判定ペナルティは+1だけ上昇する。

《地形専門家》Terrain Specialist

君はある1種類の環境においてだけ、その能力を使う訓練を受けていたため、それ以外のあらゆる環境では、落ち着かず、技量を発揮できない。
前提条件:《追跡》、野生動物との共感。
効果:1種類の地形タイプ(水界、砂漠、森林、丘陵、湿地、山岳、平地のいずれか)を選択すること。これが君の故郷の地形であり、君が最も落ち着く場所である。それ以外のすべての地形においては、君はすべての野生動物との共感判定と、追跡を行なうための〈捜索〉や〈生存〉判定に-2ペナルティを受ける。君はカモフラージュと影隠れの能力を、選択した地形においてでしか使うことができない。

《自由を求める心》Wild

野生の世界での自由な生活にしか慣れておらず、捕まえられたり、自由を制限されたりすると恐慌状態に陥る。
前提条件:〈生存〉1ランク。
効果:君がからみつかれた状態や、押さえこまれた状態、あるいは縛られてしまったりしているなら、君は即座に恐慌状態に陥る。君の恐怖は、すべての束縛から自由になった後1ラウンドで緩和される。[恐怖]を取り除く呪文や何らかの効果では、この効果を無効化することはできない。

出典:

『Dragon#329』p.95

ウィザード用の欠点 Flaws for Wizards

一般的に、ウィザードは好奇心が強い連中である。彼らの多くは肉体的な分野からは身を引いて、普通の人々にはほとんど縁のないような、より理知的な世界で生きている。多くの人々にとって、どうして彼らがそのような道を選んだのかはよく分からないことである。幾人かのウィザードは、かび臭い書物に取り付かれ、彼らを魔法の世界に没頭させる古代の神秘的な秘術に深くどっぷりと浸かっている。彼らは長時間の勉強によって目がくらみ、体調不良に陥り、疲れ果てるまであがき続ける。ある者は、そうした事こそが、自分自身をウィザードと呼ぶ少数の人々が操る素晴らしい魔法の力の代償なのだと言う。
欠点は特別な方法でキャラクターにペナルティを与えるものである。これらの欠点のほとんどは、明らかにロールプレイ上の重要性を有しているが、これらはまた、ゲーム・データ的なペナルティをも有している。欠点という概念は『Unearthed Arcana』で初めて紹介されたものであるが、ここに紹介されている欠点を使うのに、その本は必要としない。1人のキャラクターは2つまでの欠点を取ることができ、それを1レベル時に選択しなければならない。君がとって欠点1つにつき、君のキャラクターは1つの特技を追加で選択できる。したがって、1レベルの人間のキャラクターが2つの欠点を取ったのであれば、4つの特技を取ることができるのである。
特にウィザード用を意識して設定してあるが、他のキャラクターであっても、適切な前提条件を満たしているのであれば、これらの欠点を選択することができる。

《秘術疲れ》Arcane Fatigue

魔法のエネルギーを引き出すことは、とりわけ君を消耗させる。
前提条件:秘術呪文を発動する能力。
効果:秘術呪文を発動することに成功したときにはいつも、君は即座に頑健セーヴ(難易度10+呪文レベル)を行なわなければならない。もし失敗したなら、君は疲労状態に陥る。もしこの欠点のために疲労状態に陥ったなら、その状態が取り除かれるまで、それ以上の効果を受けることはない(訳注:さらに呪文を発動したときに、この欠点のために過労状態になるということはない)。

《秘術的寄生虫》Arcane Parasites

君の肉体には、何千もの目に見えない寄生虫が巣くっており、君が呪文を発動する毎にその中に蓄えられた秘術のパワーを吸い取っている。
前提条件:秘術呪文を発動する能力。
効果:君が発動する秘術呪文はすべて、それに抵抗するためのセーヴ難易度が1減少する。これらの寄生虫は、常命の者が持つどんな手段によっても、たとえミラクルやウィッシュであっても、取り除くことはできない。

《独り者》Forlorn

君の命令に従うクリーチャーを召喚する能力を失う。
前提条件:使い魔を招来する能力。
効果:君は使い魔を招来する能力を失う。

《几帳面な呪文発動》Methodical Magical Methods

君の呪文発動の方法はしゃちほこばった形式であり、発動中、敵からの攻撃に晒されやすい。
前提条件:秘術呪文を発動する能力。
効果:呪文を発動したラウンドにおいては、君は立ちすくみ状態で、かつ有効【敏捷力】が0(ACに-5)であるものと見なされる。君は防御的発動を行うことができない。

