心理カウンセラーは自立をサポートすることもありますが、自立心が強すぎる人が引き起こした問題を解決に導くこともあります。
ここでの自立とは、経済的社会的な自立とは少し違い、心理学に基づいた自立のプロセスについてです。
人間は幼少期は親(保護者)の保護下にあって精神的に依存した状態で育ち、反抗期などを経て依存から脱却し、甘えること、自分の弱さを忌避して強くなろうとします。
これが心理学的な自立で、この過程で経済的社会的に自立していくことになります。
心理カウンセラーのクライアントが自立心の低い人なら簡単で、上記のような適切なプロセスを踏むように助言したり、指示を出したりとサポートして解決可能です。
⇒心理カウンセラー
問題となるのは自立心が強すぎて、弱い自分を認められない人の場合です。
自分がストレスを抱えていることを認められず、自分が弱っていることを認めたがらないため、休まなければならない時に休まないのです。
仕事で一人前に働いて自立している人は、実は自立心が強すぎることがあり、柔軟な考え方を放棄してしまっている可能性があります。
もしくは自分は自立しているという考えに囚われて、その実どこかで誰かに依存していることがあり得ます。
この場合は自立をサポートするのではなく、自立をある程度手放すようにサポートするという方向になります。