赤羽根P |
……というわけで、皆さんには二週間後の夏休みを使って765プロさんとアリーナライブへ向けての合宿をしてもらいます。 |
みんな |
わぁ~、やったやった! |
赤羽根P |
皆さんには一足先に現地入りしてもらって、ある程度段取りについても覚えてもらう予定です。説明は以上ですが、何か質問はありますか? |
横山奈緒 |
はいはいはいはいはーい! |
校長先生 |
返事は一回…… |
横山奈緒 |
は~い…… |
赤羽根P |
君は横山奈緒さんだね?どんな質問かな? |
横山奈緒 |
あの、765プロの皆さんとはいつ会えるんでしょうか? |
佐竹美奈子 |
あの、私もそれ知りたいです! |
赤羽根P |
765プロのみんなとは合宿先で初めて会う事になると思います。 |
横山奈緒 |
えぇ……もっと早く会えると思ったのにな~ |
赤羽根P |
あははは、急がなくてもそのうち会えるから大丈夫だよ。え~と、他に質問は? |
矢吹可奈 |
あ、あああ、あの…… |
赤羽根P |
何かな?遠慮無く言っていいよ。 |
矢吹可奈 |
あ、えっと……その |
赤羽根P |
ん? |
矢吹可奈 |
あ、いえ!や、やっぱり何でもありません…… |
赤羽根P |
オォン…… |
校長先生 |
はいはい、他に何も質問が無かければこれで解散です、いいですね? |
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……。 |
校長先生 |
北沢さん……大丈夫ですか? |
北沢志保 |
大丈夫です。 |
校長先生 |
それでは以上です、765プロさん本日はありがとうございました! |
赤羽根P |
いえ、こちらこそありがとうございました。それではみなさん、次は合宿場で合いましょう! |
全員 |
はい!! |
矢吹可奈 |
…………うーん |
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アナウンス |
(お呼び出しを致します、芸能総合クラスの徳川まつりさん……) |
赤羽根P |
さてと……この後はやよいと伊織に台本を渡しに行かないとな……合宿スケジュールを捻出するためとはいえ、やりくりが大変だな…… |
矢吹可奈 |
あ、あの、すみませーーん!! |
赤羽根P |
お? |
矢吹可奈 |
はぁ……はぁ……はぁ……。 あ、あの……その…… |
赤羽根P |
……どうしたんだい、え、確か……矢吹可奈さんだよね? |
矢吹可奈 |
は、はい!……あ、あの……私本当に良いんでしょうか? |
赤羽根P |
ん? |
矢吹可奈 |
あの、私なんかが春香ちゃん……じゃなくて765プロのステージになんか立って本当に良いんでしょうか!? |
箱崎星梨花 |
わ、私も心配です! |
七尾百合子 |
わ、私もです |
望月杏奈 |
杏奈も…… |
赤羽根P |
君たち…… |
七尾百合子 |
だって……だって私達まだ全然で。あの、勿論嬉しいって気持ちもあるんです、でも……本当に大丈夫かなって心配で…… |
矢吹可奈 |
みんな…… |
赤羽根P |
……大丈夫だよ |
矢吹可奈 |
……っ |
赤羽根P |
君たちは今自信がないのかもしれない。でも765プロのみんなも君たちと何も変わらない、いつも自信があるわけじゃないんだよ。 |
佐竹美奈子 |
えぇ!? |
箱崎星梨花 |
本当ですか!? |
七尾百合子 |
そんなこと信じられない…… |
赤羽根P |
765プロのみんなは、例え自信のないことでも努力して互いを励まし合って、そしてトップアイドルを目指して今でも頑張ってる。 大事なのは諦めないことだよ。だから君たちもアイドルを目指す者同士、諦めずに互いに励まし合って行けばきっとだいじょうぶ。 いつか必ず765プロのみんなに追い付くさ! |
望月杏奈 |
杏奈たちが……先輩に |
矢吹可奈 |
そ、そそそそ、そんな!私達が春香ちゃんたちに追いつくなんて、そんなこと出来るわけないですよ~! |
北沢志保 |
あなたはその程度の気持で今回の仕事を受けたわけ? |
矢吹可奈 |
……っ |
北沢志保 |
765プロの人たちを超える覚悟がないなら、今回のステージ、やめておいた方いいと思う。 |
横山奈緒 |
ちょ、志保!またそんなことを!もう少し言い方をマイルドにせんとあかんって! |
佐竹美奈子 |
すみませんプロデューサーさん、志保ちゃん特に悪気があるわけじゃ… |
北沢志保 |
プロデューサーさん、要はそういう気持ちで仕事に望みなさい、ということですよね。 |
赤羽根P |
……あぁ、そうだな。トップアイドルを目指すならいつでも一番になってやるという気持ちは持っていたほうがいいと思う。 |
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……。 |
赤羽根P |
でも、一番になることだけが大切なことじゃないと思うんだ。 |
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……っ! |
赤羽根P |
ファンの人たちと一緒に最高のステージを作ること、楽しむこと、そういうことも大切なことなんじゃないかな。 |
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わぁ……! よかったぁ……! |
北沢志保 |
ありがとうございました。引き止めてしまってすみません。 |
赤羽根P |
あ、あぁ…… |
北沢志保 |
それでは私は戻ります、レッスンがありますから。 |
赤羽根P |
え、ちょ……ちょ、ちょっと君、北沢さん!? |
横山奈緒 |
も~ほんま何やねん、あいつは……。 |
佐竹美奈子 |
あの……、すみませんでした。志保ちゃんいつも一生懸命なだけで…… |
赤羽根P |
あはは、大丈夫何も気にしてないよ!伊織に比べれば全然……ってやば! あの……俺が伊織を引き合いに出したこと、内緒だからな? |
箱崎星梨花 |
はい、分かりました! |
赤羽根P |
それじゃあ、次は合宿所で! |
横山奈緒 |
なぁなぁなぁ、プロデューサーさんええ人そうでよかったな! |
望月杏奈 |
うん……ちょっぴり安心した……かも |
箱崎星梨花 |
……可奈さん、さっきはごめんさない。 |
矢吹可奈 |
え、何が? |
箱崎星梨花 |
可奈さんとプロデューサーさんとのお話に割り込んじゃって |
矢吹可奈 |
えへへそんなの大丈夫だよ! それよりその……、これからよろしくお願いします! |
箱崎星梨花 |
……はい! |
七尾百合子 |
本当によかった~。私友達なんか出来ないかもって思ってたから |
矢吹可奈 |
えへへ、よろしくお願いします! |
望月杏奈 |
お願いします~…… |
箱崎星梨花 |
こちらこそお願いしますっ |
佐竹美奈子 |
よかった、みんな仲良く馴れそう |
横山奈緒 |
美奈子、それはちょっとのんき過ぎるんちゃう? |
佐竹美奈子 |
え? |
横山奈緒 |
まだ志保と全然意思疎通できてないやん |
佐竹美奈子 |
大丈夫、みんなで同じご飯食べたらちゃんと仲良くなれるから! ねぇみんな~、これから私の家でご飯食べて帰らない?ごちそうするよ |
七尾百合子 |
わぁ、行きます行きます! |
矢吹可奈 |
わ~やったご飯だ~!ご飯ご飯! え?えっとね、あのね、食べれるものなら何でもすきだよ~! |
横山奈緒 |
ふぅ、こんなのんびりでええんやろうか?ま、ご飯食べてから考えたらええか。 美奈子~、私も行くで~! |
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トレーナー |
はい、12345678、12345678… |
北沢志保 |
(私は絶対に失敗しない、絶対に……認められてみせるんだから……!) |