《息切れ》Short of Breath

君はスタミナが少なく、肉体的な作業によって容易に疲れ果ててしまう。
前提条件:【耐久力】13以下。
効果:【筋力】判定、疾走を続けるための【耐久力】判定、あるいは〈水泳〉、〈跳躍〉、〈登攀〉技能を使うときにはいつも、その技能判定や能力値判定のものと同じ難易度の頑健セーヴを行なわなければならない。セーヴに失敗すると、君は疲労状態に陥る。
通常:通常は疲労状態を引き起こすような事柄は、すでに疲労状態のキャラクターを過労状態にさせる。過労状態のキャラクターは、通常は疲労状態にさせるような効果を受けても、それ以上のペナルティは受けない。

《実験の検体》Test Subject

君は自分の魔法の才能を研ぎ澄ますために君を利用するという、不誠実な師匠を持ってしまった。
効果:下記の系統から3つ選択すること:召喚術、心術、力術、幻術、死霊術、変成術。選択した系統の呪文や擬似呪文能力に対して君が行うセーヴィング・スローには-2のペナルティを受ける。

出典:

『Dragon#333』p.94

コモナー用の欠点 Flaws for Commoners

君はこれらの欠点を取るには最低でも1レベル・コモナーでなければならず、さらに通常通り、1レベル時にしか欠点は取得できない。さらに、君は(『Unearthed Arcana』に記述されている通り)2つまでの欠点を取ることができ、取得した欠点1つにつき追加で1つの特技を取ることができる。

《チキン侵入》Chicken Infested

君にはチキン(鶏)を得る。
効果:君が武器を抜いたり、入れ物からアイテムを取り出したりするときには、50%の確率で代わりに生きた鶏が取り出されてしまう。いや、我々はその鶏がどこから来たのかは知らないよ。それが君と言うキャラクターなんだ。

《死体》Corpse

君は死体だ。
効果:君は死体だ。しかし、追加の特技を得る!

《おいしそう》Delicious

誰かが君に対してディヴァイン・フレイヴァー(Divine Flavor;信仰の味付け)呪文を発動した。
効果: あらゆるモンスターは、パーティの他の者たちに対する態度がどんなものであっても、可能であれば君を攻撃してくる。加えて、君はとても口当たりが良い。丸飲みの特殊攻撃の目標となったときには、君は本来のサイズよりも2段階小さいサイズ分類として扱われる。

《農民》Dirt Farmer

君は農業を営んでいる。さあ働け、農奴め!
効果:君は領主様のために毎日18時間農作業を行なわなければならない。もし君が毎日の18時間の農作業を行なうことができなかったなら、領主様は君を殺してしまう。

《会話不能》Incomprehensible Accent

ダロモキミノイコトハカラナ
効果:誰も君が言おうとしていることを理解できない。君のはっきりしないアクセントは、コンプリヘンド・ランゲージズやそれに類似した魔法の効果ですら妨害される。

《止まらない咳》Nagging Cough

君は病気に罹っている。
効果:君はミイラ腐敗病に侵された状態でゲームを開始する。この病気を治癒するための頑健セーヴを行なうことができない。

《百姓の帽子》Peasant Hat

君は百姓の帽子をかぶっている。ちょうどこの記事の扉絵に描かれているようなやつだ。
効果:君はあらゆる〈交渉〉判定に-15ペナルティを被る。君のパーティの他のキャラクターたちは、1日に1回、君に対してコマンドを発動することができる。この効果にはセーヴで抵抗することができない。
特殊:もし君がこの帽子を脱いだなら、カラスが飛んできて、むき出しの君の頭を突付いて殺してしまう。

《豚との絆》Pig Bond

君は豚を飼っている。君の大切なものだ。
効果:君の最大荷重に等しい重量の豚をず~っと運ばなければならない。この豚は自分で歩くことを断固拒否する。もし君の【筋力】の値が上昇したなら、この豚の体重は君の新たな最大荷重に等しい重さにまで上昇する。もし君の【筋力】の値が下がったときには・・・荷馬車を手にいれてくれ。
特殊:もし君とその豚が数インチよりも引き離されたなら、その豚はオルクスに変身し君の皮を剥いでしまう(そしておそらく君は死んでしまうだろう)。

《名無しのゴンベイ》Unimportant NPC

誰も君のことを気にかけない。
効果:君には名前がない。パーティが宝物を分配している際、君は決してその分け前に預かることができない。君は決してイニシアチブ順に含まれない(したがって、君はいつも、最後に行動することになる。もしDMが少しなりとも君に行動させてくれる時でさえも)。

《羊男》Weresheep

あの羊だ!
効果:君はライカンスロピーに感染している。どんな欠点なんだって? 君のハイブリッド形態と動物形態は無害な羊である。ハイブリッド形態と動物形態である時、君は《おいしそう》の欠点の効果を被ってしまう。

《経験値牧場》XP Farm

君は誰かをとってもハッピーにしてやる事ができる。
効果:君は、その脅威度のクリーチャーの通常のXPに対して、10倍ものXPの価値がある。

出典:

『Dragon#330』p.87

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最終更新:2013年12月06日 23:33
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